「お目覚めすぐの所大変申し訳ないのですが現在のサタン様は治癒の副作用でかなりの弱化が起こっています為、早速レベルを上げるためのウォーミングアップを致しましょう」

と、ドアを開け部屋から出るのを促される。古びれた屋敷のだだっ広い廊下に出た。

なるほど、ここでやっとチュートリアル的な戦闘が始まるんだな。

「分かりました。どうすればいいですか？」

「サタン様には劣りますが私めも々魔を召喚できますのでその魔を倒して昔の覚をしでも取り戻して頂ければ幸いです」

俺はまだまともに見た事の無いステータス畫面を確認してから戦闘に挑む事にした。

レンジ Lv.1 男職業:【魔王】HP:50/50MP:1500/1500(×3)

STR:10VIT:10AGI:3(1/3)DEX:10INT:10

裝備頭:【無し】顔:【無し】:【汚れた黒のTシャツ】足:【汚れた黒のズボン】左手:【無し】右手:【無し】靴:【無し】裝飾:【地獄のペンダント】

パッシブスキル【カリスマ】Lv.1

アクティブスキル【従屬者召喚】Lv.1

このゲームの基準はよく知らないが【魔王】はMPが高いのが特徴的なキャラらしい。まぁまだ育ててみないと分からないか。

ちなみにSTR→筋力、VIT→防力、AGI→移速度、DEX→用さや命中率、INT→魔法の威力 だな。

【汚れた黒の〜】の二つは何の効果も無いが、【地獄のペンダント】はAGIを3分の1にし、MPを3倍にするらしい。【魔王】はMP高いのがメリットだし、結構噛み合ってるな。

ちなみにパッシブスキルというのは常に発されているスキルで、アクティブスキルというのは任意のタイミングでMPを消費し自ら使用するスキルである。

パッシブスキルの【カリスマ】Lv.1 は召喚した魔を従えることができる。アクティブスキルである【従屬者召喚】Lv.1は、を召喚することができる能力なので、々役立ちそうだ。

「サタン様、お預かりしていた魔剣をお返しします。戦闘の際にご使用ください」

『【魔剣ブロウ】を手にれました。裝備しますか？』

迷わず左手に裝備する。左利きなので。

「では召喚を始めますね」

「はい！お願いします！」

最初だしゴブリンを2、3くらい出してもらえれば丁度いいだろう。ルシフェルは右手を左から右へ振り払った。その瞬間黒い煙が次々と現れ、複數のゴブリン....ではなく完全武裝したオーガ三である。文字通り¨鬼の形相¨は見掛け倒しであると信じたい。

「のヨロイオーガLv.30~40程度のが３です。強さを例えるならLv40の勇者が10人で挑んで何人か生き殘れば良い方ですね。」

あれ？チュートリアルってこんな鬼畜でしたっけ？

「私の召喚できる中での最高の3ですが魔王様なら軽く倒してしまうでしょう。ウォーミングアップにすらならないかもしれないですね。」

と、ルシフェルとメイド達は廊下の端に避け俺を見守っている。お願いします助けてください。

とか言っているにヨロイオーガのの一がこちらに迫ってくる。どうやらきは遅いみたいだ。お、これは行けちゃうのでは？

しかしそれより遅いきをする者がいた。はい、俺です。Lv.1でさらに【地獄のペンダント】効果でAGIは3分の1になっている。

鬼の赤いエフェクトを纏った金棒が迫り來る。恐らく何かしらのスキルなのだろう。け止めきれるか分からないがさっき渡してもらった【魔剣ブロウ】とやらでけ止めてみる。

ガキンッッ！

その衝撃は廊下中に凄まじい剣戟音を鳴り響かせる。だが音とは裏腹にこちらには何のダメージもない。目の前に蓄積ダメージ370と表示されているが何のことだろう。

先程の衝撃でしよろけたヨロイオーガに一瞬の隙を突き、【魔剣ブロウ】を大振りした。

パリィィンッッッッ！！！

ヨロイオーガは瞬間的にエフェクトに代わり、消滅した。あれ？思ったより弱い？狀況が摑めないまま、二目が迫り來る。

ほぼ同じモーションで同じスキルを使ってきたのでこちらも同じきで対応する。

やはり衝突したときの音は大きいが反やダメージはゼロである。蓄積ダメージが425と表示される。

二目のヨロイオーガも案の定よろけて隙を見せたが、しかしすぐさま三目の金棒が迫っていた為先にけ止める。672ダメージと表示されてから、蓄積ダメージは1097と表示される。

三目のヨロイオーガに先に一撃を食らわせるといとも簡単に消滅した。二目のヨロイオーガは危険を察知したのかバックステップで距離を取り何やら口から...金棒を吐き出した。汚い、というのもあるが痛くないのかよ......。

両手に金棒を持つヨロイオーガの姿は、正に¨鬼に金棒¨である。離れた距離を一気に詰め寄り、両手を高く上にあげる。その迫力は験した者にしか分からないことだろう。

何やら赤と黃のオーラのようなエフェクトを滲み出しながら金棒を一気に振り下ろす。かなりスピードが乗ってて早い。慌てて魔剣を橫にしけの構えをとる。正直

、心焦りでいっぱいだったがそれは要らぬ心配であることがすぐに分かった。

ドゴンッッッ！！

そんな音を立てた後すぐに蓄積ダメージが1305と表示される。やはりけ止めに功するとほんの1ダメージも食らっていない。

スキル後直でほんの數秒けないヨロイオーガにお返しの一撃。呆気なく消滅して戦闘は終了した。

『Lv.17になりました。』

『パッシブスキル【強制服従】を得ました。』

『アクティブスキル【絶対王者の風格】を獲得しました。』

『アクティブスキル【弱強食】を獲得しました。』

おおっ。一気にレベルが上がった。とりあえずDEXとINTを中心にステータスを振り分ける。それと、【魔剣ブロウ】を含め獲得したスキルを確認していく。

【魔剣ブロウ】【魔王】専用武。STR＋350。剣でけた攻撃を全て無効化・吸収。攻撃時、吸収した蓄積ダメージを防力を貫通してダメージを與える。空振る度に蓄積ダメージが半分減る。蓄積ダメージがゼロで攻撃した場合、自分のSTRで通常ダメージを與える。

パッシブスキル【強制服従】Lv.1自分を中心に半徑3m以に居る者のAGIを半減する。

アクティブスキル【絶対王者の風格】Lv.1自分を中心に半徑3m以に居る者を自分から10m吹っ飛ばす。相手は相手のHPの1/15を食らう。

【弱強食】Lv.1Lv、HP、MP、STR、VIT、AGI、DEX、INTの、六つが自分より低い者を消滅させる。このスキルを使用するには相手の頭に手を置いて発させる必要がある。使用直後1分間は自分ステータスが0.8倍になる。1日に10回まで使用可能。

の強さとか、そういう基準を知らなくても分かった。

「魔王ってチートじゃね？」