《名無しの英雄》50話
俺達は城につくと謁見の間に向かう
「なにが報酬ででるのかな……?」
若干の期待をしながら廊下を歩く
謁見の間に著いて扉を開ける
玉座には皇帝のキングレオが座り、その橫には鎧を著た戦士とも言うべき風格の人がいる
俺は前回と同じように部屋の中央に膝をつき皇帝の言葉を待つ
「………」
しかし一向に皇帝は言葉を発しない
「………無事に甥は保護された…禮を言う」
キングレオはそう言う
「ありがたき幸せでー」
「だが!」
キングレオは俺の言葉を遮り何かを言おうとする
「私は探せと言ったが宰相を殺せとは言っていないのだ!!」
生憎、キングレオの顔は白い布が邪魔で見えない
だが怒っていることは聲から分かる
「これから……この國は崩壊する可能がある」
「崩壊だと……?」
宰相が1人居なくなったぐらいで崩壊は無いだろう
「この國は現在戦爭を起こそうとしていてな…その準備、予算、軍をまとめる役目。全て宰相が擔っていた」
その全てを宰相が…?
「故に宰相亡き今、國を支える者がいない。それならば甥がいない方が良かったかもしれないとまで思う」
俺はすぐにでも逃げ出したかった
「だからな……お前らは、犯罪者だ」
犯罪者だと!?
俺は扉に向かって走ろうとするが騎士が邪魔でけない
スズも同様な狀態だ
「………やれ」
キングレオがそう命令を下すと騎士が一斉に襲いかかってくる
ざっと數えても謁見の間には100人ほどいそうだ
スズはなんとかなると思うが俺はそうもいかない
俺はスピードが速いだけのスキルも強くなければ、腕力が優れているわけでも、防力に自信がある訳でもない
どうする!?
「はぁ……君はなんでそうせっかちなんだい?」
そう聲が聞こえると俺の周りの騎士は吹っ飛んでいく
後ろからい年の聲が聞こえる
「僕と出會ってから変わっていないな君は」
俺の橫にその年が來る
俺はその年を見る
「なんでアンタがここにいるんだ……?」
その年はただの年では無く、ギルドを統括する役職を持つ年だった
「なんでここにいるんだ?……シトウ?」
皇帝が問う
「なんでって?そりゃお前が間違っているからさ」
「だからと言って貴方はここにいるべき人ではないだろう?」
「あぁ、ここにいるのはグランドマスターではなく……友人としての僕だ」
「ふ、何が間違っていると言うんだ?私は間違ってなどいないさ」
「………変わらないな。そんな頑固なところも」
「言っとけ」
グランドマスターと皇帝は笑い合う
「止めるな」
「止めるよ」
そして皇帝が命令を下す
「騎士よ、その年を捕縛しろ」
「二人とも龍帝の所へ逃げろ!」
龍帝だと?
「させるか!」
騎士がグランドマスターに向かって剣を振る
剣を紙一重で躱す
「はやく!」
俺はスズを抱き抱えて謁見の間を飛び出した
無事に城から出るとダンジョンへ向かい、中へる
スズと手を繋ぎ、気配遮斷をする
1回來たことがあったのでさほど迷わずに扉の前まで來れた
扉を開けると龍帝がいた
「なんだ?……おお!お主らか!」
「あぁ、來たぞ」
「今回はなんの用だ?」
俺はことのり行きを説明する
「なるほどな……人間は何時でも我を楽しませてくれるのぉ」
龍帝は愉快そうに笑う
「俺達は笑える狀況じゃないんだが……」
「まぁ、そうだろうな……幸いな事にお主らの事を我は気にっているのでな。上の國を滅ぼしてこようか?」
「いや、大丈夫だ……暫くすればグランドマスターが來るだろう」
簡単に滅ぼすとか言うなよ……俺が言っても説得力は無いか……
「あぁ、あの小か……確かに強いからのぉ」
「グランドマスターと知り合いなのか?」
「あぁ、だいぶ昔にちょっとな」
「へー……」
何やったんだろうな?
「まぁ、なの小なら大丈夫だろ。待っていれば來る」
「わかった」
俺達は大人しく待つことにした
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