《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》領地運営と戦爭準備⑲

 うーん……。やっぱり違和しか無いよな。

 俺は1人、転移魔法で自領の屋敷に戻り、執務室にて頭を抱えていた。

 それはつい先程のこと。ロシステイというが、若干13にして高位魔法を難なく使って見せた事だ。

 因みにこちらに戻ってきたのは、々野暮用があったからだ。本來なら遠征を理由に斷ろうと思っていたのだけど、陛下から「お前ならば転移でひとっ飛びだろう」と言われてしまい、もう逃げ道が無くなってしまったのだ。

 まあ、そんな事もあって今は屋敷にいる。

 それよりもあの、監視が必要だよな。

「ネメス、10秒以だ」

 しばらくの沈黙の後、110秒ピッタリでネメスが現れる。

「ネメス、仕事の最中に悪いな」

「いえ、大方終わっておりますので」

「そうか。なら別の仕事を頼みたい」

「はい、なんでしょう」

「あるの監視だ」

? 」

 俺は今日起きた事をネメスに一通り話した。

「それは、何ともいい人材を」

「まあ、それはそうなんだけどね」

 が魔法を暴走させて発させた、なのにも関わらず、なんの躊躇もなく治癒魔法を使ってみせた。

 まあ、適正といえばそれまでだろうが、攻撃魔法を発させてしまう程に魔力の知が不得手な人間が、適だけで高位魔法を発させるほどに魔力がれるとは到底思えない。

 それに、子にしてはしばかり博識すぎる。スラム出子が、高位魔法の詠唱をなぜ完璧に理解しているのか。

 どのような意図があっての行為なのかは知らないが、この違和を放置しておく訳にも行かない。

「とにかくネメス、よろしく頼む」

「はっ、おまかせを」

 そう言って転移魔法で辺境領へと移した。

 

 これで、ひとまずは安心だろう。向こうには四天王もいるし、余程の事があってもどうにかなるはずだ。

 取り敢えず俺は、今夜開かれるパーティーを乗り切るとしよう。

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