《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》ミュンヘン戦爭⑥

 さて、とりあえず來てみたけど……。

 何とも驚いた。俺達が指揮の居る拠點だと思っていた所には、ツルハシを振り下ろすボロボロの人間と帝國への道を分斷する10メートルはある深いが出來ていた。

 全く、遠目で確認していた天幕は全てこいつらの寢床だったとは思わなかった。それにこの労働者共は、魔法を使うことが出來るらしい。

 やってしまった。完全にだ……。

 こっちの軍の大きさと遠目からの天幕で完全に油斷してしまった。なるほど、人間もそうだが、オーガが紛れてあまり前線を上げない理由がわかった。

 帝國にとってここはであり、こっち側に意識を寄せさせる事こそが目的だ。それ故に、ここを攻め落とすのではなく、如何に長く爭いを続けるかが重要なのだ。

 だから戦力であるオーガはほとんど前に出ずに、兵士ばかりが前に出ていたのだろう。

 それも、ちゃんと戦爭をしていると思わせるために……。

 そして、だと気づいた時にはこので王國からの進軍を阻むというわけか……。

 恐らくの兵士達の裝備には金を賭けず、このを作る事に資金を回したのだろう。

「やられた……。完全に油斷してた」

 相手はかなり頭の回る厄介なやつだったようだ。このままだと確実に負けるだろう。による兵力の分散と、不意打ちによる奇襲で王國の反対側が完全に抑えられる。

 負けだ……。まあ、俺がいなかったらの話だがな。

    人が読んでいる<貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください