《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》第三章 國士騎士最終話
「橫領に稅、違法奴隷売買に他貴族への恐喝。よくもまぁ、々としでかしてくれたものだな」
 縄で縛られ橫たわるチャンに、陛下は大きなため息を吐く。
 チャンは、言い逃れできないと諦めているのか、既に無気力で虛ろな目をしている。
 「陛下、この者達は如何致しましょう? 」
「うむ、後日輸送の馬車を出して王都に連行、後に審議にかけようぞ。まぁ、死罪となるだろうがな」
「であれば、私が転移で直接牢獄に送りましょう」
「おぉ、そうか、それは助かる」
「では陛下、牢獄の場所を思い浮かべて頂けますか? そして私の手を握って」
「了解した」
 差し出された陛下の手をとる。
 がキュンとときめくことなどなく、陛下から流れてきた牢獄の場所にチャン達全員を転移させた。
 床で倒れていたチャン達は、一瞬の間にその場から消えてしまう。
「完了致しました」
「集団転移か、初めて見るが凄まじいな。かなりの魔力を消費したろ? 」
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「いえ、微々たるものですよ」
「アッハッハッハッハッ、末恐ろしい奴だ」
 陛下は、手に持っていたチャンの裏帳簿を閉じる。
「そんな末恐ろしいお前に頼みたいことがある」
「なんでしょうか? 」
「先程、お前には領地を持たさぬと言ったな」
 なぜか、凄く嫌な予がする。
 
「えぇ、國士騎士の方があるからと、そう言われました」
「だがな、この土地を誰が治めるか考えた時、ワシの頭の中にはお前しか浮かばんのだ」
 やっぱりか。
 いや、薄々というよりハッキリ察していたけれど……。
 
「引きけてくれるか? 」
 俺は、し考える。
 確かに、國士騎士は最近できたばかりの新騎士隊だ。 
 だが、大方の戦力強化はこの前の合宿で完了した。
 日々の訓練は、先生とネメスやスーリヤ辺りに任せておけば問題は無いだろう。
 
あと俺がやりたいことといえば、まだ辺境伯の子息だった頃に考えた娯楽の商売だ。
 前世でも、好んで経営者のシュミレーションゲームをやっていた事だし、実踐で試してみたかった。
 だが、辺境伯という地位を失った今、名も無い領地も無いこの俺が、そんな娯楽を出してまともに売れるだろうか。
 否。
 殆どの確率で不発に終わる。
 それに、領地を持ってお披目會を開けば、記憶を消した父様やミルの顔を見ることが出來るかもしれない。
 辺境伯は、余程のことが無い限り王都へ出向くことは無い。
 なぜなら辺境伯は國の砦、そこを守るものとしての職務が最優先事項と定められているからだ。
 だから、さっきの謁見にも顔を出していなかったが。
 確かチャン侯爵の領地と辺境伯は、さほど遠いという訳では無い。
 招待を出せば來てくれる可能が高いだろう。
 
 もう1つ言うならば、恐らく近くに起きる帝國との大戦爭にも、かなり參加できるだろう。
 それらを考えれば、自ずと答えは湧いてくる。
「分かりました、おけ致しましょう」
 これが、俺の新たな居場所だ。
 國士騎士よりも確実で、世間全てから認められる地位。
 そして、父様の記憶が戻った時。
「あの、伯爵領の主がお前だったとは」
 そう言われて、を張って父様の元へ帰られるように。
  
「アルト、助かる。これからこの屋敷はお前のものだ。
  この領地が、國一番の稼ぎ頭となるように頑張ってくれ」
「分かりました。この國一番の素晴らしい街に 、私が作り替えて見せましょう」
 こうして、俺は伯爵家當主としてアルト・ロード・シルバーとして、長くよりけ継がれてきたチャン・ロード・ルルーシ家のロード領を治める事になった。
 余談だが、俺が伯爵家として就任した數日後、元伯爵家の國王派閥の貴族が、チャンの代わりに侯爵に新たに就任したと言う報が公開された。
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