《異世界転生~神に気にられた彼はミリタリーで異世界に日の丸を掲げる~》第十八話 パララルカ王國殲滅戦2~王國最強の將軍復活~

NO Side「よっしゃぁ!いっちょ上がり!」

パララルカ王國の補給資があると思われる屋敷に弾を落とした攻撃隊隊長上野和也大尉は燃える屋敷を見てガッツポーズを取った。火薬が開発されていない世界であり未だに二次元の戦であるパララルカ王國は攻撃隊にとっていいカモであった。攻撃機は水面にいる魚を狙う鳥のように補給基地を破壊していく。既に城壁を殘してほぼ破壊されつくされつつあった。

「どこかにいい的は…っと」

和也は破壊されている補給基地を見て呆然としている一人の兵士に狙いを定めた。兵士は逃げようと足をかしつつあったがそうはさせまいと機首の7.7mm機銃を放つがほとんどが下半に當たりけなくしただけであった。

「っちぃ!もういっちょ!」

和也はそう思い機を戻すがそこには60kg弾を落とされて吹き飛ぶ兵士の姿があった。和也はそれを見て通信機に怒鳴る。

「コラァ!信也!俺の獲奪ってんじゃねぇぞぉ!」

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和也は自の獲を奪った相手、攻撃隊副隊長の那須信也に抗議するがそれへと返答はしたたかであった。

『何を言っているんですか?私はただ隊長の拭いをしただけですよ』

「それを橫取りしてるって言うんだろうがぁ!」

『無茶苦茶です。それとさっきの兵士で最後なので赤城に帰投しましょう』

のらりくらりと躱す信也に和也はかなりの怒りをじるが信也の言うことも正しいようなのでいったん保留する。

「貴様ぁ、後で覚えておけよ…!全機帰投!」

『『『『『了解!』』』』』

攻撃隊三十機は煙が立ち上る瓦礫と化した補給基地を背景に空母赤城へと帰還していく。來た時と同じ時間をかければ停泊中の空母赤城や戦艦大和の聯合艦隊がいた。

「…やっぱり何度見ても赤城も大和もでけぇな」

自分たちを作った日本帝國総統の鹿島良太が作った聯合艦隊に再度驚きつつも自分が敵側でないことを心から安心する。これから行うことを考えれば敵が不憫に思えてならなかったがそこは任務と割り切り著艦制にる。現狀攻撃隊は和也が率いる三十機しかなく空母も一隻しかない上に陸地には著陸できる場所が整備されていないためここでしくじる訳にはいかなかった。尤も、和也も攻撃隊の面々もそんなへまをするような奴は一人もそろっていないのだが。

その頃ようやくパルザ二世のもとに日本帝國陸軍一萬が侵攻したことが伝えられた。侵攻してからかなり立っていた。これはパララルカ王國に日本帝國の兵士がり込んでおり王都に向かう伝令兵を殺しまくっていたからである。

その為報告をけたパルザ二世は烈火のごとく怒り狂って伝令兵に怒鳴る。

「なぜ今頃になってそんな報告をして來るのだ!?報告によればかなり奧まで進まれているというではないか!?伝令兵は何をやっているのだ!?」

「そ、それが既に十人以上を送り出していまして…」

「…まさか逃げたのではあるまいな?」

怒りを抑えパルザ二世は疑いの目をける。現在パララルカ王國の保有する兵力は最大で五萬。その三萬を五年前の北方征伐で唯一將軍で生き殘った第三軍の副將が率いて各砦の守備に當たっていた。しかし、既に半數以上が落とされ將軍も自分が治める都市に籠ってしまっていた。その為命令伝達がほぼ不可能となり各砦は自分たちの判斷で守らなければいけなくなっていたのだ。

「そんな事は無いのですが…」

「…もういい。兵は送る。下がれ」

伝令兵は委しながら玉座の間を出ていく。パルザ二世は直ぐに隣で見守っていたメルヘムに聲をかける。

「…何故こうなってしまったのだろうな」

「日本帝國を過小評価しすぎたのではないでしょうか?」

「それだけだといいんだがな。…アクラを呼べ」

パルザ二世の言葉にメルヘムは驚く。現在アクラは王城の牢れられており実質罪人として扱われていた。

「もはや萬を超える軍勢を指揮できるものはあ奴しか殘っていない。本來なら絶対に頼みたくないが現狀そうも言っていられないであろう」

「それもそうですが…」

パルザ二世は渋るにメルヘムに鋭い視線を送る。

「メルヘム。お前はプライドを守りたいのか?それともこの國パララルカ王國を守りたいのか?どちらなんだ?」

「…」

「俺はこの國を守りたいんだ。…アクラを呼べ」

「…私を呼ぶということは余程戦況が悪化しているようだな」

パララルカ王國の王城の地下にある牢でアクラが呟く。彼の前には跪く近衛兵の姿があった。

「アクラ様には我らが領地を侵す蠻族を討伐してほしいと國王陛下は仰っています。そのため、アクラ様には一度謁見の間に來ていただきたい」

アクラは五年の間に何が起きているかを牢番の話の盜み聞きではあったが知っていた。その為敵はかなり手ごわいというのが良く分かっていた。何より彼は自軍を壊滅させた謎の攻撃が日本帝國によるものだと大予想していた。

「このままでは國は亡びる、か。私もパララルカ王國の貴族だ。出來る限りのことはする。案しろ」

「はっ!」

アクラの言葉に近衛兵は頭を垂れてからこちらですと案する。しばらく歩き謁見の間へと到著する。アクラは中にると膝をつき頭を下げる。

「…よく招集に応じてくれた。アクラ・ベル・ブレストラッパーよ」

「いえ、私はパララルカ王國の將軍です。國王陛下の及びとあれば即座に駆け付けます」

「そうか…。では王命を下す。この王都にある二萬の軍勢を率いて三萬の兵で前線にいる將軍を配下に収め日本帝國を追い払え。もし、講和できるのなら余程の不利にならない限りお主に任せる」

パルザ二世の言葉に再びメルヘムが聲を上げようとしたがそれをパルザ二世は視線で制す。それを見つつアクラは聲を上げる。

「はっ!アクラ・ベル・ブレストラッパーしかと承りました!必ずや日本帝國を追い払って見せます!」

「うむ、頼んだぞ」

「それでは早速出陣いたします」

アクラはそう言うと謁見の間を後にした。殘されたパルザ二世はこれで何とかなるだろうという安堵で謁見の間の扉を見つめメルヘムは不服そうにパルザ二世を見るのであった。

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