《異世界転生~神に気にられた彼はミリタリーで異世界に日の丸を掲げる~》第六話 人口増加と経験値と山賊

Ryouta Side山賊は意外と簡単に壊れてくれた。話によるとパララルカ王國と日本帝國の間の無法地帯と呼ばれている場所には十以上の山賊が住みつき互いに爭っているそうだ。基本的にガラの悪いやつばかりだがそれは南部の場合で北方はそういう事は無いそうだ。何でも南部と違い北方には國はなくシードラ王國は版図を広げるつもりはなく陸地を通らず海を渡っているため略奪する相手がいないそうだ。そのためいくつかのグループに分かれ小さな國のようになっているらしい。暗黙の了解としてこそぎ奪うようなことはしないらしい。しかし、彼が所屬していたのはそう言うのに不満を持ったグループらしく北方のリーダー的グループを襲い返り討ちにあってさらに北方へと逃げて來た時に俺の住居を見つけたようだ。ふむ、話を聞く限り山賊と言えどうまく有効利用出來そうだな。元は兵士だった奴が多いみたいだからな。傭兵のような立ち位置で雇うのもいいがやはりそれももっと人口を増やさないとだめだな。今の狀況じゃ雇うどころではないからな。

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よって臣民をさらに増やした。頑張って7人ほど増やし人口を二十人に増やした。それに伴い畑も大きくなっている。輝夜の加護のおかげか蟲が寄り付かなかったので前に育てたやつに加えて新たにセロリ、三つ葉、レタス、サツマイモ、サトイモを植えて育て始めた。それまではカレーライスで補うしかないな。この世界に転生してきて一週間程だがまだまだやることは多い。そのためにももっと、強くならないと。

前に輝夜からいい報を貰った。何でも命を奪うとその分の経験値がるらしい。この辺はRPGと同じだがステータスの概念がないため上昇したか見る事は出來ないらしい。俺ですら魔力値しか見れないからな。だが、試しに山賊を殺したら魔力量が10ほど増えていた。意外と上昇するようだ。殺したことに対する罪悪はなく後味が悪くもなかった。それからは襲ってくような奴をるべく生きたまま連れてくるように言った。とは言ってもまだ狼が三匹ほどだが。それでも殺した時15は上がった。

結果から人間を殺すと10、狼は5、一匹一人で上がるようだ。

それと、さすがにカレーライスだけだと不味いので釣り道を召喚して臣民に釣ってくるように言っている。そろそろ戻ってきてもいいころ合いだな。

そんなことを話していたせいか釣りをしてきた臣民が戻ってきた。

「どうだった?釣れたか?」

「ええ、それなりの大きさの魚が五匹ほどだけですが」

「いや、初めてにしては上出來であろう。明日からも頼むぞ」

「「「「はっ!」」」」

臣民たちは俺の言葉に敬禮した。その後魚を焼いて食べたが普通においしかったことを記しておく。

翌日、再び山賊が襲ってきた。今度は前とは別のグループのようだが、北方の主流派と敵対しているらしい。こいつらは俺の経験値となってもらった。五人もいたので50も増えることが出來た。現在俺の魔力量は175。初期の倍近くまで増えた。おかげで臣民が四人増やすことが出來た。現在の日本帝國はこうなっている。

人口:24人施設:住居四軒兵士:21人面積:北方の部分食料自給率:100%?

それなりに増えてきた。兵士の階級は次の通りだ。

佐:1人・朝霞博大尉:1人・郷田政中尉:2人尉:2人準尉:3人曹長:3人軍曹:1人伍長:1人兵長:2人上等兵:1人一等兵:1人二等兵:4人

階級の配分がおかしくなってしまったが問題ないだろう。兵數から第二分隊まで作ることが出來る。それなりに長したな。この調子なら國とは呼べないまでも村と呼べる狀況になるまで時間はかからないだろうな。

そう言うわけで俺は今後の予定を輝夜と話し合っている。

「そろそろきちんとした施設でも立てるか?」

「それはまだあとでよいじゃろう。今は人を増やした方がよい」

「そうか?」

「そうじゃ。見張りは厳重にしておるのであろう?臣民は職務に怠慢をしないからの」

「なら問題ないな。だが、現狀の一番の問題は食料についてだな」

「そうじゃな。流石にカレーライスはもう飽きたからの。そろそろ別の料理が食べたいの」

「無茶言わんでくれ。食料も召喚する以上どうしても節約したいんだ。カレーライスなら皿、スプーンが付いてくる上に消費魔力量が1だから便利なんだよ。とは言ってもさすがにこれ以上はきついしな。釣りも安定しない上に全員に配れるほどは釣れないしそれが一日釣ってだからな、何か代わりになれるがあればいいんだが」

「じゃがいもと言うのがあったであろう?あれはダメなのか?」

「種まきの時期はとうに終わったよ。今は春に種まきをする食料のみだからな」

俺と輝夜は悩んでしまう。このままでは野菜が育つまでずっとカレーライスだからだ。俺はカレーライスが好きな方ではあったが毎食カレーライスを食べれるほど好きなわけではない。木の実を取ろうにも木は生えていないし釣りは一日やって半分ほど養える量しか釣れないからな。とてもではないが無理だ。

そんな風に考えていると正ってきた。

「どうした?」

「鹿島様、何やら山賊の集団と思われるものが近づいてきています」

はあ、またか。山賊どもも何か食料を持っていればいいのに何も持っていないからな。

「いつも通りにしろ」

「それが何やら白い旗を掲げて一定の距離で止まっているんです」

白旗?敵意はないのかな?この世界でも同じ意味ならばの話ではあるが。仕方がないので様子を見ることにした。二階のベランダに出て雙眼鏡で見る。確かに山賊のような連中で手作りと思われる白い旗を掲げている。それに程圏だが一定の場所から近づいては來ない。確かにこれまでの山賊とは違うな。

俺が決めあぐねていると一人の男が白旗を持って近づいてくる。その男は見た限り鎧も來ていないし武も持っていなかった。

その男はある程度近づくと聲を上げる。

「俺は北方の山賊団をまとめているキースと言う!そちらの代表と話がしたい!」

その男、キースはそう言ってくる。まさかあちらから近づいてこようとは。しかし、どうやってここが分かった?とにかく今は返事をするか。

「俺が日本帝國の代表、鹿島良太だ!話がしたいならお前だけこちらに來い!破れば殺す!」

あくまでホームで聞くという。俺としては敵の中に飛び込んでいきたくはないからな。

「分かった!ではそちらに向かう!」

キースは返答してゆっくりと近づいてきた。さて、何の用か聞き出すとしますか。

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