《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》期⑧

俺たちはあの後、街を歩きながらゆっくり帰った。

家に帰って數刻が立った。

外は日が沈み始め、空が朱に染まった頃ふと思い付く。

「俺はまだ、あれをやっていなかった」

そう、娯楽品で大儲けと言う異世界転生のテンプレである。

オセロや將棋、麻雀など異世界でも需要が出るであろうは沢山ある。

だが、アルトがその中で選択したのは「ダウト」と言うゲームだ。

では、何故ダウトにしたのだろうか。

それは、トランプを使用するものであるからだ。

今回アルトが考えているのは、數段回に分けてトランプを発売すると言う方法である。

単純にいえば、遊ぶゲームの種類によってトランプの必要枚數を変更するのだ。

何とも都合のいい事に、元々娯楽のないこの世界では''ボードゲーム''といった類はほとんど無い。

ギャンブル全般は闘技場などで行われ、そういった娯楽品で賭け事をする習慣がない。

それに、娯楽品は高価なものという認識のこの世界にとって平民に行き渡るものはない。故に、大衆向けのボードゲームなど考案しようとも思わなかったのだろう。

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ーーさて、話を戻そう。

トランプのルールを俺が勝手に変更してしまおうというものだ。

こっちにルールが無い以上、バカ真面目に現世のルールに乗っ取る必要は無い。

まず、ダウトとして販売する際のカード枚數は21枚に設定する。

原則3人で遊ぶものとし、1人7枚の手札ではじめるようにする。

カードの種類はハートの1~7、スペードの1~7、クローバーの1~7と設定する。

あとのルールはダウトと同じだ。

さて、このようにした意図は何だろうか。

それは、追加オプションとしてカードを販売し、小分けにして別のを販売するためだ。

こうすることによるメリットを説明しよう。

1つ目は平民でも買えるようにする事だ。

トランプ52枚プラスJOKERの53枚を纏めて売ろうとすると、どうしても値段が高くなってしまう。

そうなると、當然だが平民には手が屆かない。

だが、今回のように小分けにして販売することによって、1セットは安価という狀況を作ることが出來る。

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そして、日を開けて追加オプションとして別のセットを販売すれば、そのセット自は安価な為、また売れるという事だ。

それを、何度も行えば纏め売りの時よりも數段儲かるだろう。

だが、逆にデメリットもある。

それは、ダウトだけで満足してしまうことだ。

「ダウトがあるのだから我慢しなさい」

経済狀況が著しくない家庭の母親であったり、その家庭の経済を掌握しているものは言うだろう。

そうなれば當然次が売れない。

そこだけがデメリットである。

こうした販売方法は先程あげた將棋でも可能であるが、先ずは比較的取っ掛かりやすい簡単なルールのダウトというわけだ。

だが、一つ問題がある。

それは、まだ俺が5歳という事だ。

資金力、周りからの信頼。

これらを確保するためには父様の力を借りざるをえない。

思い立ったが吉日。

アルトは、直ぐに説明する時のために紙に書き留めてポケットにれた。

その間ネメスたちはミルが用意した紅茶を後ろで飲んでいた。

初めはずっと後ろに立っていたのだがそれはそれで気が散るのでゆっくりしてもらうことにした。

「アルト様! 夕食の用意ができました!」

「あぁ、ミル今すぐ行く。」

席を立ち部屋を出る。勿論後ろにはネメス、スーリヤが、手にはキウンがいる。

食堂に著いた頃にはすでにみんな揃っていた。

「アルト、遅かったな……って後ろの方は誰だ? 紹介してくれ」

父様がそういうと「うんうん」と母様も兄様も頷く

「父様、紹介するよ僕の使い魔たちさ」

第一印象は大切だ。

神級の3人からすれば主である俺以外、本來は相手にもしないもの達ばかりである。

故に、酷い態度になるのでは無いかと予想したアルトが、事前に指示を出していた。

自衛隊員が敬禮をする時のように、ぴしりと姿勢を正す。

「私、神級悪魔のネメスと申します」

「私は神級天使のスーリヤです」

「そして、ここにいるのが霊皇のキウン」

キウンだけは例外であったが、第一印象は良いはずだ。

だが、父様の顔はし曇っている。

それがどういう訳かは、アルトは察していた。

「なんだそのメンツは〜〜〜〜!」

夜の屋敷に父様のび語で響いた

「アルト、いいかその事は誰にもいうなよ! いいな、わかったな!」

「わ、わかりました」

父様がすごい剣幕で言うからわかりましたといってしまった。

と言ってもステータスの頃からこうなる事は分かっていたのだが。

すると母様がパンと手を叩いた。

「アルト! 凄いじゃない、これは喜ぶことよさぁ、ご飯を食べましょう」

その一言で場は明るくなり、夕食をとり始めた

今日の夕食はコーンスープとサラダ、それにステーキだった。

厚で大きなステーキ、でもらかく口の中でとろける。最高だった!

そして一通り食べ終わった時、僕は父様に話しかけた

「父様、しお話が」

「なんだアルト」

「はい、俺、商會を立ち上げたいと思いまして、その為のお金を貸してしいんです」

父様はいや、父様以外の全員が驚いた顔をしている。

まぁ、予想はしていたが。

「アルトよ、我が領地に子供の道楽ではじめる商會のために出す資金は無い。」

「ですが……」

「ならば、この場にいる全員を納得させるプランがあるのか?」

母様、兄様、セビスにミルも頷く

「あります! それなら今すぐに!」

真っ向から否定されなかったことに安堵する。

このままならばもしかしたらと、し強く出た。

「本當か……なら話してみろ」

俺は「わかりました」と言って席を立つ。

「僕は今まで2回ほど街に出ましたがその中で築いた點があります。それは娯楽がないと言うことです」

「娯楽? それならあるではないか、刺繍とか楽しめるものはたくさんあるぞ」

「確かにありますが、それは貴族などの裕福な家庭しか素材を買えません」

「確かにそうね、あれはおいそれと買えるものではないわね」

母様が言う

実際母様もやっているからわかるのだろう。

「そうなんです! なので一般の人でも買えるようなコストの低いもの、そして面白いものを作ればいいんです!」

「アルト、納得はいくがそんなものあるのか?」

兄様が不思議そうに考えている

「はい! それも説明しますか?」

「頼む」

父様の目が話を聞く前と聞いた後では明らかに真剣味が変わっている。

説明ができるのならばと思ったのだろう。

父様は、人の話を真っ向から否定する馬鹿では無いようだ。

「では、今回俺が考えているのは「ダウト」というかゲームです。これは1から7までのハート、スペード、クローバーのマークがついたカードを使用するです。」

「ほう、「ダウト」噓というゲームか。興味深い。ルールを聞かせてくれ」

「ルールはですね、同じ數字又は絵柄のどちらかが揃っているカードを裏を向けて順に出していきます。カードを出していく中で絵柄も數字も手元に無い時が出てくるは間合いがあります。

その時、別の全く違うカードを指定のカードだと偽って場に出すわけです。

勿論手元に指定のカードがあっても噓をついてもいいんですよ。」

ほう……父様は相槌を打つ。

周りを見れば、父様だけでなく母様、兄様、セビスまでもが興味を持っているようだ。

それを確認して俺は続ける。

「そして、そのカードが指定のカードでないとわかった場合、他のプレイヤーは「ダウト」と言います。そしてそのカードか正しいカード、つまり數字、又は絵柄があってた場合場に出ている全てのカードが自分のものに、それが偽りのカードだった場合偽ったプレイヤーは場のカードが全て自分のものになります。

そして、手持ちのカードが全部なくなったものが勝ちです。

これは心理戦のゲームですね」

一通り説明をした。

父様の表は真剣で母様、兄様もどこか見たことのない真剣な顔をしている。

「アルト! これは面白い。乗った! 資金提供は惜しまない。思う存分やれ!」

父様からの許可が出た。

「あ、有難うございます! 」

俺はそう一言告げる。

「して、いつ頃販売するのだ? 」

「それはまだ分かりません。早い方が良いですが、手を組む商會を探したいので」

「うん? お前一人でやるのではないのか? 」

「はい、俺は貴族です。 貴族が運営する店となると平民は手を出しにくいでしょう。

商品の著作権を俺が持ち、なの通った商會と手を組むのが最適だと……」

確かにそうだなと、父は納得する。

これらの知識は全てラノベからであるが、あんな娯楽品でも異世界へ來れば立派な參考書になるものだと、今までの読書はこの日のための勉強だったのだと、そんな事を思った。

まぁ、異世界に來るなんてことは本來無いのだから參考書になることなんてほとんどないが……

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