《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》領地運営と戦爭準備⑥
 あれから約3ヶ月が経過した。
「ようやく、カジノができたか」
 俺は、自分の屋敷を除けば街の中でもかなり大きな建に値する程に作られたカジノを、馬車の中から眺めていた。
 スラム街を解し新しく建造したカジノまでの道は、馬車が橫に3臺並んでは知らせることが可能なくらい幅のある道になっている。
 その他にも、中で遊ぶ間に者と馬車を待たせる馬車場なるものを作り、王國全土の貴族が馬車を止められるようにしておいた。
 このカジノで、空いているスラムの土地の3分の1は使っただろう。
 その道を馬車は走り抜け、カジノの前で馬車は停止した。
 いつもと同じように、者席にいるネメスが扉を開ける。
「到著致しました。どうぞ」
 俺が馬車から降りると、カジノの扉の前にいた三名の黒服の男がこちらへと歩いてきた。
 この男達は、1人を除いてスラムの人間だ。
 1人は、このカジノのオーナー代理として任命した、キウンに買わせた奴隷の中で最も優秀であり、武にも秀でた男だ。
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 そして、その後ろに控えているのがスラムの人間である。
 オーナーを奴隷にする事は、恐らくだがこの世界の何処でも行われていない行為。元日本人で、奴隷に強い偏見を抱いていない俺だからこそ出來るものだ。
 そもそも、何故奴隷にしたかと言うと、奴隷程に信用足る者はいないからだ。
 勿論、陛下やネメス達を除いてなのだが。
 恐らく莫大な利益が上がるこのカジノで、スラムの人間や外部から雇った人間をオーナーにすると、何らかの不正が行われるに決まっている。
 発生した利益を誤魔化したり、管理してる資金をかに使用し、武力を貯め反旗を起こしたりしかねない。
 
 故に、大きな恩を売り、更に命令違反を出來ない奴隷を使う。後は、それ程高賃金を払う必要が無い、なんなら食住さえ與えておけば、賃金が要らない奴隷に地位を與えれば、かなりの節約になるからと言ったとこか。
 他にも、キウンに買わせた奴隷には、教養をにつけさせて、読み書きや複雑な計算まで出來るようにさせ、今は領地運営の金銭面をほとんど任せている。
 さらに追加で購した奴隷には、今後出來る様々な地位に著いてもらい、領地の発展に勤しんでもらう予定だ。
 他の貴族が見れば軽蔑するだろうが、ならば逆に問いたいくらいだ。
 貴様の部下が裏切らない保証があるのかと。貴様の部下に、高賃金を払い続けることに意義があるのかと。全て奴隷で賄えるのに、敢えて奴隷を使わないメリットはなんなのかと。
 さて、そんなこんなで案された俺は、カジノの中に初めて足を踏みれた。
 この建は3階建てプラス地下1階という造りになっており、1階は換金所と飲食の販売、2階はカジノルーム、3階は資金庫、事務室、地下はVIPルームとなっている。
 カジノの種類は、ポーカー、ブラックジャック、ルーレットの三種類となっており、それぞれ5機ずつ設置されている。
 
 ポーカーに至っては、ルールを知らないこの世界の人間になら多の配當の変化ならばけれられると推測し、ポーカーで勝てばその配當の10%をカジノが徴収するという事にした。
 前世では、基本的にディーラーとの勝負がほとんどなのだが、イカサマが出來るほどにちゃんとしたディーラーを用意することが出來ない。
 ならば、客同士爭わせた方が確実に金がるだろうと言う見込みだ。
 
 認知されてない故の、橫暴である。
 それと、カジノでの権力の使用は止とし、貴族と平民の地位をカジノでは同じと。そして、武力行使も厭わないと事前説明を行うように指示した。
 
 相応の武力である悪魔も、事務室に待機させてある。
「あぁ、完璧だ」
 3ヶ月間々な街の娼館やスラムに人を送り、見た目のいいを雇ったかいがあった。
 皆、平均以上の容姿をしており、出の多い服を著せることで、男どもの集客は容易になっただろう。
 それと同時に、男の容姿も整えており、半ばホストやキャバクラのような雰囲気も出ている。
 々と規制のない異世界だからこそ可能にした楽園だろう。
「これは、絶対功するな」
「えぇ、勿論でございます。どこの世にもない、素晴らしいものでございます故、間違いなく、人が集まるでしょう」
 隣に控えていた奴隷のオーナー、マークが言う。
 「そうか、ありがとう」
 と言っても、俺が考えた訳でもないしな。
 カジノを考えた人には、心から謝だな。異世界において、こんなに楽な商売は無いだろう。
 
「さて、異世界カジノの開店だ! 」
 
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