《霊使いと冠位の10人》vsカトレア
(康太!)
ハイネのぶ聲に反応して銃を構える。
トリガーを引くと先程、トロールに向けて発したものは別の弾丸が放たれた。
ショットガンのように広範囲に拡がった風は雷の閃を相殺したが、その反で康太は後ろに吹き飛ばされた。
康太はを翻し、縁の瀬戸際でなんとか勢を立て直す。
「助かったっスハイネ!」
視線を金髪のに向けたまま、ハイネに禮を言う。
「まさか、雷桜を相殺するなんて思ってなかったわ。もしかして、霊の力なのかしら?」
驚くような仕草をする。
しかし、その仕草はわざとらしく、果たして本當に驚いているかはわからない。
そして何かを思い出したかのように両手をの前で合わせる。
「そうだ、そういえば自己紹介をしてなかったわね。私はカトレア。よろしくね」
「何スか、いきなり自己紹介なんて?」
「本當は、仲間になったら教えてあげるつもりだったんだけど、どうにもそう言う展開なさそうだから。だったら殺す前くらいには教えてあげようかと思って」
「いやあ、ありがたいっスね。嬉しくて涙出そうっスわ」
「でしょう?私なりの優しさよ」
カトレアの調子に合わせて康太はけ答えしているが、康太は余裕がなさそうにカトレアに視線を向けている。
フルパワーで放出した風の散弾を雷屬の魔せ相殺された。
風屬の魔は相的には雷屬の魔には強いのだが、その優位があったのに相殺で終わったのだ。
つまり、単純な火力ではハイネより上ということだ。
「ああ、そろそろ魔法省の人員が來るみたいだけど、援軍は期待しないほうがいいわよ。この結界は魔力探知されないし、外からじゃこちらの様子は見えない仕組みになってるから」
その言葉に康太とリーシャが反応した。
(外からじゃ・・・)
「見えない・・・」
そこで2人の意見は一致したも同然だった。
(ハイネ!代して!)
(む、仕方ないのじゃ)
ハイネは銃から人型の姿に戻ると、康太のの中に吸い込まれるようにして消えた。
それとれ替わるようにリーシャが現れて、康太はその名を口にした。
「行くっスよ!リーシャ・ヒュポグリフ!」
炎にリーシャは包まれて、その姿を剣へと形を変える。
剣を取り、康太は構える。
「それがヴォイドの言ってた炎の霊か。いいわ。來てみなさい」
右手を康太に向けて再び雷を放つ。
「雷桜!」
それに対して康太は剣を上から下に振り下ろした。
「うおおおおおお!」
その斬撃は炎を放ち雷桜と激突する。
やがて炎は雷を飲み込み、そのままカトレアまでをも取り込もうと勢いを増す。
「ちぃ!」
カトレアは両手を地面につける。
すると突如として、雷の壁が出來上がり飲み込もうとする炎の勢いを防ぎ止めた。
「やってくれるじゃない。そっちの方が強いのかしら?」
「適材適所ってやつっスよ」
単純な火力でいえばハイネよりリーシャの方が強い。
だがその分使い所が難しく、目立ちやすいのだが、この結界がそれを防いでくれると言うのならば、リーシャの力を存分に使うことができる。
「ふうん?ならせっかくだし、この子を使ってみようかしら」
そう言ってカトレアが懐のポケットから取る出したのは結晶のような石だ。
それを投げると同時に雷の魔で當てる。
すると空中でその石は簡単に砕け散った。
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