《名無しの英雄》65話
學園は特上富裕層しか通えない
だが例外も勿論いる
それは実力を認められたひと握りの者は學園に通えると言うものだ
僕はその1人となっている
學園にもクラスがあり、上からA、B、C、Dクラスとある
僕はAクラス……所謂最高クラスにいた
僕が學園に通い始めて早1年……今は2年生だ
クラスのメンバーはほぼ変わらない
だからクラスの皆とは1年間の付き合いだ
「明日から學園で大會が開かれるからエントリーしとけよ」
そう擔任が言う
皆が頷きその日のホームルームは終となった
「大會か…」
僕はそう1人で呟く
この大會はーー
「シトウくん顔悪いよ?」
アカネが心配してくる
「大丈夫だよ……疲れたからエントリーして帰るね」
そう言ってクラスを後にした
クラスを出る時に後輩のクリスとぶつかりそうになる
「あぁ、ごめんよ」
「いえいえ!こちらこそすみません」
そう言葉をわしながらエントリー會場に向かった
大會のエントリーを済ませ寮に戻る
部屋にり考える
「何故全帝はこんな事をした?」
Advertisement
僕は考える…
「全帝は世界を壊したいと言っていた」
なら何故全帝は世界を壊したい?
「アカネが原因だと言っていたな」
ならこの大會で原因が解るのか?
だが……果たして今の僕にその真実をけれられるのか?
解っているからこそ辛い
解らなければどれだけいいか…
そう悩んでいるうちに眠ってしまった
大會當日
「學園名の催しが始まるぞー!」
司會がテンションを上げて言う
「やはり優勝候補はAクラスか!?それとも倒せる様なダークホースがいるのか!?
それでは大會を始めます!」
大會が始まった
正直試合はどうでもいい
これは〈悪夢〉なのだから…
數時間午會場は阿鼻喚に包まれていた
原因は場外から侵した魔だ
教員も魔を倒す為に頑張っているが明らかに戦力不足だ
なら僕はどうするか?
そんな事は簡単だ
これから起きる事を僕は全部知っている
ならその原因を突き止めなければならない
僕はひっそりと擔任の後を尾行した
「これは…」
僕は言葉を失った
そこには涙する全帝と十字架にり付けられ無殘に四肢を切り落とされ、眼球が無いアカネの姿があった
「誰かいるのか!?」
全帝はこちらを振り向く
明らかに全帝がこの慘狀を作り出した本人で無いことは解っている
なら誰が……?
「ここで見た事は全て忘れろ!」
辛い顔で全帝は僕を説得する
「はい……わかりました」
僕は寮に戻った
「全帝が見せたかったのはこれか……」
震えながら考える
「あんな事が…」
あの頃の全帝はまだ全帝としての強大な力は無かった
だが當時の僕達以上には力があったはずだ…
なのに教え子を守れなかった事に責任をじているのか…
そうだとしか考えられない……
全帝は僕達のクラスを特に可がってくれた
僕が問題を起こした時も庇ってくれた
そんな全帝があれ程までに変わってしまった原因があれだとは……
僕もグランドマスターという立ち位置から考えたら辛いものがある
だけど………
僕は目を開ける
「どうだ?儂の言っている意味がわかったか?」
全帝が腕を組んで言う
「解りました……ですが何故世界を滅ぼさなけばならないのですか?復讐がしたいのであればその者を殺す力はある筈だ」
「儂はアカネを殺した犯人を知っている……だがその犯人を殺すのにはどうしても世界を1回滅ぼさなけばならないのだ」
なんだ?何か違和がある……
「何故そこまでアカネにこだわるのですか?アカネの復讐は……僕達の命よりも重いのですか?」
僕は問う
「勿論だ。アカネは……儂の娘だからな」
「………」
何となく察してはいた
だが確証は無かったのだ
「それが世界を滅ぼす理由だ……幻滅したかね?」
全帝は自的な笑みを浮かべる
「いえ……理由がわかりました……ですが復讐の為に世界を滅ぼすのは違うと…思います……なので僕は貴方をコロします」
「最初からわかって貰おうなどと思ってはいないな」
そして強大な力がぶつかりあった
【1章完】脇役の公爵令嬢は回帰し、本物の悪女となり嗤い歩む【書籍化&コミカライズ】
公爵令嬢のアサリアは、皇太子のルイスに婚約破棄された。 ルイス皇太子が聖女のオリーネに浮気をして、公爵令嬢なのに捨てられた女として不名譽な名がついた。 それだけではなく、ルイス皇太子と聖女オリーネに嵌められて、皇室を殺そうとしたとでっちあげられて処刑となった。 「嫌だ、死にたくない…もっと遊びたい、あの二人に復讐を――」 処刑される瞬間、強くそう思っていたら…アサリアは二年前に回帰した。 なぜ回帰したのかはわからない、だけど彼女はやり直すチャンスを得た。 脇役のような立ち振る舞いをしていたが、今度こそ自分の人生を歩む。 「たとえ本物の悪女となろうと、私は今度こそ人生を楽しむわ」 ◆書籍化、コミカライズが決定いたしました! 皆様の応援のお陰です、ありがとうございます! ※短編からの連載版となっています。短編の続きは5話からです。 短編、日間総合1位(5/1) 連載版、日間総合1位(5/2、5/3) 週間総合1位(5/5〜5/8) 月間総合2位
8 66オーバーロード:前編
未來に存在するVRMMO『ユグドラシル』のサービス終了の日。最強クラスのギルドの一角である『アインズ・ウール・ゴウン』のギルドマスター『モモンガ』は、メンバーと共に作り上げた居城の玉座に、臣下たるNPCたちにかしずかれながら座っていた。たった1人で、もはやいないかつての仲間達を思いながら。 そしてサービスが終わり強制ログアウトが生じるその瞬間、異変が起こった。ログアウトできず、そして何より話すことの出來ないはずのNPC達がまるで生きているかのように忠誠を示しだしたのだ。さらには外の世界は未知の世界。モモンガは混亂しながらも、絶対者(ギルドマスター)として行動を開始する。 これはアンデッドの肉體を得た絶対者たるモモンガが、己の(頭のおかしい)目的のために、異世界を蹂躙していく物語である。 この作品はarcadia様の方でも公開しております。
8 189寢取られた元カノ?、知らない許嫁、陽キャな幼馴染も皆要らない。俺の望みは平穏な高校生活だ!
俺に寢取られた元カノ?、知らない許嫁、陽キャな幼馴染が迫って來る。 俺立石達也(たていしたつや)は高校に入學して少し経った頃、同中で顔見知りだった本宮涼子(もとみやりょうこ)と仲良くなった。 俺は學校では図書委員、彼女はテニスクラブに入った。最初の半年位でとても仲良くなり彼女から告白されて付き合う様になった。 最初は登下校も一緒にすることも多かったが、彼女が朝練や遅くまで部活をやり始めた事もあり、會うのは休日のみになっていた。 そんな休日も部活に出るという事で會えなくなって二ヶ月も経った休日に彼女が俺の知らない男とラブホに入って行くのを見てしまった。 俺はいつの間にか振られていたのだと思い、傷心の中、彼女と距離を置く様にしたが、俺が休日の出來事を見た事を知らない彼女は、學校ではいつもの様に話しかけてくる。 俺は涼子に証拠を見せつけ離れようとするが、私じゃないと言って俺から離れよとしない。 二年になった時、立花玲子(たちばなれいこ)という女の子が俺のいる高校に転校して來た。その子は俺の許嫁だと言って來た。でも俺はそんな事知らない。 そんな時、幼馴染の桐谷早苗が私を彼女にしなさいと割込んで來た。 何が何だか分からないまま時は過ぎて…。
8 189クリフエッジシリーズ第二部:「重巡航艦サフォーク5:孤獨の戦闘指揮所(CIC)」
第1回HJネット小説大賞1次通過、第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞作品の続編‼️ 宇宙暦四五一二年十月。銀河系ペルセウス腕にあるアルビオン王國では戦爭の足音が聞こえ始めていた。 トリビューン星系の小惑星帯でゾンファ共和國の通商破壊艦を破壊したスループ艦ブルーベル34號は本拠地キャメロット星系に帰還した。 士官候補生クリフォード・C・コリングウッドは作戦の提案、その後の敵拠點への潛入破壊作戦で功績を上げ、彼のあだ名、“崖っぷち(クリフエッジ)”はマスコミを賑わすことになる。 時の人となったクリフォードは少尉に任官後、僅か九ヶ月で中尉に昇進し、重巡航艦サフォーク5の戦術士官となった。 彼の乗り込む重巡航艦は哨戒艦隊の旗艦として、ゾンファ共和國との緩衝地帯ターマガント宙域に飛び立つ。 しかし、サフォーク5には敵の謀略の手が伸びていた…… そして、クリフォードは戦闘指揮所に孤立し、再び崖っぷちに立たされることになる。 ――― 登場人物: アルビオン王國 ・クリフォード・C・コリングウッド:重巡サフォーク5戦術士官、中尉、20歳 ・サロメ・モーガン:同艦長、大佐、38歳 ・グリフィス・アリンガム:同副長、少佐、32歳 ・スーザン・キンケイド:同情報士、少佐、29歳 ・ケリー・クロスビー:同掌砲手、一等兵曹、31歳 ・デボラ・キャンベル:同操舵員、二等兵曹、26歳 ・デーヴィッド・サドラー:同機関科兵曹、三等兵曹、29歳 ・ジャクリーン・ウォルターズ:同通信科兵曹、三等兵曹、26歳 ・マチルダ・ティレット:同航法科兵曹、三等兵曹、25歳 ・ジャック・レイヴァース:同索敵員、上等兵、21歳 ・イレーネ・ニコルソン:アルビオン軍軽巡ファルマス艦長、中佐、34歳 ・サミュエル・ラングフォード:同情報士官、少尉、22歳 ・エマニュエル・コパーウィート:キャメロット第一艦隊司令官、大將、53歳 ・ヴィヴィアン・ノースブルック:伯爵家令嬢、17歳 ・ウーサー・ノースブルック:連邦下院議員、伯爵家の當主、47歳 ゾンファ共和國 ・フェイ・ツーロン:偵察戦隊司令・重巡ビアン艦長、大佐、42歳 ・リー・シアンヤン:軽巡ティアンオ艦長、中佐、38歳 ・ホアン・ウェンデン:軽巡ヤンズ艦長、中佐、37歳 ・マオ・インチウ:軽巡バイホ艦長、中佐、35歳 ・フー・シャオガン:ジュンツェン方面軍司令長官、上將、55歳 ・チェン・トンシュン:軍事委員、50歳
8 155空間魔法で魔獣とスローライフ
立花 光(タチバナ コウ)は自分がアルビノだと思っていた。特殊な體質もあったためずっと病院で検査の毎日だった。癒しはたまに來るアニマルセラピーの犬達ぐらいだ。 しかしある日異世界の神様から『君は元々儂の世界で産まれるはずだった。』と 地球に戻るか異世界で暮らすか選んでいいと言う。 それなら地球に未練も無いし、異世界でもふもふスローライフでも目指そうかな!! ※小説家になろう様、アルファポリス様にマルチ投稿しております。
8 159朝、流れ星を見たんだ
天涯孤獨の少年竜也と、病に身體を蝕まれている少年大翔。 大翔の最期を看取ってやりたい竜也だが、大翔の命の期限が迫った時、竜也は一ヶ月間イギリスに行くことになってしまう。 その一ヶ月間、大翔は病に耐え続けられるのか、それとも竜也のいない間にその目を永遠に閉じてしまうのか――――未來は誰にもわからない。
8 80