《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》大進行20.5

「罪なるがみよ……われにぢがらを」

''罪神の加護''

ロッツが苦しそうな聲でそう唱えると、周囲を漂っていか黒い霧がロッツに全て吸い込まれる。

バゴっ! ベギッ!  ゴキっ!

気味の悪い音を立てながら、ロッツは大化する。

に纏っていた漆黒のはその殆どが抜け落ち、管が浮き出て皮は赤黒く染っている。

「ロッツ……」

その姿はまるで化け。狼とは思えないものだった。

「ギザま……ごロズ」

先程の猛攻など比にならない。

目視出來ないほどのそのスピードと重たい攻撃にキウンは避けることもままならない。

ただ、き聲を上げてその鋭い爪に切り裂かれることしか出來なかった。

「うぅ……」

息ひとつさない化けとかしたロッツとは対象に、キウンは肩で息をする。

から大量のを流しながら、震える足で何とか立っている。

「お前が……こう、なったのは……我の、責任だ……。我が……責任をもって、お前を……止め……る」

キウンは途切れ途切れの聲でそう言うと、大きく後ろに下がる。

そして、詠唱を始めた。

「我 魔法神レナムの名の元に魔素を律する霊族の長なり 今  この地にのさばる 悪を滅する 代償は我が命 世界よ 大地よ 我のみを葉えたまえ」

''世界の鉄槌''

世界の均等を保つ神級の名を持つものが命を代償に使える最強の魔法。

彼らはその命を魔力に変換し、世界に與える。そして、世界がそれをみを葉える。

そんな魔法だ

ーードクン……

キウンの鼓が鳴り響く。その音は、大地を揺るがし、次元を歪ませる。

ロッツは、異変に気づいたのかどうか、自我があるのかどうかすら分からないが、砂煙を上げてキウンへと突撃する。

だが、それは直前で阻まれる。

ロッツの顔がキウンの顔と僅か數センチの所で、次元の歪みがロッツの足を捕らえた。

その歪みは化けとかしたロッツを飲み込み、破壊して行く。

「ロッツ……こんな師を、許せ」

その歪みは、ロッツを全て飲み込んで消滅した。

「我も……逝くか」

バタン……

先程までは荒れていたその地には、何事も無かったかのように靜寂が訪れる。

そしてそこには、息絶えたキウンが橫たわっていた。

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