《戦力より戦略。》土木建築の難しさってまちまちだよね

「リブレさん、まさか本當に…?」

「い、いやいやほんとに違うって!最初はほんとに供給がしっかりしてないと意味ないって考えてたから!」

「最初は…?」

う、気づかれた。

「いや最初は考えてなかったんだけどさー。余裕が出てくるとなんかできるなーって気になってくるよね」

「いや、その発想が出てくる時點でダメですけどね?」

いいじゃん!がんばったんだから!

「まぁ、機はともかくだ。こちらとしても街道の整備はかなり重要なことであることは理解した。こちらから労働力を提供することに異存はない。しかし、こちらには技がない。技者の提供だけはそちらにお願いしたいんだが?」

あ、そうなのか。

「ルーリア、そういう技者くらいいるだろ?」

「そうですわね…。聞いたことがないのですけど…」

いや、なんで?城下町の石畳とかさ!作った人いるだろ?あれの指揮執ってた人とか、そのノウハウないわけ?

「そちらにもいないのか…。どうしたもんか…?」

そうだねー。てかあれにそんなノウハウとかいるっけ?自分で言っといてなんだけど。

「リブレさん、俺できそうだなって顔してません?」

いやいや待て待て!俺働きすぎじゃない!?

「お、リブレくん?君はできるらしいね?」

おい待てカイルさん?君今未來見ちゃってない?

「ルーリア殿、どうもリブレ君に任せたらいけるらしいんだが、どうだ?」

「そうですね、それが最善なんじゃないでしょうか。カイル殿が見・た・と言うならその通りなのでしょう。というわけでリブレさん、引きけてくださいますわよね?」

やだー!!これ以上俺を働かせてどうするって言うんだー!!

「そうですか、引きけていただけませんか…」

「そうだね!?」

出來ればご遠慮願いたいな!?

「仕方ないですね…。ランガルに戻ってからお母様にもう一度説得していただくという方向で…」

「謹んでその仕事引きけさせていただきます」

逃げ場がない…。

「まぁまぁ、リブレくん。僕も手伝うからさ。大事な仕事なんでしょ?」

そう言いながら近づいてきたキラが耳打ちしてくる。

「君は指揮を引きけなかったらたぶんケインあたりに連れていかれて労働だ。それよりかは幾分かましだよ?」

うーん。丸め込まれてる気がするが、その通りなので何とも言えん。

「そうだな。プラス思考でいこう。なるようになるさ」

「ということで、リブレさんに快くお願いを聞いていただけたところで…」

うん、もういいや。それで。

「條約の締結と致しましょうか?」

「そうだな。早めに済ませておこう」

そんなこんなでしっかりとランガルとドルガバの間で條約の締結はされた。

この國に仕えているわけでもない俺の仕事量があり得んことになっているのは誠に憾だが、現場監督にはいざとなったら自らのを自分で守れる必要があるという。

何が起こるんだよ…。

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