《名無しの英雄》40話

次の日にギルドに行き付に話しかける

「グランドマスターに用があって來たんだが……大丈夫か?」

付さんはこちらを見て

「あ、はい。大丈夫ですよ。あちらの扉から奧に行ってくださいね」

そう言って扉を指さす

「分かりました」

俺たちは素直に扉を開け奧に進んでいった

グランドマスターの部屋の大きな扉をノックする

「あぁ、っていいよー」

そう中から返事が帰ってくる

「わかった」

俺は扉を開けた

「やぁ、待ってたよお二人さん?」

辺りを見渡すと椅子に座ったグランドマスターと魔法帝がいた

「今日は魔法帝だけですか?」

「あぁ、魔法帝だけで大丈夫だ」

そう言うとグランドマスターは椅子から立ち上がりゆっくりと歩き回る

「今回2人を呼んだのは魔法帝自からのお願いでもあったんだ」

魔法帝がね…

「クリスの手前あんなじの依頼とさせてもらったけど……まぁ大丈夫でしょ?報酬も出すし」

「それは問題ないが…」

「ん?」

「何故魔法帝がお願いしたんだ?」

率直に聞いてみる

「あぁ、それが今回の話し合う事の容だね」

グランドマスターはさりげなくウインクしてくる

「ま、そこら辺に座ってくれ」

「わかった」

俺たちは椅子に座り、その椅子にグランドマスターと魔法帝が座った

「で、今回の容なんだが……これは魔法帝から言った方がいいだろうな」

そう言ってグランドマスターは魔法帝を見る

「あぁ、わかった。俺から言わせてもらおう」

俺たちは頷く

「1番最初に聞くが……スズだっけか?お前エクス・マキナだろ?」

魔法帝はさも當然ように聞いてきた

「え?」

なんでコイツはスズのことを知ってるんだ?

「そんな顔をするなよ。ちょっと考えればわかるだろ?」

魔法帝は肩を落として首を振る

「明らかにおかしいだろ?その力といい、防力といい……人間じゃ無いのはすぐに分かるさ。でも特徴が人間と変わらないからな……耳が長くもなく、小人という訳でもない…ならエクス・マキナか本の化けだろ」

まぁ世の中には化けみたいな人間もいるから侮れないのも事実だしな……例えば《武帝》とか…

魔法帝は當然の様に言っているが初見でスズをエクス・マキナだと分かるはずがない…何故なら……

「エクス・マキナが全滅していると思われているからか?」

魔法帝は心を読んだようにニヤリと笑う

「まぁ普通は疑うけどそこまでの推理は普通であれば難しいよな?だったら答えは1つだろ?」

推理できる理由……それは

「魔法帝がエクス・マキナだからだろ?」

「正解だ」

魔法帝は指を鳴らす

ま、それしかないよな

魔力とか異常だし

「なら俺が教えたいことも分かるはずだ」

「あぁ、〈封印〉だろ?」

「そうだ」

スズにはスキルに封印がある

これは高難易度ダンジョンを踏破しなければ解放されない

「封印の解除の仕方は知ってるよな?」

俺たちは頷く

「なら《魔法帝》である俺と《剣聖》であるクリスがお前らをダンジョンを踏破できるぐらいまで鍛えてやる……話はそれからでも遅くない」

そう言って魔法帝は立ち上がる

「さぁてと……訓練の始まりだな」

魔法帝はとても楽しそうな顔でそう言った

「あぁ、これは大変だなぁ」

とグランドマスターは苦笑していた

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