《俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。》第1章 6話 「圧倒的戦力戦 #1」
対戦時は基本、テニスコート6面分ぐらいの大きさのフィールドに囲いができて一時的に対戦者以外侵ができなくなる。補足すると一度対戦すると10分間対戦は不可能だ。また1日に10回までの制限付きである。
ただセーフティーゾーンでは他の人の迷になるので専用フィールドに飛ばされる。
対戦の申し込みが行われた付近の上空で対戦の映像を立ホログラムで映し出す。
いつの間にか立ホログラムの周りにはたくさんの人だかりで中にはどちらが勝つか賭けまでする者も現れた。
....調子に乗ってみたが果たして勝てるだろうか?こちらはゲーム開始1時間半程度の超初心者と実力や能力すら知らないメイドのリリス。相手は7人。
それもどうやらパーティーを組んでいるらしく多の連攜はとれるのだろう。自稱高ランカー達。
敵の裝備からして、【剣士】2人、【魔師】2人、【騎士】1人、【武闘家】1人、【僧】1人である。バランスは悪くない、むしろ良いパーティーなんじゃないか?
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カイザーってやつは【剣士】か。
目の前にカウントダウンが現れる。
3...2...1....START!!
一目散に飛び出したのはカイザーと名乗る男に、【剣士】1人と【武闘家】1人だ。
【騎士】も様子見するようにしずつ前進する。
俺はAGIが異常に低いのでく事は諦めた。
ちなみにステータスが影響するのは戦闘時のみで基本移速度は統一されている。
5m程右にリリスが構えている。
何か魔法を打とうとしていたが、俺はそれを止めさせあえて3人を迎えれた。
3人は全員こちらを狙っている。
「へへっ、びびってけてねえぜww」
カイザーと【武闘家】が早速毆り込みに來ている。ただ、近接攻撃をするという事は半徑3mに侵しているということ。
---パッシブスキル【強制服従】---
「何だっ?!が急に重く...」
「気にすんな、このまま叩くぞ!」
きが鈍くなったと言ってもレンジより數倍は早い。レンジはAGIが3なため、初期ステータスより低い。
「食らえ!【連続斬り】!!」
「はぁぁっ!【ヘビーパンチ】!!」
攻撃を仕掛けてきている時點で顔裝備の【カルネージペストマスク】が働いているので二人は全ステータス1%ダウンしている。
剣と拳は50cmすぐ目の前まで迫っている。俺はこう呟いた。
「【絶対王者の風格】」
ドドンッッ俺の全から深緑のオーラが発せられた瞬間、カイザーと【武闘家】は向かって來た方向に10m弱吹っ飛んだ。
「がぁっっ?!」
「なんだっ?!」
相手はHPの1/15食らったはずだ。いや、【ブラックアートワイドパンツ】のおで魔法の威力が1.5倍になっているはずなのでもうし食らわせられているかも。
デメリットとしては消費MPが2倍とあったが俺のMPは大して減っていないので問題は無い。それにしても使い勝手がいい技だ。このスキルは積極的にレベルを上げて育て上げよう。
そんな事を考えてるに【剣士】が飛びかかってくる。俺は【魔剣ブロウ】を出して剣をけ止める。
俺はDEX、つまり用さにはステータスを振っているため何とか対応できた。どんどん蓄積ダメージが増えていく。
計6回剣をえたのでこいつの全ステータスは6%下がっている。その間飛んできている魔法は全てリリスが処理してくれていた。
7回目、【剣士】が剣を振り下ろそうとした剎那。俺の【魔剣ブロウ】が一足先に相手のをかすめる。
「ちっ!」
舌打ちをしたが構うもんかとそのまま剣を振り下ろそうとすると---
【剣士】のHPは既にゼロだ。
エフェクトが弾けて消滅した。
「.......っっは?一撃?」
思わずカイザーは細い目を見開いた。
他の奴らも同じような反応をとる。
すまんな。VIT無視で貫通だ。
「リリス、そのまま後衛の【魔師】2人と【僧】を頼む。」
「かしこまりました!」
そう言うと迅速に後衛側に突っ込む。足めちゃくちゃはえぇ。後でステ振り教えてもらおう。
「させねえ!」
と、【騎士】がリリスの前に立ちはだかる。いつの間にか後退してたのか。
するとリリスは【騎士】との間合いをコンマ數秒レベルの速さで詰め寄る。
「っ!!?」
驚く【騎士】は咄嗟に反応が出來ない。
ギュワンッギュワンッギュワンッッ!!
空間を切り裂く様な音が連続して響き渡る。リリスのばす右手の掌から放たれた、時空の歪みの波はゆっくり【騎士】の部へダイレクトに伝わる。
殆どゼロ距離で放った事で全ての波がヒットする。
「なっ何だ、俺には効いてねえぜ。脅かしやがっt...」
ドッッッッ!!!!!
【騎士】は凄まじいスピードで後方へ吹き飛ぶ。それはまるで放たれた弾丸のように。
どうやら數秒のタイムラグがある技らしい。だが第三波まで食らうと有無を言わず超高速で後ろに吹っ飛ぶ。
危険過ぎません?
「ぎゃっっ!!」
後ろにいた【魔師】の1人に、【騎士】だった''モノ''が激しく衝突する。
ぶつからなかった方の【魔師】が聲をかける。
「お、おい!大丈夫かよ!!」
そう聲を掛けた時には二人はエフェクトに変わり果てていた。
「ひぃぃぃ...!!」
「【バニッシュ・コンパルション】」
リリスそう呟いた。
その場にいた全員、それどころか立ホログラムを見ていた者達まで心底びびった。
......俺もびびった。
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