《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》第二章 大進行最終話
朝食を済ませ、部屋に戻ったアルトはついさっき聞かされた謁見の準備に勤しんでいた。
「ご主人様、今日召される禮服はどちらに致しましょうか? 」
そう言って両手に持っている服を見せるが、そのどちらもが赤や青といった目立つである。
前世での禮服といえば、真っ黒なものであったが、こちらの世界ではどういう訳かに指定は無いようである。
聞いたところによれば、葬式などに著ていく服で喪服というものは存在するようではあるが、そのまで明確な指定はないとされているようだ。
「スーリヤ、もうし落ち著いたはないの? 」
「何というのですかご主人様! 今回の謁見はご主人様の為にあるようなものです、主役は目立たないと」
「いや、黒……紺とかないのか? 」
「ありますけど……」
「よし、それで頼む」
「分かりました」
口先を尖らせながら數ある禮服の中から、し明るいものの落ち著いた紺の禮服を選び出した。
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「こちらでよろしいですか? 」
しふてくされながら言うスーリヤに、アルトは微笑む
「問題ないよ、ありがと」
「私は……こちらの赤とか、ご主人様の白銀の髪に合うと思うのですが……」
「嫌だ」
そう言って、寢る時に著ていたシャツをぎ禮服に著替える。
スーリヤが部屋にいるものの、別段見られて困るものでもないし、何よりキウンを纏って居るので問題ないとスルーした。
ーーコンコン
「ご準備の方、出來ましたか? 」
謁見がもうすぐ始まるのだろう。
既に準備は済ませていたので、俺はスーリヤを引き連れて謁見の間へと向かった。
ネメスには、彼の得意とする影魔法で俺の影の中にってもらっている。
無いとは思うが、スーリヤが行不能になった時や、隠れて事を進めたい時にけるようにするためだ。
「しかし、この年でこれだけの果を挙げられるとは、流石でございますね」
「いやいや、たまたまだよ」
先導していたメイドの言葉を、笑いながらけ流す。
実は2度目などという真実を心の中に抱えて、あの時のことを思い出していた。
(あの時は魔人討伐だっけ? 父様とこの道を歩いたんだよな)
時が経つのは早いもので、もう既にあれから1ヶ月以上経っている。
今頃父は何をしているかなど知る由もないが、そんなことを度々考えてしまう。
「こちらになります」
「分かった。後ろにスーリヤをつけても問題ないか? 」
「えぇ、問題ございません。陛下から貴方様の従者は通していいとお伺いしていますので」
「そうか、ありがとう」
「いえ。では、行ってらっしゃいませ」
そう見送られて、ひと2人によって開かれた大きな扉を橫目にゆっくりと赤い絨毯の上を歩く。
絨毯が途切れるあたりで、アルトとスーリヤは膝をつき、頭を下げる。
「先ずは、此度は良くやってくれた。アルトよ頭を上げよ。直答を許可する」
「有り難きお言葉」
「貴殿の働きには王都……いや、この國全土が守られたようなものだ。それなりの褒を考えたのだが、一応聞いておこう。貴殿は何を求む? 」
アルトは、目を瞑って考える。
この狀況で、「何もまない」や「なんでもいい」などという返答は逆に不敬に當たるだろう。陛下の気遣いで訊ねられたのだ、しっかりとこたえなければならない。
ただ、今すぐにしいものというのが思い浮かばない。
屋敷、金、地位 、その全ては陛下から頂いている。となれば……
「私は、私は騎士団員の増員をみます。幾人かの優秀なものを私に預けて頂きたい」
「ほう、そのようなことで良いのか? 」
「はい、私はそれをみます」
ふむ……と、陛下はしばらくの間沈黙する。
「よかろう、後日、我が選んだ幾人かを主の元へ送ろう。そこから面接なりなんなりして、好きなだけ加えると良い」
「有り難き幸せ」
「みな、異論はないな? 」
陛下は、周りに控えている何十名もの貴族に問いかける。
予想以上に質素なみだったのだろう、誰も聲を上げることをしない。
「では、そのみと共に我からの気持ちとして、大金貨を600枚贈ろうぞ。これにて、謁見を終了とする」
貴族達の聲が上がる前に陛下は謁見を終了させてしまった。
大金貨600枚と言えば、下級貴族の年間の収を遙かに上回る額である。
下級貴族も多數出席し、派閥が別れている中、反対の聲が上がるのを防ぐための策なのだろうが……
(なんと手荒な真似をなさる)
陛下の退場の間、頭を下げながらそんなことを思っていた。
【書籍化】隻眼・隻腕・隻腳の魔術師~森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに~
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