《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》ミュンヘン戦爭③

 あのオーガには、どうやら魔法が効かないと噂されている。兵士が使える魔法となれば、おおよそCランク魔法程度だろうか。それならば魔法無効ではなく魔法耐の可能の方が高い。

 まずは、Aランク魔法から様子を見てみるとしよう。

「鎌鼬! 」

 鋭い風の刃は高速で回転しながらオーガへと迫る。風切り音を立てて、オーガの腕へと被著した。

 この魔法なら、人の首くらいなら簡単に切り落とせるだろう。だがどうだ、オーガの腕は果ナイフで軽く切りつけた程度の傷しか出來なかった。

 だが、これで確信を得ることが出來た。間違いなく、魔法耐だ。

 俺はすぐに念話を飛ばす。殘當の中にも魔を使えるものは居るだろう。となれば、いち早くこの報を伝達するに越したことはない。

 一方通行の念話であるが、まあいいだろう。というか、兵士が念話を出來るほどの魔法技を持っているとは思えない。

 次は、この軍勢を蹴散らすだけだ。オーガの魔法耐から考えても、周りに友軍がほとんど居ないことから考えても、多の大魔法であれば問題ないだろう。

 丁度大人數を一度に処理できる最高の魔法がある。

ぜろ――炎」

 魔法ランクSの炎。自分の周りを大きく発させる魔法で、敵味方関係なく巻き込むため非常に汎用の低い魔法だ。

 だが、こういった単獨で大軍に攻めった場合には非常に役に立つ魔法で、個人的には戦爭時に使いやすい魔法ランキング三位にはランクインしている。

 まあ、実際のところそんなシチュエーションがほとんど無いのだが。

 何はともあれ、これで全部片に変えてやればいい。やってる事は魔王と同じだが、これでも國王陛下に仕える立派な騎士だ。

 俺の周囲をまるで嵐のような風が発生し、オーガの皮を溶かし骨を溶かし、兵士たちの鎧を溶かし人を溶かす。

 魔法は効力を失い始め、最終的に辺りには平穏がやって來た。

 だが、地面はし赤みがかった溶巖のようになっている……。

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