《名無しの英雄》44話
俺は今日もグランドマスターの部屋にいた
「そろそろ次の國に行こうと思ってる」
「そうかぁ……」
グランドマスターは寂しそうに言う
「やっと僕が真面目にやっても張合いがある人がいたと思ったのに…」
俺の橫のスズがぶるりと震える
「……しょうがないだろ?ダンジョンを踏破しなければならないからな」
次の國はノース帝國だ
「わかったよ…じゃあ関所には話を通しておくからね」
「ありがとうな」
俺は禮を言ってグランドマスターの部屋から出ていった
俺たちはノース帝國に行くための関所にいた
「グランドマスターから話が通っていると思うんですが……」
俺がそう言うと関所の人が
「あぁ、話は聞いている。通っていいぞ」
俺は頭を下げて関所を通った
しばらく歩くと大きな街が見えた
街の周りは城壁に囲まれている
城壁だけでも軽く50メートルほどはありそうだ
街にるために門番の所へ行く
「あの……りたいのですが…」
門番にそう言うと
「ギルドカードとか分証はあるか?」
俺はギルドカードを見せる
「Aランク?お前このギルドカードは盜んだんじゃないだろうな?」
門番は疑わしい目で見てくる
「いえいえ、これは正真正銘俺のギルドカードです」
そう言うが門番はまだ疑わしい目で見てくる
「ふん、どうだかな。そっちの子供はなんだ?」
門番はスズを見る
「あぁ、この子は奴隷です。ギルドカードもありますよ?」
そう言ってスズのギルドカードを見せる
「……これも盜んだんだろ」
門番は決めつけてくる
「いえいえ、これはこの子のです」
「いや、こんな子供がAランクな訳ないだろ。そうだと言うなら証拠をーー」
「やめろ」
門番の後ろから20歳ぐらいの金髪碧眼の男が聲をかける
「その子達はAランクだ」
「………」
門番は不満そうな顔をする
「なんだ?不満か?」
「……いえ、大丈夫です。れ」
そう言って門番は通してくれた
「ありがとうございます」
俺は禮を言うと
「いやいや、あれはちょっとどうかと思ったのでね」
男は答える
「冒険者でここに何をしに來たんだ?」
「ダンジョンに挑もうと思いまして」
俺は答える
「あぁ、ダンジョンか……頑張りなよ。じゃあね」
男は手を振って行ってしまった
「さて、今夜の宿屋をとってダンジョンに下見に行くか」
「わかった」
ダンジョンは薄暗く、窟の中からは魔のき聲が聞こえてくる
「これは予想以上にヤバそうだな」
「うん、これはヤバそう」
「今日は下見だけだからもう帰るぞ」
「うん」
俺たちはダンジョンを後にして宿屋に帰った
宿屋に帰る途中味しそうな串焼きがあったので2人ぶん買う
街を見ていると活気があり、人口はこれまでに回ってきた街と比べると比較にならないぐらい多い
だが人口に比例して治安も悪くなるものだ
一旦路地裏にってしまうと裏組織などに捕まって人売買やらなんやらされそうだ
ちなみに今回は壊滅させようとかそんな気は無い
俺たちは串焼きを食べながら宿屋に戻る道を歩く
前から年が走ってくる
見たところ豪華そうな服を著ている
俺はなにやら面倒事になりそうな気がしたので道の端による
年はそのまま走っていってしまった
「なんだあれ?」
「さぁ?」
俺は気になりながらも宿屋に帰った
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