《名無しの英雄》58話

「ワタシに力を?何言ってるんだ?」

アルカナは首を傾げる

「シトウは1人でも大丈夫だろう?」

そこまで言いきれるってすごいな…

「いや、僕が心配しているのはそこじゃないんだ」

「へぇ、どこさ?」

「もっと未來の事だよ」

「………」

アルカナは黙る

「アルカナは分かるでしょ?これから起きることを」

「……あぁ、わかるが…その問題をワタシに持ってくるのはお門違いってモンじゃないか?」

シトウ以外の人はアルカナが何を言っているのか全くわからない

「確かにそうだけど……それでも通らなきゃいけない道なんだと思う」

「……わかった。できる限り力を貸してやる」

「ありがとうアルカナ!!」

シトウはアルカナの手を握る

「っっ!?」

アルカナは顔を真っ赤にしてシトウの手を振り払う

「あれ?」

シトウはちょっとショックをけたようだった

「で?話していたのはどういう容なんだ?」

先程の話の容を聞かないといけないと判斷した俺はシトウに聞く

「あぁ、あれはね。ノース帝國の皇帝の事さ」

「皇帝がどうかしたのか?」

「うん、皇帝をレオンにしようと思って」

「「え?」」

レオンと俺はビックリした様な聲を出した

「皇帝をレオンに……?」

「そうだよ?」

まてまて、だって皇帝は…

「皇帝はシトウの友人じゃないのか?」

「友人だからこそだよ……君達はなんで皇帝があんな暴挙に出たかわかっているの?」

「それは宰相を俺が殺したからじゃないのか?」

そう、俺が依頼でレオンを助けるために宰相を殺したのが原因なハズだ

「それも理由の1部だよ…本當の理由はね、レオン。君の力が大きすぎたからだよ」

「ボクが…?」

「うん、君の力は後々最強とも言える様な力になる……そんな人が時期皇帝にいたら現皇帝はどう考えるんだろうね?しかも宰相がいなくて経済は破綻するかもしれないんだ」

そんなことになったら現皇帝は…

「そう、考えている通り。時期皇帝を暗殺して第2候補を時期皇帝にしたくなるよね?……クーデターを恐れて」

だからこその無理な理由付け…

「そんな……叔父様がそんな事を…」

レオンはショックをけているようだった

「で、これからは僕の都合なんだけどノース帝國で反が起きようものなら僕ら冒険者にも影響が及ぶんだ」

「そうか、ダンジョン…」

「そう、ダンジョンの資源が補えなくなってしまうんだ」

ダンジョンの資源は冒険者にとって生活を支えるのに必要なモノだ

これが無いと冒険者は仕事を殆ど無くしてしまう

「だから僕はここに來たんだ…〈王の試練〉へ」

「関係があるのか?」

「うん、大いに関係あるよ」

シトウはチラッとスズの方を見る

なんだ…?

「まぁ、まだ時期じゃないからね……言わないでおくよ」

シトウは自己完結して寢る準備をしてしまった

「なんなんだよ…」

俺は不完全燃焼の様なじで寢床についた

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