《異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?》11話 クエスト II

そういえばあっちから何か言ってきたわけでは無かったから聞きもしなかったがなんの理由で転移なんかさせられてるんだろうな俺。

まぁラノベ的には、簡単にわかる展開だが、特にミスラは俺に何かを強いたりはしなかった。どういうことなんだろう。わざわざ苦労してまで転移させるにはなからず理由はあるのだろうが。これで神の娯楽とか言われたら俺は思わず神殺しをし遂げてしまうかもしれない。

「そろそろダンジョンに著くから剣は出しといて。」

「分かった。」

 そして今、ダンジョンに向かっていた俺とティファ。行く途中で魔の一くらい見つかると思ったんだが、何にも遭遇せずにここまで來てしまった。本格的にヤバそうだ。何がって?

 俺が全く心の準備ができてないことがだよ!!

「なぁ、ほんとに大丈夫なのか?俺まだ攻撃の手段っていう手段が明確に頭に浮かんでないんだが。」

「何怖気付いてんのよ。けない。確かにあんたのステータス自は普通だったけど、スキルは化け級でしょ?進化ってのは結局分からなかったけど。いざとなれば私がフォローするから大丈夫よ」

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 嫌な予をガンガンにじるんですが!!!

「ほら突っ立ってないでいくわよ?帰るのが遅くなると、夜になって外にも魔がうろつくようになる。そうなるともっと危険になるわよ?」

ホント、それ先に言ってほしい。なんでダンジョンまでゆっくり歩いて行ったんだよ。

「ティファ、一応聞くが俺以外の教を務めたことは....?」

「あるわけないでしょう。皆キャンセルしたもの。」

あーこれダメなやつだ。多分連攜とかが取れないから、仲間を作れないとかそんなやつだ。

「そうかい。まぁいいや、早く行こうぜ。」

「え?  あぁうん。って何であんたが仕切ってんのよ!」

 まぁ生憎、連攜といっても、それは仲間同士に対等な力がある場合。人に教える時には、そこまで連攜は必要ないかもな。それに、しろと言われても俺だって無理だ。でも一目の魔くらいは、楽々倒したいもんだな。ティファのランクは銀、なら多突っ走ってもいいか。

そんなこんなで俺たちはダンジョンに潛っていくのであった。

*******************

私、ティファ=テレジアは、変な新米冒険者の教になることになった。

 最初は挑発されて、勢いでけてしまった仕事だが、この新人、魔法のセンスがずば抜けていた。

 後から聞いた話では、魔法を使ったのは初めてだったとか。流石に噓かと思ったけど、あるスキルから私に噓は通じない。つまり本當だった。

 それだけでもありえない話だと言うのに、全屬使えて、初級魔法であの威力が出るとは本當に考えられない。

 そして私のギルドのランクは銀。あのギルドの中での実力は、今のところトップなのだ。

 そして、結果的には構わなかったのだけど、私が敬語を使わなくていいと言った瞬間から、タメ口になった奴なんて初めて見たかもしれない。

 本當に意味がわからない。なんであんな見るからに、トロそうな見た目しているやつが.....

 だが話してみると、以外としっかりしていて。落ち著いてて。なんか....頼りになりそうな........って違う違う!!そんなこと思ってるわけないじゃない!そんなの幻覚よ!

「何百面相してるんだ?ティファ」

「し、してないわよ!ほら、突っ立ってないで早くりなさいよ!」

不思議な人を見る目で、私を見ている祐を、ダンジョンに押し込み、自分も後から追従する。もし危なそうになったら止めにるという事だけ伝え、し後ろに下がって見守る。

「まず説明すると、今回行くのは3階層までね。戦いでは、魔法は使わずに、まずは剣で戦いなさい。初めから魔法を頼っていると、近接戦闘に持ち込まれた時あっさり殺られちゃうから。まずは近距離に慣れるの」

「そもそも、大して攻撃系の魔法なんてまだ教えてくれてないじゃん....」

「そうね。じゃあいざとなったらこれを唱えなさい。でもね、忠告しとくけど、どんなに弱い魔法で、殺傷力がなくても、それを上手く利用すれば、強い武になることを忘れないで。威力のでかい魔法ばかり打ってたんじゃ、どこかで躓く時が來るから」

そう言って私は祐に何ランクかすっ飛ばした中級の攻撃魔法を一通り詠唱まで教えた。

「中級となると詠唱が必要よ。まぁそれを破棄して放つ人もいるけど、それが出來るのは上級まで習得した者が、3年くらい練習すると、できると言われているわ。もしかしたら、ユウなら出來るかもしれないけど....それと、中級というわけだから、今のあなたの魔力じゃ、撃てて一回よ。撃つ時はしっかりと見極めて、屬、タイミング、そして詠唱をしっかりと頭の中では考えておかないと、失敗するから気をつけなさい。失敗しても魔力は持ってかれるわよ」

「分かった。しっかり見極めよう。」

ホント言葉と雰囲気だけは達者なんだから....まぁ、まだ実力も見えてきてないし、言うだけ言わせて置けばいいわよね。

「じゃあ行くけど、道とかはどこを行けとか指示はある?」

「3階層までならどこでもいいわよ。その階層で死んだ人間なんていないから油斷しなければ余裕よ」

「そうか。そんなに弱い魔ばかりなのか。」

「えぇ。控えめに言って、雑魚ね」

「ティファってフラグを立たせる天災だよな」

「フラグ?っていうか今天才って言葉違くなかった?聞き間違い?」

「聞き間違いだ。早く行こう、暗くなるし。」

「ほんっとに偉そうね。」

私はブツブツ言いながらも、祐の周りを警戒しながら、実力を見極めていた。正直気が抜けているようにしか見えない。でも何となく隙がないようにじるのは────

ドォォォン!!!

「え?」

何よこの音この階層にそんなでかい魔いたかしら....いやいない。だとすればこれは....

「ガァァァァァ!!」

壁を突き破ってきたのは長3メートルはあるデカいオークだった。

「なんでオークがこんなところに!?」

オークなんて10階層付近の魔でしょ!なんでよ!しかもこっちの狀況も最悪よ!ユウだって震えて.....震えて.....る?

いや、確かに震えている。だけど怯えているんじゃない。そしてユウの雰囲気はさっきとはまるで別人の....

「取り敢えずこいつがスライム程度なのか。先が思いやられるな.....」

「え、何言って....」

するとユウは剣を手にオークに向かって一直線に走り出した。

「ちょ──待ちなさい!オークに挑むなんて今のあんたでは無謀よ!」

忠告が聞こえていないのか。ユウのスピードはどんどん上がりオークに向かっている。

オークは敵に気づき持っている棒で撃退しにかかった。

 オークは、あの図のわりに速い。その見た目と反する速さのせいで、オークは10階層の初心者殺しと言われている程だ。

 それをまだ魔を一も倒したことのない新米冒険者が、対応出來るはずが───

するとオークが棒を振り下ろす。完全に祐を捉えていた。そしてもうあれでは回避も間に合わない....

「...!       ふぅ.......幻───」

吹き飛ばされるかと思われた祐のは、接間際のところで────消えた。そしてオークは混する。だがわかるはずもない。今すぐそこにいた獲が、一瞬で自分の後に來ていることなど。

「死ね」

祐は剣を持ちそのままオークの首を切り飛ばした。

「────なっ!?」

 何よ今の.....有り得ないわ....だってオークを一瞬で...しかも私からも全くきが見えなかった.....あのステータスであんなきが出來るわけがない....どうなってるの?...

*******************

 俺は、いきなり現れたオークを見て、これがスライム程度とかこの世界ちょっとレベル高くない?....と思っていた。

 だってあのオークよく見たらめっちゃ筋ムキムキなんだもん。あんなん絶対速いじゃん、初心者殺し狙ってるじゃん....

だがまぁ出てきてしまったなら倒さなきゃな。なんせ、記念すべき魔目だ。張り切ろう。   剎那────

ズキッ!と頭に痛みをじると共に、が何かをじてが震え上がった....なんだ....この高揚は....心が......熱く────

するとその震えも一瞬で引いていき代わりに力が湧き上がるようにじた....何でもできるような気分だ....取り敢えず目の前の敵を倒そう...

そして俺は走り出した。何処までも速く...この高揚が冷めないうちに...

どうくかは頭が教えてくれた。そのきを頭が理解しそうになった時にはもう戦闘は終わっていた───────

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