《名無しの英雄》42話

「次はスズの番なんだが……お前はどうの様な強さを手にれたい?」

私の求める強さ……

「私は……主人様の最善のパートナーになりたいです」

力強い信念を持って私は答える

「そうか……なら君の役割はタンク、そして攻撃する役割になるだろう」

確かに主人様のステータスでは歯が立たない敵がいるかもしれない…

なら私が攻撃しないとダメだ

「だが……君のステータスではそれも上手く務まらないだろう」

「なら私はどうすればいいのですか?」

「まずスズの〈封印〉を解かなくてはならないな……それは優先事項だ」

〈封印〉ね……

解放條件はダンジョンの踏破だっけ?

「高難易度ダンジョンは本當に化けの巣窟だ……俺が1人でったら死にはしないだろうが…正直分からない」

魔法帝は難しい顔をして言う

「ならどうすればいいんでしょうか?」

「そりゃ簡単だ」

「簡単?」

「あぁ、何故ならーー」

俺はグランドマスターの背後に素早く回り込み鎌を振るう

「こんなんじゃまだまだだよ?」

俺の左の耳元でそう聲が聞こえる

「!」

的に聲のした方へ鎌を振るうがそこにグランドマスターはいない

辺りを見渡すと右の離れた場所にいた

「……なんでグランドマスターはそんな所にいる?」

「あはは!楽しいよ!みんな僕のスキルを知ってるからその反応は久しぶりだ」

グランドマスターは愉快にそう笑う

「………」

「僕のスキルは幻影だよ」

「幻影だと?」

「あぁ、幻だ」

幻影だと?

だったら何故幻影が俺にれられるんだ?

さっきは左から聲が聞こえたと思えば右にいるし……

「不思議そうな顔をしてるね?実に愉快だよ!」

……癪に障るな

「僕の幻影はそんな生易しいモノなんかじゃないさ」

そう言うとグランドマスターの目が妖しくって

気づいた頃には地面に寢ていた

「???」

俺には地面に転がった記憶も無ければ、負けた記憶も無い

「これが僕のスキルだ」

グランドマスターは俺を覗き込みながら言う

「僕はグランドマスターなんて職をしてるけど本質は君のようなスキルなんだよ?」

「それはどういうーー」

「グランドマスター、こっちの指導は終わったぞ」

グランドマスターは魔法帝に向かって頷く

「あぁ、ありがとうね。報酬をだしておくから付に言ってね」

「わかった」

魔法帝はそう言って去ってしまった

俺たちは宿屋に戻り話し合いをしていた

「で、どのダンジョンに行く予定なの?」

「あぁ、一応考えているのは海神の領って場所だ」

 海神の領はノース帝國にあるが高難易度ダンジョンと呼ばれる中ではまだ楽な方なダンジョンだ

「へー、わかった」

「……そう言えば魔法帝と何を話していたんだ?」

「あ、実はねーーー」

「そんな方法があるのか!?」

宿屋に俺のび聲が響いた

翌日のギルドは人で賑わっていた

「どうかしたのか?」

近くのヤツに聞いてみる

「どうやらこの街に名工と呼ばれる人が來たらしいんだ!」

「へー……どんなヤツなんだ?」

「なんでも気難しいって聞くけどな」

「そうか、ありがとう」

「おうよー」

名工か……俺も是非教わりたいものだな

そう思いながら付に行きグランドマスターの部屋に通される

扉を開けると今日はグランドマスターの他にクリスがいた

「待ってたよ《死神》くん」

薄ら寒い笑顔でクリスはそう言った

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