「そこでなんだが、武作っていうスキルを君は勘違いしている」

勘違い？武作を何も無いところから作るスキルじゃないのか？

「武作は本來、鍛冶師になるためのスキルだ。つまり金屬から好きな形に加工できる」

「！？」

イース王國にいた時はそんなこと教えてもらえなかったぞ？

まぁそりゃそうかあんな國だもんな

「やはり知らなかったか。そんな理由でオリハルコンのインゴットを渡したのだ」

「つまりここでやってみろと言うことですか？」

「あぁ、武作のスキルを持つ人は頑固なヤツが多くてな…１回見てみたかったのだ」

「わかりました。では作したいと思います」

そう行って國王様のところまで行ってインゴットをけ取る

「では、やってみます」

まず、どんな武がいいかイメージしないとな

俺はイース王國にいた時にひと通り武は扱えるようになっている

その中で俺が得意だった武は…

「出來ました」

「……その武は…」

そう、俺はオリハルコンから大きな鎌を作り出したのだ

本來オリハルコンはき通るような青だが俺が作り出した鎌は持つ部分は真っ黒で刃の部分は赤と黒が所々混じっている

お世辭にも豪華な武とは言えない

だが、敵を効率よく殺すだけを考えられた武である事は確かだ

ひと振りで3人ぐらいだったらを貫通するだろう

「飾り気は無いが戦闘に特化した武だな…君に良く似合っているよ」

國王様から褒められた

「ありがとうございます」

「あぁ、貴重なモノを見れたからな。満足だ」

「では…」

そう言って謁見の間から出ていった

王城から出てギルドに向かっていた

俺は今現在Gランクなのでランクを上げようと思ったのだ

背中に大きな鎌を背負った黒いマントのヤツ…不審者だよな…

ギルドについてドアを開けるとギルドにいる人の視線が刺さる

俺は気にせずに付に行く

「依頼をけたいんだが」

「あ、待ってましたよ！君にランク昇格の試験が來ています。けますか？」

「ランク昇格？」

「ええ、Cランクに」

Cランク！？

なんでFとか吹っ飛ばしてCなんだ？

「なんでいきなりCランクなんだ？」

「だって、國からの褒が出るような事をしたんですよ？當たり前じゃないですか？」

マジか…

けといて損は無いか…

「じゃあけるよ。どんな試験なんだ？」

「試験と戦ってもらいます。その時の判斷でランク昇格するかどうか決めます」

「…戦うのか」

正面から戦うのは苦手なんだよな

「今から出來ますが、試験をけますか？」

「あぁ」

「ではこちらへ來てください」

俺は何も言わずについて行った

「ここが試験場です」

試験場は何も無いただの広場だった

「では中心に行ってください。そうしたら試験がいますので」

「ああ、わかった」

そう言って広場の中心まで行く

そうすると人がいきなり現れた

「！？」

「あぁ、心配しないでくれ。私が試験だ」

試験は短い金髪の男だった

いきなり現れたように見えたんだが…スキルか？

「では、試験を始めたいと思うんだが。いいかな？」

「ああ、いいぞ」

「では始めっ」

「……」

俺らは互いにかない

「來ないならこっちから行くけど…」

「どうぞ？」

ちょっと挑発気味に言ってみた

「へぇ、後悔しても知らないからな？」

そう言った瞬間俺の視界から消える

次に分かったのはどうやら背中に攻撃してきたことだった

もちろん俺は部分強化を防力にかけていたのでダメージはけていない

「へぇ、かなり防力高いね」

聲が橫から聞こえてくる

やはり瞬間移みたいなスキルがあるのだろう

「じゃあ次はこちらの番ですよ」

そう言って俺は気配遮斷と部分強化を敏捷にかける

次の瞬間には俺は試験の後ろにいた

そして首に鎌をかける

「どうですか？」

そう言ってみた

「……私の負けだ。全く見えなかったよ」