《名無しの英雄》63話

「作戦はこうだ」

シトウが考えた作戦ではまず俺とスズが城に潛し、國王を殺す

その混に乗じて城に攻め込むと言う大雑把な計畫だ

「それで、誰が全帝とかの相手をするかだが……」

「俺は武帝とた戦いたい」

そう魔法帝が言う

「これまでのアイツとの戦績は五分五分だ……ここいらでどっちが上か決める」

「わかった……じゃあ魔法帝は武帝を相手してくれ」

「俺は騎士団長を殺らせて貰うぞ」

すかさず俺も言う

「騎士団長かい?大丈夫だよ……じゃあよろしくね」

「わかってる」

「他にはいないかな?じゃあ全帝をどうするかだけど……僕がやろうか」

そうシトウが言う

「いやー、年甲斐も無くが騒いじゃってね……ちょっと本気で潰しにかかろうかと思っているんだ…それにアイツとは因縁があるしね」

「シトウが戦ってくれるなら都合がいい」

正直俺やレオンじゃ全帝はしキツいだろう

「…………私達は?」

「遊撃してくれ。困ってる仲間がいたら助けてくれるか?」

「…………わかった」

「それじゃあ戦爭といこうか」

次の日の朝イース國王が何者かによって暗殺された

國王は抵抗した後すらなく無殘に殺されていた

皇帝の首とはバラバラにされ、首には散々毆られた後があり、元の確認すらも怪しかった

「これで次は僕達の出番だ」

そうしてイースでの戦爭が始まった

「こうして戦うことになるとはな?」

魔法帝は不気味に笑う

「貴方が相手ですか……とても楽しくなりそうですね?」

2人して笑う

「さて……殺ろうか?」

「ええ、殺りましょう」

「「では、參る!!」」

「こうして貴様が相手となろうとはな」

愉快そうに全帝が笑う

「ええ、まさか貴方と戦えるなんて夢にも思いませんでしたよ?」

「噓をつくなよ。そんな楽しそうな顔して言っても説得力皆無じゃぞ?」

「そうですか?なら早く始めましょうか」

「久しぶりだな…」

「………あぁ、俺はこの日を待っていたんだ」

俺とスズは騎士団長に武を構える

「あの日…お前がいなくなってからやってしまったと後悔したよ」

「は!よく言うな」

「ま、託はいい……かかってこい」

俺の何かが切れる音がした

「まさか貴方がいるとは思いませんでしたよ?」

薄ら寒い笑顔で言う

「…………何故アナタがここいる?クリス」

「ええ!ええ!貴方がここに來ると何となく察していたのですよ!」

「…………」

「さぁ!さァ!サァ!ヤッテアゲマスヨ!」

「…………近寄るな」

「これをアナタがやったんですか?」

辺りには罪のない民衆の死が山となっている

その前にいるがべっとりとついた顔で反応する

「んん?誰だいアンタぁ」

「ボクはノース皇帝です」

「ええ!?皇帝!」

何やら興しているようだ

「お金になる〜!!皇帝の首なんてどれぐらいするんだろうなぁ」

「アナタは何者ですか?」

「アタシかい?アタシは盜賊団のリーダーさ!この國の騎士団長直屬のね!」

誇らしげには言う

「そうですか……じゃあ殺しますね」

レオンの髪はとっくに紅く染まっていた

「これはどういうこと?」

「ただ単に魔に暴れさせているだけですがね?」

太った男が言う

「ワタシの前でそんな事をしているとはいい度だな」

やばい事を男は悟ったのか魔を呼び出す

「ドラゴンよ!」

そう唱えるとアルカナの何倍もあるドラゴンが出現する

「グォォォォ!」

「ワタシが今楽にしてやるからな…」

「おい……」

グレイは1人の男に聲をかける

「お前のからなんでドワーフの匂いがする?」

「へ?へぇ、どういう事で座いましょうか?」

低い腰で男は話す

「だから何故同族の匂いがするのだ?」

「………」

男はこれまでのきとは全く別の切れ味を持った攻撃をいきなりしてきた

「ちっ!」

「効かないな……で?説明してもらおうか?」

「ふん、人間モドキを殺して罪になるなんて不便な世の中だよなぁ」

「………」

「あ、勿論人間モドキはドワーフの事ね?」

グレイがキレた

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