《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》期⑫
ミルにブローチを渡したのが1時間前。
時刻は今、6時30分だ。
因みにだが、ネメス、スーリヤは明後日、キウンは明日帰って來るらしい。
それはさておき、この1時間でやりたい事があったのに寢てしまった。
そのやりたい事とは武造りだ。
やっぱり戦闘で魔法だけでは戦いづらいし、手に魔力を纏った時のように近接の攻撃方法も必要だ
そして、作る武も勿論決まっている。
やっぱり転生、転移系のラノベのテンプレ 
「刀」
これ以外考えられない。
それも二刀流で! これもテンプレだと思う。
その刀の能力や見た目など諸々頭の中で決まったから作ろうと思ったんだけど
眠気に負けて寢てしまった。
「やっちまったな」
思わず呟いてしまった。
そもそもどうやって武を作るのか……そんなの簡単だ。
イメージと魔力に任せて創生のスキルで作る、これ一點だ。
だから數分あれば出來るけど、多分もうすぐミルがご飯が出來たと呼びに來ると思う。
コンコン
「アルト様、ご飯の用意が出來ました」
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ほらきた
「わかった今すぐ行くよ。」
俺は機の上に置いて居た3人へのプレゼントをアイテムボックスに仕舞い、食堂へ向かった。
食堂に著くと見知らぬ一家が座って居た。
「あぁ、アルトやっと來たか。今日、急にお越しになられた私の友人兼現國王のバーズ・メン・トールスだ。」
こ、こここ、國王様ぁ!
俺は慌てて片膝をつき名前を名乗る
「俺、あぁいや、僕はグラン・フォン・クリード家次男、アルト・フォン・クリードと申します。此度は遅れてしまって申し訳ありません」
國王は俺の方をじっと見つめている。
やばい、なんかやったか?
「はっはっは」
國王様は腹を抱えながら笑った
「いや、すまん。あまりにも面白かったのでな。急に邪魔したのは私達の方だ。それにグランとは友人だ、だから私ともおじさん程度で関わってくれ」
「は、はい!」
俺はそのまま席に著いた。
國王はコップにったワインにを飲み、グラスを置く
「そうだ、紹介しよう。彼は私の妻、サラだ。」
「お久しぶりですグランさん、メリス、ファル君、そして初めましてアルト君。貴方とは多分長い付き合いになると思うから宜しくね」
「宜しくお願いします」
ニコッと笑った彼は母様と同じくらい人だ。
「そしてこっちは私の息子、長男のガイアだ」
「ガイアです。宜しくお願いします。」
そう言ってベコッと頭を下げた。
「ガイアは確かアルト君と同じ年だったはずだ。仲良くしてやってくれ」
「いやいや、こっちこそ仲良くしてしいだ」
父様が楽しそうに言う。父様曰く、母様と父様とサラさんと陛下は同い年の學友だったそうだ。
「宜しく、アルト君」
「うん、宜しくね」
俺は差し出された手を握った。
「よし、息子達も仲良くなったようだしバード、食事にしようじゃないか」
「そうだなでは、いただこう」
陛下と父様が食事に手をつけたのを確認すると、みんなが食事を始める。
さて、ここで一つ問題ができた。
今日のプレゼントをどのタイミングで渡そう。
兄様、父様、母様と全員揃っているから今日渡したいんだけど
「ん? どうしたアルト君、キョロキョロしているが何かあるのか?」
「あ、いえ、後で大丈夫ですよ」
「遠陵しなくてもいいぞ」
「あ、では」
俺は陛下の言葉に甘えてプレゼントを渡す事にした。
「母様、父様、兄様、渡したいものがあります」
「何だ?父様」 「何かな?母様」  「何、何?兄様」
「あの、街に行ったとき買ったものがあるのでそれを」
俺はアイテムボックスから3つの箱を取り出した
「これは父様で、これが母様で、これが兄様のです!」
「アルト、何だこれは?」
「はい、初めて自分でお金を稼いだのでプレゼントを買って來ました!」
「本當か、嬉しいな、開けてもいいか?」
「勿論です」
父様、母様、兄様はそれぞれ箱を開ける。
「ほう、これは綺麗な萬年筆だな。ありがとう、使わせてもらうよ」
「わぁ、綺麗な髪飾りね。大切にするわ!」
「これは、ネクタイピン? ちょうどしいと思ってたんだ! ありがとアルト!」
みんな喜んでくれたようだ
「はっはっは、良い子ではないか」
「そうだろう? バード」
「ところでアルト君、何処で稼いだの?」
ギクッ!! 流石に冒険者ギルドで討伐依頼をしたとは言いにくいな。
「いや、それは、その」
「はっきり言ってみろ、アルト」
「はい、冒険者ギルドで……」
俺はさっきミルに話したより事細かに説明をした。
最初はぼかして言っていたけど、陛下と父様の質問ぜめの結果、かなり細かく聞かれた。
「アルト、お前が強いのは何となくわかっていたが、し危険じゃないか?」
「はっはっは、今日はたくさん笑うな。良いではないかバード、子供は元気が一番じゃ」
「でもな、流石に5歳の子がな」
っと、こんなじで質問ぜめの後は父様と陛下が言い爭っていたのでご飯を食べていた。
かれこれ一時間は、話し込んでいた。
陛下も父様も酒が回り、酔っ払いながらも楽しんでいる。母様とサラさんもガールズトークを満喫しているみたいだ。
まぁ、そんな俺もガイアと話してるんだけど
「アルト君は凄いね」
「アルトでいいよで、何が?」
「アルトはさ、もうゴブリンとか倒せるんでしょ? 僕にはまだ無理だよ」
こんなじの會話だ。
俺は神年齢が17歳プラス5歳分くらいはあるけど相手は5歳児だ。
話が続くわけでもなく……相手の話を聞いて、俺が相槌を打っている狀態になっていた。
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