《戦力より戦略。》プライドってあんまいい方向に働かないよね

「相手が獣人種けも耳っ娘とあれば話は別だ! 殲滅などもってのほか! 和解の方向で進めるしかない!」

「一気にリブレさんのテンションがあがってて怖いです……」

これがテンション上がらないわけがあるか!?

「とはいってもリブレさん。相手の方たちも強いんですよ? それに今まで和解できてないってことはけっこう難しいってことですよ?」

「その通りです。彼らは能力は高いのですが、そこに絶対を見出しており、弱強食、計畫のない暮らしを送っています。そのせいで食料危機のようなことが起こってしまうのです」

レインとマレイユさんも苦言を呈してくる。

「それはそうなんだけどな。別に相手は國家の侵略が目的じゃなくて、あくまで食料が問題なんだろ? 國そのものを滅ぼそうという気がないならそこに解決の糸口がありそうな気がするんだけどな……」

「あ、でもそういう思想なのは皇帝派の人たちだよ。反皇帝派には自分たち以外は能力的に劣り、下等種なのだから自分たちが支配すべきだっていう意見の人たちもいるよ?」

キラが補足してくる。

「そうなのか……」

どこにでも同じようなのはいるんだな。

それより……。

「お前その報はどこから仕れてきたんだ?」

「昔、助けたことがある娘がいてね。彼から報が送られてくるんだ」

なるほど。

昔からタラシだったんだな。

「人聞きの悪いこと言わないでくれよ。他に誰をその気にさせたと言うんだい?」

いや、そこら辺の中さんとか、町の娘さんたちとか、エイグだっているし……。

まさかほんとにこいつ気づいてないのか?

「? どうしたんだい? 誰か浮かんだかい?」

こいつガチか……。

「まぁ今はいいや……」

「で、相手はどんなじで攻めてくるつもりなんだ?」

折角だから報は有効活用させてもらおう。

「えっとね、今回攻めてくるのは獣人皇國ドルガバ。我が國うちみたいに一つの街が國なわけじゃなく、複數の國を皇帝がとりまとめてるってじかな」

つまり、規模はなかなかってことか。

「でもその國全部が攻めてくるわけじゃないよ。他の國と國を開いてるところはあるしね。彼らはそれほど食料に困ってないし」

「? ならそこから食料を分けてもらえばいいんじゃないか?」

「そういうところは大抵、草食の種が多くてね。食の種からすると、価値のある食べはほとんどないんだ。一番の理由はプライドだろうけどね」

めんどくさっ。

國家の危機にプライド優先かよ。

「これまでは皇帝が諸國に話をつけてきてたんだけど、遂に渉材料が無くなってきたらしくてね。食料供給が滯った折に、諸侯が暴走したっていうのが今回の発端らしいよ」

これまで國をうまくまとめてたやつがこちらに渉無く、いきなり戦爭っていうのは考えにくいしな……。

「待て。今暴・走・って言ったか?」

引っかかった點を追求する。

「さすがだね。その通り、暴走だよ。諸侯が皇帝を捕えて牢にいれ、皇帝の命と言うで民衆をかしているらしいんだ」

それはまじで話し合いの余地ないじゃん……。

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