《霊使いと冠位の10人》閑話休題
康太が今まで戦ってきたのは基本的には人間ではなく魔獣だ。
そもそも現代において人間同士が協力することはあっても戦爭する余裕がないというのが現狀だ。
魔獣が現れてから起きた戦爭は片手の指でかぞえることの程度で戦力的にも魔獣にも気を配らなければならないので余力がないのだ。
「彼・・・というか彼らは霊を集めようとしてる。リーシャとハイネも存在がバレたら狙われるだろうね」
「ごめん、多分リーシャが霊ってのはバレてるかもしれないっス。けどなんで霊を?」
「魔獣墮ちをさせるつもりらしい」
「なっ!?」
霊はもともとこの世界に存在しないものだ。
霊は霊界にのみ存在することができ、こちらの世界に居続ければ1週間ほどで消滅する。
消滅しない方法というのはいくつか存在するが、その方法の一つで、魔獣に墮ちてしまう霊もいるのだ。
霊は魔力の塊であるがゆえに野良の魔獣に比べ格段に強いものになる。
「もしバレてるんだとしたら、これからはリーシャを一人きりにしてはいけないよー」
「わかったっス」
「それから、まだニュースとかにはなっていないけど、今日世界各地にある結界都市全てに魔獣が出現したんだよー。それもおそらく同時刻でね」
息を飲んだ。
つまりその組織とやらは世界規模で魔獣をることができるということだ。
「そこで康太っち。別にこの組織を壊滅させろとは言わないけどせめてあの子たちを守ってあげてー」
「いや、そんなのとやり合うビジョンが見えないっすよ」
戦力が世界規模の相手に対して一人の人間が組織を壊滅に追い込めるか。
否に決まっている。
像対アリでアリの勝利に賭けるほうがまだ希が持てるというものだ。
それに康太は霊使いだ。
霊使いとは霊の存在を明るみにさせない為の存在だ。
これは同じ霊使いであり、師である康太の父からの教わったことだ。
その教えを守る為に、康太は誰かのために力を使うことはあっても霊達が明るみになる戦いには極力関わらないようにしている。
「そのつもりっスよ」
「というわけで明日ハイネも連れて帰ってねー」
「・・・ハイネはここに置いておいても問題ないと思うんすけど」
正バレてなさそうだしと付け加える。
別に康太はハイネが嫌いだとか苦手だとかそういうわけではない。
ただ単純にうるさいだけだ。
「いやいや、ここは霊使いさんの元に置いておいたほうがいいと私の勘が告げている」
「......適當じゃないっスよね?」
「本當本當ー!」
奏の勘は意外と馬鹿にならない。
過去これまで奏が勘を外した事があるのは1、2回あるかないかだ。
「わかったっスよ・・・」
またわがまま娘の面倒を見なければならないのかと項垂れる康太であった。
シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜
世に100の神ゲーあれば、世に1000のクソゲーが存在する。 バグ、エラー、テクスチャ崩壊、矛盾シナリオ………大衆に忌避と後悔を刻み込むゲームというカテゴリにおける影。 そんなクソゲーをこよなく愛する少年が、ちょっとしたきっかけから大衆が認めた神ゲーに挑む。 それによって少年を中心にゲームも、リアルも変化し始める。だが少年は今日も神ゲーのスペックに恐れおののく。 「特定の挙動でゲームが強制終了しない……!!」 週刊少年マガジンでコミカライズが連載中です。 なんとアニメ化します。 さらに言うとゲーム化もします。
8 72ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~美人ヴァイオリニストの橫顔、その陰翳が隠す衝撃の真実
ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生シリーズ6作目です。 兄は……本當は俺のことをどう思っているのだろう? たとえ半分しか血がつながっていなくても、ずっと優しくしてくれた。 その意図に裏なんてないと、ずっと信じてきた。 でも、今はもう真実がわからなくなってきた……。 優しかったはずの異母兄が、本當は自分を疎んじていたことを知った藤江周は、ある日、義姉の口から自分の出生の秘密を知らされることになる。 なんとしてでも義姉を兄と離婚させ、本當に好きな男と結ばれるようにしてやりたい。 そう考えたが、現実は思うようにならない。 そんな折、義姉の実家が経営する溫泉旅館『御柳亭』が廃業の危機に追い込まれていることを知る。なんとか経営を立て直すことができないだろうかと、周が和泉に相談したところ、知り合いの會計士を紹介してくれる。 その會計士は旅館従業員の中に橫領犯がおり、その不正が経営を圧迫していることを突き止めるが、真相に迫るにつれ、命を狙われるようになる。 一方そのころ、宮島の紅葉谷公園で白人男性の他殺體が発見される。被害者は結婚詐欺師として捜査2課がずっと追っていた人物だった。 警察は詐欺被害者の內の誰かが犯人だと考え、捜査本部を設置するが、判明している詐欺被害者達には全員、アリバイがあった。
8 131どうやら勇者は(真祖)になった様です。
異世界に勇者として召喚された高野勝人は、 激戦の末、ついに魔王を倒す。 そして2年後、吸血鬼の真祖の討伐に向かった勝人は────。 第1章完結。 改稿しました。
8 145二つの異世界で努力無雙 ~いつの間にかハーレム闇魔法使いに成り上がってました~
異世界へ転移したと思ったら、まさかの最強(らしい)魔法使いになっている。 しかもステータスの伸びも早いし、チート級のスキルも覚えていくし、こりゃレベルカンストしたらどうなんだろ? いつのまにかハーレムまで―― 【俺TUEEE・ハーレム・異世界・チート・ステータス・成り上がり・スキル】 この作品には以上の要素があります。 また、元の世界に戻って主人公SUGEEも起きたりします。 全力で書いております。 ぜひお立ち寄りくださいませ。 *この作品には転移タグをつけておりません。詳しくは活動報告に記載してあります。
8 80病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。 『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』 メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不當な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような狀況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機會を捉えて復讐を斷行した。
8 145貓神様のおかげで俺と妹は、結婚できました!
勉強、運動共に常人以下、友達も極少數、そんな主人公とたった一人の家族との物語。 冷奈「貓の尻尾が生えてくるなんて⋯⋯しかもミッションなんかありますし私達どうなっていくんでしょうか」 輝夜「うーん⋯⋯特に何m──」 冷奈「!? もしかして、失われた時間を徐々に埋めて最後は結婚エンド⋯⋯」 輝夜「ん? 今なんて?」 冷奈「いえ、なんでも⋯⋯」 輝夜「はぁ⋯⋯、もし貓になったとしても、俺が一生可愛がってあげるからな」 冷奈「一生!? それもそれで役得の様な!?」 高校二年の始業式の朝に突然、妹である榊 冷奈《さかき れいな》から貓の尻尾が生えてきていた。 夢の中での不思議な體験のせいなのだが⋯⋯。 治すためには、あるミッションをこなす必要があるらしい。 そう、期限は卒業まで、その條件は不明、そんな無理ゲー設定の中で頑張っていくのだが⋯⋯。 「これって、妹と仲良くなるチャンスじゃないか?」 美少女の先輩はストーカーしてくるし、変な部活に參加させられれるし、コスプレされられたり、意味不明な大會に出場させられたり⋯⋯。 て、思ってたのとちがーう!! 俺は、妹と仲良く《イチャイチャ》したいんです! 兄妹の過去、兄妹の壁を超えていけるのか⋯⋯。 そんなこんなで輝夜と冷奈は様々なミッションに挑む事になるのだが⋯⋯。 「貓神様!? なんかこのミッションおかしくないですか!?」 そう! 兄妹関連のミッションとは思えない様なミッションばかりなのだ! いきなりデレデレになる妹、天然幼馴染に、少しずれた貓少女とか加わってきて⋯⋯あぁ、俺は何してんだよ! 少しおかしな美少女たちがに囲まれた少年の、 少し不思議な物語の開幕です。
8 70