《異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?》7話 転移
目覚めたらそこにいた。いや、これは目覚めたというのだろうか。壁はなくどこまでもこの白く地平線までくっきり見えるほどだ。空は青くなく黃い。いやっているのか...?とても現実とは思えない。それでもかないと何も起こりもしないのだろ。
「取り敢えず......寢るか」
「──なぜそうなるのですか」
「うわっ!」
聲で誰かと言うのは分かったが、さっきあんなに遠くまで自分の周りを1周して見回ったのにいきなり近距離で話して來ればそりゃ誰でも驚く。
「ミスラ.....」
「まだあまり狀況が分からいと思うので説明しましょう。まず、私は神です。」
「中二病もここまで來ると末期だな。」
「中二病?すいませんよく分かりませんが、事実私は神です。証明はできます。」
「なんだ、超常現象でも起こすのか?」
「いえ、そんな面倒なことはしません。ちゃんと証明書があります。」
「雰囲気臺無しだよ!」
なんだよ証明書って。神が誰からその証明書を発行してもらってんだよ。自分で作ったとか言ったらタダじゃおかねぇ。
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「ちなみに自分で作りました。自信作です。」
「よし、そこへ直れ。」
とても自信満々で言うこのアホ神、めちゃくちゃムカつく!
「まぁ転移すればしは私の言葉を信用するでしょう。それにあなたも言ってたでしょう。証明しろと言われればそんな當たり前の事は逆にしずらいと。
とにかくまずは狀況を説明するのでツッコまずに聞きなさい下民。」
こいつわざとやってるな....
「ではまず私は神でこれからやることは、貴方がたがよく本などに書いている異世界転移というものです。」
.....信用など全然できなかったが、この空間にいる事が唯一の事実だ。だから黙って聞いた。
「そして私は神王からこの地球からの異世界転移を任されました。」
 神王...?まぁ日本にもいろんな神がいるしそれをまとめあげる存在がいてもおかしくないか。正常な頭で考えればすべておかしいけど。
「異世界転移を任せられたものの私は神王に1つ、いや2つの條件を課されました。」
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「條件...?」
「はい、1つ目は平凡であること。2つ目は人間であることです。私は最初魔法のないこの世界でそんなのを探すことくらい簡単だと思っていました。ですがその考えは甘かったようです。平凡と言っても沢山の者がいます。特化したもダメ。し頭がいいだけでダメ。特別な思考を持った人なんて論外。ここにいる人達の大半は魔法がない代わりにとてもが深く特殊で、平凡とは程遠い存在でした。」
「そこで俺を見つけたと。」
「はい。貴方は完璧でした。全てが平凡であり。思考にも特に問題は無い。まぁ正直うんざりしてたのでもうこの人で良いかなとか思ってたりもしてたのですが。當たりだったのなら結果オーライです。」
「お前今言っちゃいけないこと言ったな。」
「何のことやら私にはさっぱりです。」
ほんとにこいつ神なんだろうか。ってかいつもよりの起伏が激しくないか?
「それはやっとこの面倒だった暮らしから解放できると知って舞い上がってしまっているからです。いつもはこれほどとはいいませんがもうしお淑やかです。」
「.....あっそ。」
自分をお淑やかという奴がお淑やかであった事など俺の記憶の中では1度も無い。
「んで?1番肝心なところ聞いてないぞ?」
「し溜めた方が貴方も興味をそそると思いまして。とても良心的な配慮でしょう?」
「いいから早く話せ。」
もしこいつが神であったことを証明出來たとしても絶対崇めないし敬語とか使ってやんねー。
「貴方は神への信仰は疎い方ですか?」
「ミスラとかいう神以外は信じてます。」
「それはいけませんね。洗脳しましょう。」
「神のやることじゃねぇ!!」
流石にしてこなかったが、こいつマジ危ない...ダメだよこんなの神にしちゃぁ....
「あまり時間もなくなってきたので巻きましょう。」
誰が勿ぶったんだよ誰が。
「まず、神王がなぜその條件を出したかと言う事ですね。知ってしまえば、単純な事です。貴方たち魔法のない世界から、魔法のある世界に転移すると、高確率でとても強くなってしまうのです。えぇそれはもう、大のことは知っている我々神をも、驚かせるくらいに。それで1度神王をも上回るくらいの力を、手にれてしまった者がいます。その方はあいにく爭いがお好きでなかったようで、特に行も起こさずに終わったのですが。もしその方が神王を殺そうとすれば、出來たでしょう。あれには神王も泣いて死にたくないと、喚きながら逃げたものです。」
神王のイメージ、どん底確定。
「それ以來神王は、慎重に転移をさせるようになり、出來るだけ弱い、でもしは活躍できるような平凡な人間を転移させろと言い出しました。面倒なジジイで困りますねほんと」
おい。
「まぁこれが私の話せる、と言うより私の知っている全てです。」
「神ってのは全知全能じゃないのか。」
「神が全知全能ならばそもそも數千數萬という神は存在しません。」
それについては納得だ。人間だって1人ではできないことがあったから群れて行した。神も同じことが言えるのだろう。
「では説明もしたことですし、そろそろ転移して宜しいですか?」
良くない。そう言おうとしたが。自分中でどこか  行け   と言わせているじがした。いや、さっきからずっとそうなのだ。自分の心臓のあたりが急に熱くなって。早く早くとはやし立てるのだ。こんなは初めて....ではなくすごく久しぶりだった。何故かは分からない。けどこれは行くしかないと自分の中でそう結論付け始めていた。
「一ついいか」
「はいなんでしょう。」
「家族はどうしてる。」
「探してるんではないでしょうか。貴方を」
ここで俺がごねたら面倒だと思って噓を言うと思ったがミスラは素直に答えた。
「あぁどうせごねても強制だからか。」
「そうですね。」
「なあ、俺異世界とか行ったことないんだけどどういうところなんだ?俺の住んでた世界とは全然違うのか?」
「それに関しては説明する暇が無いです。ですが貴方が普段読んでいるラノベとやらにとてもよく似ている世界とは言えます。」
ならいいか。もしそこがラノベの展開よりももっと過激で外を歩けばの海とかは流石に遠慮したかった。出來ないんだろうけど。
「そうか。お前も知ってると思うけど俺って本當に平凡な奴なんだよ。」
「知ってます。」
「ならもうし待遇をよくしてくれてもいいんじゃないか?」
「と、言いますと?」
「神とかあるかわかんないけどとにかく何かあっちで役に立つものがしい。」
「力なら平凡なりに転生すれば貰えるのですが。それでは不満だと?」
「貰えると言っても転生してみないとわからない力なんだろう?そんな不確定なものに縋りたくはないんだ。攻めてそれが無くても生きては行けるような何かがしい。」
「意外と慎重なんですね。凡人の癖に」
「うっせ」
もうミスラの煽りには慣れた。
そして実質問題俺はここでなにか貰ってかないと納得出來なかった。人の人生を変えたんだしくらい代償を払えよ。と
「そうですね。し待ってくださいそうなるとし込みったものになるのでこの空間の時間を延長申請をします。」
そう言ってミスラはこめかみに手を當て淡いを空に飛ばした。
「これで大丈夫です。というか、今ので私が神だとしは信用できましたか?」
「面白い小細工だな。」
と俺が信用してないことを遠回しに伝えるとミスラは口をし膨らませ不満の意志を見せる。
「.....貴方を慎重と言ったのは間違いでした。訂正しますこの頑固....」
ここで初めてミスラがタメ口で話しているのを見て俺はし嬉しい気持ちになったが絶対教えてやんない。
「はいはい、で、力の話だがどこまでなら許せる?」
「そもそも力を神から渡していいと一言も言われてないので普通なら一切渉をしないのですが?」
「じゃあなんで俺と渉してる?」
「....たまたまです。」
「顔が赤いぞ?ここそんな気溫高くないよな?」
「うるさいですね。貴方はこう言われたことは無いですか?鈍糞蟲と」
「聞き覚えはあるがそこまで酷くねぇよ!」
「話が進みません控えてください。」
「俺のせいかよ....」
「それで力の件ですが...いいでしょう。私が自ら貴方に力を授けます。」
「おぉ意外と軽いな。」
「軽いわけがないでしょう。ずっとどうするか考えていました。ですが私も今回の神王から賜ったお仕事でとても苦労させられました。しは遊んだっていいでしょう。」
「お前も結構問題児なんだな」
「何か言いましたか?」
「ミスラ様マジ天使」
「それは神にとってはランクを下げられているのですが...?」
「細かいことは気にしない気にしない。んでどんな力なんだ?」
「それはお楽しみです。と言うのも教えても多分使ってみないもわからないものなのでこればかりは私を信用してもらうしかありません。」
「へぇ、そういうもんか。まぁ生きていける力であればなんでもいいよ。」
「なら大いに私に謝してでていいですよ?」
「あぁ、ありがとな」
そう言って俺はミスラの頭をでる。
「.....あ、ぁあの」
「よしよし、本當にありがとうな。」
「.....も、もぅいいでしゅからぁ......」
手を頭から離すとそこにはのぼせ上がったようになっているミスラがいた。
「おい、大丈夫か?でただけだぞ?」
「でただけって......と、とにかく力は渡しました!もう行ってください!転移!!──────」
「え、ちょ───」
別れの挨拶くらいって思ったところでまた俺は意識が飛ばされた。
最近よく気絶するなぁ.....俺。
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