《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》國士騎士7.5
アルトが飛び去った後、その場に殘された騎士隊達は。
「な、なぁリーダー。どうするよ? 」
「僕の目から見ても、皆さんの中で単獨討伐に値する力を持つ人はいます。ですが……」
言葉の詰まりに、皆が察する。
全員が、その力を保持しているわけでは無いのだと。
「でもさ……」
1人の男が聲を上げる。
「隊長は言ってたよな、死なない程度に死ねって。それに、おまえたちならできるって」
確かにアルト――隊長がそう言った時は今までにも沢山あったが、その都度自らの卑下した能力よりも、遙上の無理難題を攻略してきた。
「今回もさ……信じてみねぇか?  その、隊長の期待と信頼をさ。無駄にしないように」
「………………」
辺りは、長い沈黙に包まれる。
皆が、それぞれ考え、悩み……。
それを何度も繰り返し、今までのように答えを探し求める。
1か月前、やっとの思いで討伐したキングオーガに、今は単獨での討伐を命じられている。
そんななか、1人が沈黙を破った。
「お、俺はやるぞ! そうだ、そうだよな。隊長が信じてくれたんだ。その能力を俺達が信じなくてどうする! 」
1人のそれは、著火剤となり。
木造建築の家に火が燃え移るように、次々と參戦の意を示すものが現れ……。
最後には、反対のものは誰一人として存在しなかった。
【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って來られては困るのだが?
【コミック第2巻、ノベル第5巻が2022/9/7同日に発売されます! コミックはくりもとぴんこ先生にガンガンONLINEで連載頂いてます! 小説のイラストは柴乃櫂人先生にご擔當頂いております! 小説・コミックともども宜しくー(o*。_。)oペコッ】 【無料試し読みだけでもどうぞ~】/ アリアケ・ミハマは全スキルが使用できるが、逆にそのことで勇者パーティーから『ユニーク・スキル非所持の無能』と侮蔑され、ついに追放されてしまう。 仕方なく田舎暮らしでもしようとするアリアケだったが、実は彼の≪全スキルが使用できるということ自體がユニーク・スキル≫であり、神により選ばれた≪真の賢者≫である証であった。 そうとは知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで楽勝だった低階層ダンジョンすら攻略できなくなり、王國で徐々に居場所を失い破滅して行く。 一方のアリアケは街をモンスターから救ったり、死にかけのドラゴンを助けて惚れられてしまったりと、いつの間にか種族を問わず人々から≪英雄≫と言われる存在になっていく。 これは目立ちたくない、英雄になどなりたくない男が、殘念ながら追いかけて來た大聖女や、拾ったドラゴン娘たちとスローライフ・ハーレム・無雙をしながら、なんだかんだで英雄になってしまう物語。 ※勇者パーティーが沒落していくのはだいたい第12話あたりからです。 ※カクヨム様でも連載しております。
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