《戦力より戦略。》未來を見るって萬能だよね

「まぁ、終戦協定の結果も悪くはならねぇってのもわかってたからな。俺は{安心}して捕まっとくことができたってわけだ」

カイルは言葉を続ける。

「で、的な話にりたいんだが、誰としたらいいのかな?」

「わたくしとリブレさんで対応致します。どうかよろしくお願い致しますわ」

やっぱ俺もか…。

「まず、こちらの落ち度については…」

「わたくしどもとしてはわざわざ罪を問う気はございませんわ。しかし、それではわたくしたちがそれを理由に後に何かを要求することが懸念されるかもしれません」

なるほどな。負い目をついて何かやらせるかもってことか。

「確かに。こちらとしてもそこのわだかまりはなくしておきたい」

カイルもそれに同意する。

「そこで、わたくしは今回関わっている各種族に賠償請求を要求することが最善であると考えましたが、いかがでしょうか」

ルーリアがそう本題を切り出す。

「…なぜそのように考えたのかな?」

「これもリブレさんが考えたことなので恐なのですが…」

なんでそんなに俺を引っ張り出そうとするの!?幾帳面過ぎやしないかい?

「そもそも貴國に足りていないのは食料などの資であり、それを得るための渉などは行っていないと聞いていましたわ。よって、金銭は所持していても使用していないと考えたらしいのですわ。」

「あー…」

カイルが頭の後ろをかく。

「外れてたか?」

「いや、あってるんだがな…。合いすぎててむしろ怖い。こいつらと戦爭しなくて良かったと今心のそこから思っている」

こちらサイドでもルーリアとレインがうんうんと頷いている。

「ほんとにそうですわね…。リブレさんが敵じゃなくて良かったですわ…」

「こっちの考え読まれ過ぎですもんね。妖怪か何かかってくらいぴったり當たりますもんね」

いや、エネミーとかいるような世界で妖怪とか言われたくないんだけど!?ってかこの世界にも妖怪とかいんの!?ゴースト系のエネミーとかじゃなくて!?

「こりゃ俺が出てもこっちが負ける未來が変わんないわけだ。ほんと、ガチでやりにいかなくて良かったわ…」

いやそんなシミュレーションみたいなことできんの!?大抵のことはそれで解決だよね!?

「聞けば聞くほど反則みたいな能力ですわね…。こちらとしてもやりたくはないですわ。こちらが勝つということは変わらなかったらしいですが、辛勝といったところになっていたでしょうからね」

だろうな。こっちの策を看破されて結局力盡くで解決することになっていただろうな。とするとルーリアやマレイユさんがでることになって、大量殺、ひいては俺らも死んでただろうな…。恐ろしい…。

「まぁ、賠償請求の額自はおいおい決めるとして…。協定立ってことでいいかな?」

「えぇ、もちろんですわ」

カイルとルーリアがガッチリと握手する。

「さて、この後だが、」

俺をカイルが捕まえる。

「協定の條件をしっかり決めていくかな」

あ、たぶん俺が逃げ出す未來が見えたんだなこれ。事実、逃げようとしてたし。

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください