《名無しの英雄》39話

「やぁ、また會えたね《死神》くん?」

年はそう言って朗らかに笑った

いや、俺はわからんのだけど……

正直に言うべきか?

「えっと…」

「あぁ、僕の事が分からないんでしょ?」

「まぁ、はい」

グランドマスターは大袈裟に肩を落として

「そっちのスズさんにも會ったんだけどなー」

チラチラとスズを見るが

「え?知らないよ?」

ハッキリと言うね?

「そっかぁ、まぁしょうがないかな」

そう言って白いフードを被る

「これで分かるかな?」

「「あ!」」

武道大會の時に廊下であったヤツだ!

「分かってもらえたようで何よりだ」

グランドマスターはフードを外して

「で、本題なんだが……君たちは大會で優勝した訳だけど……ハッキリ言って実力が足りなさすぎる」

真剣な面差しで言う

「そんな事は知ってる。それをどうにかする方法を今探っているんだ」

俺たちは極端なステータスと戦い方をする

だから俺たちはその弱點を無くすためにダンジョンに行こうと思っていたのだ

「そうだね、《死神》くんなら攻撃力、スズさんなら魔法が使いにくいって所かな?」

コイツ…俺たちの試合を見て分析したのか?

「あぁ、そうだ。弱點を無くすためにダンジョンへ行こうと思ったんだ」

「ふむ…ダンジョンか。ならノース帝國に行くのか?」

「あぁ、その予定だ」

「なるほどな…」

グランドマスターはし考え込む

「なら君たちに紹介したい人がいるんだが……いいかい?」

「大丈夫だが?」

「じゃあってくれ」

そう言うと扉が空いて《剣聖》のクリスと魔法帝がってくる

「紹介は……いらないと思うが。一応紹介する。僕の弟子のクリスと魔法帝だ」

「やぁ、また會えましたね?スズさん?」

と《剣聖》が言う

「久方ぶりだな」

と魔法帝

「てか……弟子?」

と俺が聞く

「あぁ、弟子だ」

じゃあグランドマスターって魔法帝よりも強いのか?

こんな見た目なのに……

「今回クリスと魔法帝に來てもらったのは他でもない。この2人のことについてだ」

とグランドマスターがクリスと魔法帝に話しかける

「あぁ、わかっているさ」

魔法帝は何か知ってるみたいだな…

クリスは首を傾げている

「2人には依頼をけてもらいたい」

「依頼か…」

「あぁ、クリスは《死神》に武の事、魔法帝はスズさんの事だ」

「まぁ、そうだろうな」

と魔法帝とクリスは頷く

「じゃあお願いしていいか?」

「「了解」」

なにか知らないうちに依頼をけたようだ

「あの…俺たちの意見は……?」

「まぁけなくてもいいけど……強くなりたいならけた方がいいんじゃないかな?」

それなら…いいのか?

「じゃあ明日またここに來てくれ。その時にもう一度詳しい説明をするからね」

「わかった」

俺はグランドマスターの部屋を後にした

「さて、明日はお願いするよ?特に魔法帝?」

「當たり前だ。生きてるうちに會えるとはな…」

魔法帝とグランドマスターは笑いあった

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