《戦力より戦略。》ぬいぐるみはなにがあそこまで人を惹きつけるんだろうね

「どういうことですか?」

わかってないレインが聞いてくる。

「説明してやろう」

「うざいんで早くしてください」

ごめんなさい。

「今までは最悪向こうに多の犠牲がでても、しょうがないで話がついたんだ。それが戦爭ってもんだしな」

プリンセの頭をでながら続ける。

「でも、もうこいつと約束してしまったからな。犠牲は出さないって。これが破られた途端にプリンセが敵に回ってしまう」

「そういうことですか……」

レインも理解し、深刻そうな表になる。

「まぁ心配すんなって。どうせ最初からそのつもりだったんだ。後戻りができなくなったってだけだ」

「実はちょっと後悔してますね?」

そりゃ退路が無いのは怖いからな!

「だけどさ、こんなちっこくて可い子を悲しませるわけにもいかないだろ?」

「リブレさんはロリコンと……」

「いやそこじゃなくね!?」

「犯罪者予備軍ってじです」

「そんなこと言う!?」

さすがにひどい。

そもそもそんな気概があったら家に閉じこもってない。

「約束守る?」

不安になったのか、プリンセがこちらを見上げながら聞いてくる。

「あぁ、もちろん。約束は守るものだ」

頭をでながら返す。

「ん……」

しっぽをかしながら、満足げな表になる。

ってか、

で心地よすぎないか!?」

頭のもふもふがたまらない。

「ずるいですよ! プリンセだけ!」

「あれ、レイン? お前、さん付けでプリンセのこと呼んでなかったっけ?」

「リブレさんを篭絡するようなひとに敬稱はいりません!!」

篭絡……。

よくそんな言葉知ってたな。

レインが{不満}なようだったので、プリンセとは逆の手で頭をでてやる。

レインも{満足}したようだ。

なんだこれ。

「話を進めてもよいかな?」

「あ、うん。どうぞ進めてくれ」

「で、君は我々に協力してくれるというけど、なにをしてくれるのかな?」

「えっとね、攻めてくる人たちの多さがわかるよ」

なに!?

「プリンセ、それほんとか!?」

「え、うん。聞いたことある」

その報はでかい。

例え詳細が異なっていたとしても先におおよその規模を知れているのはかなり有益だ。

「そ、それはほんとうか!?」

王様も泡を食ったような反応だ。

マレイユさんでさえ{驚愕}が出てしまっている。

「だから、ほんとだよ?」

何度も確認されてちょっと不満げなプリンセ。

「それはすごいぞ! よくやったなプリンセ!」

こういうときは褒める!

ひたすら褒める!

「わたし、えらい?」

「超偉い」

深ーく頷きながら肯定する。

「じゃあ、抱っこ」

お、おぉ。

なんじゃこりゃ!

なんて抱き心地。

ぬいぐるみなんて比じゃない。

なんだ?

なにがちがうんだ?

溫の有無か?

「リブレさん、もう表が犯罪者のそれです」

「そ、そんなことはない」

やばいやばい。

どうも変な表になってたらしい。

「じゃ、プリンセ。そっち側の規模を教えてくれ」

「ん、わかった」

プリンセは俺の腕の中で話始めるのだった。

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