《霊使いと冠位の10人》2の炎
黒と橙の炎がりれる。
炎の中心では康太とヴォイドの剣戟が繰り広げられている。
既にカトレアと謎の霊との戦いで魔力をだいぶ消費していたが、今康太が剣に纏わせている炎はリーシャの魔力によるものだ。
霊は魔力の塊であるが故、その力を自在に使うことができる。
しかし、無盡蔵に使えるわけではない。
魔力が盡きれば霊にとってそれは死と同義だ。
だからこそ康太はリーシャやハイネの魔力には極力頼らないようにしている。
康太にしてみれば苦の策ではあるのだが、実際問題、そんな簡単に霊の魔力が盡きる事などあり得ない。
霊の持つ魔力量は普通の人間の100萬倍と言われている。
それに加えて、魔力の回復力も人間のそれとは比べにならない。
一方的に魔力を放出し続けない限りは霊が魔力の枯渇で死ぬということはない。
「だから言ってんだろ。その霊さえ渡してくれれば、年と戦う気は無いって」
「無理な相談っスね。俺この子に助けを求められたんで」
レーヴァテインを弾き、炎の斬撃を繰り出す。
「それに応えなきゃ男じゃ無いっしょ!」
ヴォイドは斬撃を防型の魔法陣を展開して防ぐ。
しかし、威力が予想より強かったのか。
魔法陣に亀裂が走り、呆気なく砕け散る。
「うお!」
魔法陣を超えて來た斬撃を紙一重で避ける。
すぐさま斬りかかって來た康太の一閃をヴォイドはレーヴァテインでけ止めた。
ヴォイドは康太の後ろにいるハイネと謎の霊の方に視線を向けて康太に問いかける。
「そっちのおチビちゃんもその子みたいに剣になんのか?」
「だから答える義理は無いっての!」
ヴォイドと距離を取り、康太は天高く剣を掲げる。
すると橙の炎が康太の周りに集まりだす。
「リーシャ!一気に決めるぞ!」
(はい!最大火力で行きます!)
「そいつは俺にとっても嬉しいね。んじゃあ力比べと行こうか」
ヴォイドもそれに迎え撃つように槍を構える。レーヴァテインの矛先に黒煙が纏われ、徐々にその炎が勢いを増していく。
「ハイネ!奏さん!防は各自でよろしくっス!」
それの指示に咄嗟にハイネは自分と霊の周りを風の塊で包み込み、奏は氷の球を作り上げ、その中にを隠す。
二つの炎の熱が屋上の結界をつつみこみ、次第に炎が現れる。
一瞬の靜寂の後、互いの炎が燃え盛り、一直線に炎が走り出す。
「(紅蓮凰翼!)」
「レーヴァテインプロミネンス!」
二つのの炎で結界の中が埋め盡くされる。
外からは結界の効果で見えないのは當たり前だが、中にいる人間ですら、炎で埋め盡くされた視界では、誰が無事かすらかもわからない。
炎は勢いが衰えるどころか、さらに勢いを増していく。
すると
パキン
と何かにヒビがったかのような音が結界の外に響いた。
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