《異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?》5話 平凡な生活 V「再會」

朝、いつも眠過ぎて起きれない俺がパッチリと目を覚ました。だが土曜だ。二度寢するか..

「お〜に〜ぃ〜」

妹が起こしに來た?あれ、まだそんな時間じゃないよな。うん時計を確認したらまだ7時だった。そう言えば昨日は構ってやれずにすぐ寢ちゃったからな。そのせいか。

「............」

一向に部屋にってくる様子がないな。どうしたんだ。いつも容赦なくってきて、ゴミ袋を片手に、俺の寶を妹以外処分しにかかるだろうに。

(まぁ妹なんて持ってないんだが)

「おにぃ~」

また呼んできた。やけに聲が近くじるな。耳がそんなに冴えてるのだろうか。昨日構ってやれなかったからな。拗ねたのかな。仕方ない俺から行.....

「....ん?」

起きようとしたらが不自然に重いことに気づいた。ってまさか!

「妹よ、まさかこれいつも....」

起きて布団を捲ると俺にしがみついて寢る妹の姿があった。

「んん〜寒いよ〜」

「いつも部屋の冷房付けていた犯人はお前か..おーい 起きろー」

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「んー?あーおにぃおは.....よぅ?.....」

「あぁおはよう」

「....こ、ここれは違くて!!....ゴキブリ!ゴキブリが私の部屋にいて!口にってきたらどうしようってなって仕方なくなの!」

「そうか分かった取り敢えずさ」

「な、なに?」

「二度寢する」

「は?」

「おやすみ......グゥ」

「え?...え?..........あ、あの私はどうすれば.......」

俺の黒髪ショートボブの良く似合う妹、佐野 結さの ゆいは一瞬戸ってから....また俺の隣で寢始めた。

(いや、わざわざ気を使って出て行きやすいようにしたのに、行かないのかよおい)

そしてそのまま寢たフリをした2人は10分ほどたってまた眠りにった。

11時を回った頃俺と妹は同時に起き、何も言わずに一緒にリビングに降りた。勿論手を繋いで。

「「おはよ〜」」

リビングに同時に來て同時に挨拶する。いつもの事だ。親もなれてる。

「2人とも今日は起きるの遅かったのねぇ〜どしたの?」

「昨日結の勉強を教えてたらお互い遅くなったんだよ」

流石に慣れてると言っても一緒に寢てたとか言ったら大問題になるので誤魔化しといた。結も俺の行を察してくと決めたようだ。

「それよりお母さん〜お腹空いた〜」

「はいはい、朝作ったやつが冷蔵庫にあるからチンして食べて〜」

 この人は俺の母、佐野優香さのゆうか、髪はおしとやかめの黒髪で、香山程ではないがばしている。名前も含めて、年齢だけ見なければ完全にメインヒロインみたいな人である。

「祐くん、今なにか失禮なことを考えなかったかしら?」

「考えてないです大丈夫ですので笑顔で黒いオーラ出すのやめてください。」

「そうかしら?ならいいのだけど。あ、そうだ祐くん、ご飯食べたら、お隣さんの家に、そこにある包を屆けてくれないかしら?前から挨拶に來てもらってて、お世話になってるのにまだ何も渡せて無くてね〜」

「そうなの?俺多分その人と、1度も會ったことないけど....母さんの方がいいんじゃない?」

「そうしたいのは山々なんだけど、今日はこれから、海斗さんと出かける約束しちゃってていけないのよぉ〜。でも大丈夫よ、あっちは祐くんのことよく知ってるから」

 母さんが一緒に出かけると言った人は、佐野海斗さのかいと。俺の父さんだ。

 ん?俺のことをよく知ってる?なんだろう、親戚だろうか。

「まぁそれならいいか。分かった、後で行くよ。」

「お願いねぇ〜じゃ〜お母さんもう行くから〜夜の5時くらいには帰るね〜」

「うん、行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃ〜い」

母さんはそう言うと出かけていった。

「んで?結、お前はどうするの?」

「んー外は暑いしな〜出たくないなぁ〜」

「そう言っていつも家に篭ってるとどんどんニートに近づくぞ〜」

「んじゃどこか連れてってよ〜」

「お隣さんに屆けだけしたら、水族館でも行くか?あそこなら涼しいし」

「あ、それいいね!夏をじるよ!」

「なんだそりゃ」

「おにぃ   手」

「あぁはいはい」

そう言って俺は妹と手を繋ぐ。この行為になんの意味があるかって?ちゃんとあるさそれは.....

「おにぃの手はやっぱほかの人となんか違うね〜。なんか落ち著く。」

 うちの妹は手を繋ぐと、その人がどんな人か大分かるらしい。そして、俺の手に気にった....らしい

 どうせ、子供の頃から繋いでたから、それが原因で、俺基準で人の手を見分けているのだと思ってるのは、俺の勝手な妄想。けどたまに當たるから、否定出來ないのだ。

「もう晝過ぎだし一旦お隣さんのところにこれ屆けてくるわ」

「はーい親戚なら私の事もよろしく言っといて〜」

「おぅ」

そう言って俺も家を出る。と言ってもすぐ隣だが。

「ってこんなに暑かったのか.....」

クーラーにあたっていたせいもあるだろうが、今日の気溫は昨日の比にならないほど暑かった。

「早く済ませよ」

と言い出したところで、それに會った。

「こんにちは、また會いましたね。」

 嫌っちゃいないが、そこまで聞きたくなかった聲──あの時の詐欺のの子がそこにいた。

「奇遇か?」

「はい、奇遇です。」

噓つけ。だがこの手の問題は取り合わないのが1番効果があると分かっていた。

「そうか。じゃあな」

「待ってください」

「待たない」

「それはダメです。質問に答えてください。」

 またか。懲りないな。だが、1つだけ分かったことがある。

 恐らくこのは詐欺師ではない。もし、こちらを騙しに來ているのなら、完全にバレた後、それを続行する馬鹿なんているはずも無い。

 そしてこのは絶対に馬鹿じゃない。割と々見かすタイプ。いつも隣でそういう奴を見てるから分かる。

「詐欺師でないなら1つ、これだけは言っておく。俺は凡人だ。ずっとお前との會話は噛み合わないとは思っていけど、一つだけ良くわかる事がある。平凡を求めているんだろ?いや、細かく言うと、平凡な人・か?」

「さて、どこまで分かってるのでしょうか。はたして平凡な人というのは、そこまで察しが良いものでしょうか」

 確かに。と思っただが俺は自分が平凡だと疑わない。疑う余地がない。なら、あいつの言葉を借りるか。

「お前の考えてることは、わかり易いんじゃないか?」

「.........」

これにはこのの子もし驚いたようだ。何に驚いてるのか分からないけど。

「そう言えばお前名前は?」

「ミスラです。」

ん?あまり聞かない名前だな。外國人か?.....まぁいいか。

「そうか。じゃぁミスラ、結局お前は何に困っていたんだ?」

それだけが、最後までわからなかった。平凡な人。つまり言い換えれば、害のない人の事だと思っていた。だがミスラというは、警察は一切関係ないと言った。そうなると、誰でもいいのではと思ってしまい。頭がごちゃごちゃだ。もう本人から聞かないと、要領を得ない。

「それには、あと一つだけ質問することになります。」

「まぁ1つだけならいいぞ。なんだ?」

「それは──」

「あれ?祐?」

「香山さ....香山か奇遇だな。ここら辺に住んでたのか?」

ミスラが言いかけたところでちょうど良くか悪くか。香山に會った。あ...っと話してる途中だった。

「すまん、ちょっと待ってくれ今この子と話を.........あれ?」

「この子?どの子?」

さっきまでここにいたはずだが、完全に居なくなっていた。どこに行ったんだ?

「すまん、何でもない。」

「変な祐ぅ〜。それで?どこに行くの?」

「ん?あぁここだよ。母さんに頼まれて、お隣さんの家に挨拶と、これを屆けてって言われてな。」

正直、暑いので早く帰りたい。

「へぇ!そうだったんだ〜オッケー!ってってぇ〜!」

と言うとまるで自分の家のように......ってまさか!

「あははは!祐ってばめっちゃ驚いてる〜!

そうだよ。ここ、わたしの家だよ!」

「マジかよ...あぁだからか」

確かに香山の親なら俺のこと知ってるわな。

「まぁゆっくりとどうぞ〜」 

「実はあまりゆっくりはできないんだ妹と、水族館行く事になって」

「えー!なにそれ私も行きたい!!」

「──ダメよ〜麗華。あなた、今日は部屋の掃除するって言ったでしょ〜」

「あ、芽さんお久しぶりです。」

「あらあら?まさかゆーちゃん?おっきくなったのねぇ  それにカッコよくなっちゃって〜」

 この人は香山芽かやまめいさん。うちの母さんとは、別の綺麗さを醸し出す人だ。一言で言うとセクシー。

 黒髪の麗華と違って芽さんの髪は金髪。

これは地だそう。

 父の方が黒髪で、香山は髪は父、質は母からけ継いだってじ。どっちも日本人だ。

「あー!祐がお母さんの事は名前で呼んでるーー!!!」

この人の容姿はホント変わらないからな。いい方に。

「慣れたらまた名前で呼ぶよ。」

「じゃあその時は前みたいにレイちゃんって呼んでね!」  

「まぁ無理かな」

「即決!?」

「すいません、芽さん俺はさっき言った通り、結を待たせてるんでまた今度改めて挨拶しに來ます」

「分かったわ〜今度來た時はお茶でも出すからいつでも來てね〜あと結ちゃんに宜しくね〜」

「今度私とも水族館行こうね!」

「おう。時間が合う時に蓮とかもって行こう」

香山に約束を取り付けられて、家に戻った。

 なんかドアを閉める瞬間、香山が怒ってたような気がするけど、きっと気のせいだな。

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