《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》期⑬

あのあとも食事は続き、父様たちは自室でお酒の続きを、母様達はガールズトークを、そして兄様と俺とガイアは寢たのであった。

翌朝、今日は俺たち家族は町の案をすることになっている。

父様と母様は陛下とサラさんを、俺と兄様はガイアをそれぞれ案する事になっている。

本來、護衛がつき、馬車で案する筈なんだけど……陛下とサラさんが

「護衛なんて鬱陶しいものはいらん!」

「護衛なら主人とグランさん、ガイアにはファル君とアルト君で事足ります!」

などぶっ飛んだ事を言い、それに母様と父様が

「確かにグランとファル、アルトがいたら大丈夫だわ!」

やら

「俺に任せろ! な、アルトもファルもな!」

などこちらもぶっ飛んだ事を言って

結局護衛無しのお忍び散策になってしまったのである。

という事で、今は3人で街を歩いている。

服裝はガイアは仕立ての良い、王子として恥じない服裝……では無く普通の町の子供の格好、勿論俺たちもそんな格好だ。

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そんな派手な格好でうろつけはスリや詐欺、酷ければ拐や殺人にまで発展しかねないからだ。

そうなれば王族を拐させた町として後世に語り継がれるだろう。  

それをさける為に俺は今発できる最高ランクの探知魔法を展開させている。

敵意は勿論どんな些細な負のでさえ探知して記すぶっ壊れな能力だ。

まぁ、これの欠點は発中は他のスキルの使用が出來ないところなんだけど……まぁぶっちゃけそんなの無くても魔法と能力だけで余裕なのだが。

とまぁ、こんなじで街を歩いている

そして俺たちは屋臺や雑貨屋、などなど々回って満喫した。

そして、幸いな事に俺の察知には何も反応せず兎に角平和だった。

終始テンションが高かった兄様とは裏腹に、し疲れたようなガイアはしウトウトとしている。

そして家に帰るともう皆んなは帰って來ており、どうやら俺たちはし遊びすぎたようだ。

夕飯の用意も終わっていて、ミルが玄関で待っていた。

「お帰りなさいませ。皆様お待ちです」

ミルはほかのメイドと共に、俺と2人の上著を預かり、その上から貴族らしい、しい刺繍が施されたジャケットを手渡してきた。

街の子供達になりきるのは、終わりのようだ。

俺は手渡されたジャケットを、例を述べてけ取る。

「ああ、し遅くなっちゃったね。今すぐ行くよ。いこ、ガイア、兄様」

「そうだな」 「うん」

俺たちは食堂へと向かった。

王家の方が泊まるのだ、廊下には慌ただしく部屋のシーツや著替えなどを運ぶものや風呂の掃除のためのモップなどを運ぶものがいた。

陛下達が食堂に行っている間にやっているのだろう。

大変だなぁと思った。

食堂に著くと既に父様と陛下は食事を始めていた

「遅かったなアルト、ファル、ガイア先に食べてるぞ」

「遅くなってすみません陛下、父様母様、サラさんも」

「いや、良いのよ! ガイアも楽しそうだし」

「本當だな、アルト君とファル君には謝だな」

そう言って和んだ部屋で俺たちは食事を始めた。

「あ、そうだ! アルト言いにくいんだがな……」

「なんです父様?」

「商會のことなんだが……この國では10歳にならなければ個人の店を持つことは止されているんだ」

本當に殘念そうに言う父様を見てこっちまで殘念に思えて來た。

個人の店を持てないのならば、提攜という形を取るのは難しくなるだろう。

殆どの場合が、アイディアの売卻等になってしまう。

それに、仮に提攜が出來たとしても商會がなければ、恐らくアルトの名が世に出ることは殆どないだろう。

「本當ですか……まぁ、仕方ないんでしょうが……」

「悪いな、期待させてしまって」

「いえ、父様が謝ることでは」  

「なんだ商會というのは?」

陛下が興味津々で聞いて來た

「あ、あぁ、それなんだがな……」

父様は陛下に事の経緯を全て話した。勿論父様だけで無く母様、兄様も凄さを熱弁してくれた。

いや、恥ずかしいんだけどね……

説明が終わった後、陛下は愉快そうに笑っていた。

「クハハハハ! 面白いではないか、王家公認のもと、5歳児の商會主として認め用ではないか!」

「え、良いのか? バーズ」

「あぁ、それに辺境伯家の地位があれば文句は無かろう。だが、失敗した時の反響も大きいぞ?」

「は、はい! それは大丈夫です! 有難うございます陛下!」

「アルト、良かったね!」

ガイアがニコッと笑って言う。彼もまた、イケメンな様だ。

その後は商會立ち上げ記念という名目のもと、陛下と父様は泥酔するまで酒を飲み明かしたのであった。

この時はまだ誰も、いや、父様、母様、兄様を除いて誰も、あんな事になるとは想像もつかない。

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