《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》國士騎士4.5

遅れを取り戻すために山を早足で進む。1度同じ道を進んだからなのだろうか、スムーズに進むことが出來た。

ーーガサガサ

木の枝や、近くの低木の葉が揺れた。

それも、風などではない。

「皆さん、止まってください」

いち早く反応したランドは、先々へ進む騎士達を止めた。

「なんだ? 」

「囲まれています」

「なっ! 」

「お靜かに。敵は先程のゴブリンでしょう、數は……先程の倍」

「倍だと!? 」

兵士達がザワザワとする。半數で苦戦した相手が倍で、それも囲まれたとなってはさらに分が悪い。

「それで、どうするんだ? 」

「………………」

「いいか、リーダーはあんただ。俺達はあんたに従う」

口を噤んだランドを気にかけたのか、近くにいた剣士がそう聲をかけた。

「分かりました」

先程の倍數で、さらに囲まれた時の最適な対処法。

設定する目標は最低でも皆の生還、可能ならば無傷。

「まず、僕の合図で魔法氏の皆さんで全方位に火屬以外の自分の出せる最大威力の魔法を放ってください。その後、第1小隊は前方の敵の排除。第2、第4小隊はその他にいる敵を近づけさせないでください。こちらは殲滅ではありませんので、來なければ見合うだけで結構です。第3小隊は、回復魔法に専念、けが人が居なければ魔力を溫存しておいて下さい。では、配置について」

剣士が抜刀しそれぞれの位置に移した。魔法師は、詠唱を始めた。

「では、いきますよ。3、2、1、魔法師の皆さん、お願いします! 」

その言葉を合図に、詠唱を終えたものから全方位に高火力の魔法が放たれた。

大きな発音とともに、大多數のゴブリン達を塊へと変えていく。

「第1小隊、突撃! 」

「「「うぉぉぉぉぉ! 」」」

強化魔法を施された剣士たちは、生の時より數段ときやすいようで、ゴブリンのちんけな攻撃など掠めることすらしなかった。

後方では、仲間たちを大量に失ったゴブリン達が、攻めるに責められない狀態が続き、牽制の意味を込めて放った弓矢に怖気付き。1歩、また1歩とゆっくりと後退して行った。

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