《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》領地運営と戦爭準備18ー1
 スキル創は発され、アルトのに魔素が出現する。魔素はに貯える事は出來ないが、その存在を1時とどめる事は出來る。なんせ魔力の素なのだから、魔力に含ませればいい。
 そうして、その魔素を用いて次のスキルを発させる。
「スキル発、威圧! 」
  目には見えない魔素。その力が、アルトの意識を乗せて明確な殺気としてルシファーを襲う。
 だが、その威圧は多相手を怯ませる程度。今のアルトに、相手の意識を完全に消し去るほどの力は使えない。何より、魔素を大量に生するための報に耐えうる脳を持っていない。
 だが、本の僅かな隙。その時間は本のコンマ數秒だが、それだけあればキウンには十分だった。
 アルトの袖口から勢いよく飛び出したキウンは、槍のように鋭くのように速く、ルシファーの心臓を貫いた。
「ウッ……」
 心臓を破壊されたルシファーは、口から大量のを吐き出す。背中の羽は消え失せ、勢いよく地面に叩きつけられるように落ちた。
「きさ、ま……。殺して、やる……。いつか、必――」
 ルシファーが最後の言葉を零す前に、アルトの魔法によって完全に息を引き取った。
「やっと、終わったか」
「そうもいかないよ、これから後始末もあるしね」
「分かったよ、ちゃんと休む」
 キウンと話しながら、俺はルシファーの死をアイテムボックスに収納する。
 これは、生きは収納することが出來ないが、人であれ天使であれ神であれ、死であれば収納することが出來る。
 この死は、スーリヤに渡しておく必要がある。一応、昔の同胞で部活だったのだから、ルシファーの処分は彼に任せよう。
 
貓《キャット》と呼ばれた男 【書籍化】
マート、貓《キャット》という異名を持つ彼は剣の腕はたいしたことがないものの、貓のような目と、身軽な體軀という冒険者として恵まれた特徴を持っていた。 それを生かして、冒険者として楽しく暮らしていた彼は、冒険者ギルドで入手したステータスカードで前世の記憶とそれに伴う驚愕の事実を知る。 これは人間ではない能力を得た男が様々な騒動に巻き込まれていく話。 2021年8月3日 一迅社さんより刊行されました。 お買い上げいただいた皆様、ありがとうございます。 最寄りの書店で見つからなかった方はアマゾンなど複數のサイトでも販売されておりますので、お手數ですがよろしくお願いします。 貓と呼ばれた男で検索していただければ出てくるかと思います。 書評家になろうチャンネル occchi様が本作の書評動畫を作ってくださっています。 https://youtube.com/watch?v=Nm8RsR2DsBE ありがとうございます。 わー照れちゃいますね。
8 54モフモフの魔導師
ある森の中、クエストの途中に予期せぬ出來事に見舞われた若い2人の冒険者は、白貓の獣人ウォルトと出逢う。 獨り、森の中で暮らすウォルトは、普通の獣人とは少し違うようで…。 ウォルトは、獣人には存在しないとされる魔法使いだった。 魔法好きで器用な獣人と、周りの人々が織り成す、なんてことない物語。
8 95妹と兄、ぷらすあるふぁ
目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。 あたしは今お兄ちゃんと信號待ちです。 「ねぇ、あーにぃ」 ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭そうに眠たそうな顔を此方に向け 「ん? どうした妹よ」 と、あたしに話しかけます。 「どうして車がきてないのに、赤信號だと止まらないといけないの?」 先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。 「世間體の為だな」 お兄ちゃんは迷わずそう答えました。 「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」 あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。 「何故赤信號で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」 ……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信號が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。 「青信號で止まったりはしないの?」 「しないな」 お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。 「どうして?」 「偉い人が青信號の時は渡っていいって言ってたからな」 「そっかー」 いつの間にか信號は赤に戻っていました。 こんな感じのショートストーリー集。 冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。 2016年3月14日 完結 自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。 ストリエさんでも投稿してみます。
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