慌ただしく兵士達が行き來する街門 を通り抜け、比較的人のない門の外に出ると、2人は足を止めた。

「ここでいいだろう。使い魔達を呼ぶぞ？ 」

「達？ 何人いるんだ……普通は1匹だろうに」

使い魔となる魔には種類がある。

1つは天使

生命を司る神生命神フェアの名の元に、各世界の天使達が死した者の魂を導する。

その天使族の長が神級天使のスーリヤで、部類には亜神になる。

2つ目は悪魔

死を司る神死神ヒュムの名の元に、各世界の邪した魂を冥界へう。

邪した魂とは、不死者(アンデット)となりさらにそれが活を停止した狀態の魂である。

その悪魔族の長が神級悪魔のネメスで、部類は亜神になる。

3つ目は霊

魔法を司る神魔神レナムの名の元に、各世界の魔素を管理し、世界を浄化したり邪した魂を元の魂に浄化する力を持つ。

その霊族の長がキウンで、部類は亜神になる。

４つ目は、魔と意思疎通を測り、使い魔達の契約を結ぶことにより立するものだ。

今回のハヴェにあたり、龍種などのようなものから、ウルフや鳥類といった様々な範囲がある。

これらのうちいずれか1種とのみ契約をわし、使い魔とすることが出來る。

だがしかし、アルトはどういう訳か3種の者と契約が立している。

周りから見れば異質で異様だ。

若干呆れながら言ったハヴェは、何処か納得の行かないような顔で頭をポリポリとかいている。

この迫した現場では、し浮いているように見えた。