《俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。》第2章 22話 「教會にて」
「ミア、ここが見つけた教會......?」
「そうです......。けど、ここって......」
「......ここに【大司教】なんて居るの?」
俺達三人は再びゲームに戻った後、早速ミアが見掛けたという教會へ足を運ぶ事にした。しかし、その教會は薄汚れてあちらこちらが錆び付いており、人気ひとけがまるでじられなかった。かなり前に廃れた古い教會なのだろうか。
「まあ、し探してみましょう」
「そうだな」
暫く教會を探索したが何も手掛かりは得られなかった。ミアが偶然見つけた教會だけど、そう上手く事運ぶ訳もないよな。
「うぅ、すみません。お役に立てなくて......」
「気にする事ないよ、ミア」
「そう言って貰えると救われます......」
肩にポンと手を置くとミアはこちらを見上げてニコリと微笑んだ。
「あれ...?レンジくん、これ......?」
リリスが自分の名前を呼ぶので振り向くと、彼は白銀に輝く神的なペンダントを手にしていた。しかし、とてもしくるそのペンダントの形は何か見覚えがあった。
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「わぁ...綺麗です!」
「そうだな.......ん?ちょっと待ってくれ」
俺は左手の人差し指にはめている【トランストリックリング】を180度回した。いつでも【魔王】に戻ることが出來る便利な道だ。紅くっていた指は蒼いを放ち、やがてそのは俺を包んで一瞬にして禍々しい姿に変貌した。
「いつ拝見しても素敵なお姿です!」
「かっこいいですねー!」
「そうかな?ありがとう...ってそんな事より、これだ」
俺は首からぶら下げていた【地獄のペンダント】を手に持った。そしてリリスから白銀に輝くペンダントをけ取ると二つを見比べた。
「やっぱりな。この二つ、デザインに若干の違いは有るけど対ついになってる」
俺が唯一、最初から裝備していたアイテムが【地獄のペンダント】だ。と、言うことはこのペンダントは語のキーになるアイテムかもしれない。
「確かにそう言われると...!!」
「ミア、付けてみたいです!」
「俺の仮説が正しいなら、これ裝備出來ないと思うけど...」
「仮説ですか?」
二人が聲を揃えて質問してきた。あくまで仮説だと言うことを前置いて俺はこう続けた。
「きっとこのペンダントは【大司教】のものだよ。俺が初期から裝備していた【地獄のペンダント】と対になっているとすれば、恐らく【大司教】はこのペンダントを探しているはずだ」
「なるほど。その線はありますね」
「このペンダントはどこにあったんだ?」
俺がそう言うとリリスは教會の中の正面に設置している聖母の銅像を指差し、彼の背中の小さな突起に引っ掛けてあったと言った。
「...よくそんな所にあったな」
「......重要アイテムにしては雑な設置ですね」
「まあいいや、これは一応持って置こう」
メニューを開いてアイテムボックスにペンダントをれようとしたがどうもらない。どうやら持ち出すのも不可能な様だ。
「仕方ない、元の場所に返すか」
「仕方ありませんね、私戻してきます」
リリスにペンダントを渡した、その時だった。
バンッ!!勢い良く教會の扉が開いた。俺たち三人は條件反で素早くしゃがみ込む。特に俺の今の姿は気安く他人に見られる訳には行かない。
「んもぅ...!!やっっと著いた!!」
「お疲れ様です、シンリ様」
「ちょっと、外で様付けは止めなさい!誰が聞いてるかわからないんだから...」
教會にってきたのは二人の男だった。一人は背が高く、灰の髪に灰の司祭服を著た眼鏡の男。もう一人は白を基調に銀と金のまじったの司祭服を著た茶髪の。
「...レンジくん」
「あぁ、ほぼ確定だな」
こいつら、特に白い司祭服を纏っているは男の方に畏かしこまられていた。
と、言うことは......
「ねえ、あのお爺ちゃん信用して大丈夫だったの?」
「お爺ちゃんとお呼びになられない方が宜しいかと。ミコトミヤ様は予言者様でいらっしゃいますし」
「はいはい。で、そのミコトミヤ様が言うにはどこにペンダントがあるんだっけ?」
「聖母様の銅像の裏にあるかと」
二人が話す會話の意味はよく分からなかったが、今はそれどころではない。そのペンダントをもっているのは俺達三人だ。
俺はひそひそと2人に相談した。
「やばいやばい。どうする?」
「ひぃぃ......レンジくん早く渡して下さい!!怒られちゃいますよ!」
「それはダメよ!だってバレちゃうもの!」
「【トランストリックリング】で元の姿に戻りたい所だが、変するときにるから居場所がバレる...」
くそ、萬事休すか...?俺達が今を潛めているのは教會に設置されている椅子の後ろだ。幸い、あの二人はこちらに向かってくる事無く真っ直ぐに聖母の銅像に向かっている。
そして聖母の銅像の裏に無いと教會を探し回るだろう。となると結局今出る方が潔いかもしれない。
「リリス。【トランストリックリング】を回すんだ。は気にしなくていい」
「...分かりました」
ピカッッッ......!
聖母の銅像に向かってくる歩いていた二人は背後からの突然の蒼いに驚き、振り返った。
そこには黒い服裝にを包んだ禍々しいオーラを放つ者、赤い髪に紫の戦闘服の可憐な、黒と赤の裝備を纏うが立っていた。
「っな!!?」
二人は咄嗟に警戒制をとった。それを気にすることなくレンジは前に進み、更に二人との距離を詰めた。それに続いてリリスとミアも後ろについて行く。
「......初めまして、だな【大司教】」
「.......迎えてくれるなんてね、【魔王】」
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