《魔法の世界でプログラム》護衛任務

魔晶球に間違いない。「ヒルダ。それって・・・」「えぇ間違いないですわ。ユリアンネ達と同じだと思いますわ。」「ボニートの時と同じか・・・。もしかしたら、妖の涙フェアリーティアは、俺の敵なのかもしれない。でも、今は報がなすぎるな」「そうですわね。取り敢えず、”もしかしたら”がありますから、持っておいたほうが良いでしょうね」「あぁそうだな。」

丁度いい。があったな。ベルリッツで買ったネックレスがあった。土魔法で、魔晶球を固定して、ネックレスに著けた。

「ナーテ。これを持っていろ。」「・・・。にいちゃん。これなに?」「あぁまだ確証はないが、ルトラウトの心かもしれない。」「え?そうなの?」「あぁなくても、ルトラウトもナーテに持っていてほしいだろう。」「わかった。持っていく。」

涙を拭って、ネックレスを首に下げた。「ナーテ。それで、これからどうする?」「これから?」「あぁルトラウトが言っていた通りに、俺がお前達を責任持って安全な場所まで護衛しよう。幾つかのアイディアがある。」「うん。」「この屋敷は今俺のになった。だから、この屋敷をお前達に貸し與える。ここで暮らす事も出來る。でも、山賊も出るだろうし、騙そうとする大人も沢山來る。何と言っても、食料の問題があるから、あまりおすすめしない。」「・・・」「俺達は、この後一度ベルリッツの街に戻る。そこで、孤児院にお前達を預ける事も出來る。でも、孤児院では全員一緒は難しいだろう。」「・・・それはイヤだな」「そうか、もう一つが、ライムバッハ領まで俺と一緒に行って、そこの領主に仕える。これが一番オススメだ。俺がしっかりとお前達が生活出來るようにしてやる。」「にいちゃん。」「もう一つが、希者は俺が共和國に連れて行ってやる。でも、連れて行くだけで、それ以上の面倒は見られないと思う。だから、自分たちでけるようになるまで、ライムバッハ領に居るのをおすすめする。」「にいちゃん。でも、いきなり、貴族様の所に行って大丈夫なのか?俺達、奴隷にされていじめられたりしないか?」「大丈夫だ。お前たちが嫌がる事をさせない。ルトラウトに誓おう」「・・・わかった。ルトラウトさんが信じたにいちゃんを信じる。ライムバッハって所に行く。」「ありがとう。それじゃ、これを渡しておく。しっかり持っておけよ。」

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ナーテに、小さな袋を渡す。その中には、金貨が10枚っている。中を確認した、ナーテが「なっにいちゃん。これは?」「お釣りだ!」「おつり?」「そう、ルトラウトから依頼料を貰っただろう。それのお釣りはお前が持っていろ。ベルリッツに著いたら、それで皆の服を買わないとダメだからな。」「え?あっおぉぉ」

わかったのか、わからないのか、微妙な雰囲気だったが、取り敢えず大事そうにしまった。

『アル様。』『どうした?』『やはり、獣のアンデッドが大量に居ました。どう致しましょうか?』『わかった。ユリアンネ。アンネリーゼ。二人もラウラ達を手伝って、アンデッド達を消滅させろ!ヒルダ。ここを頼む。俺が出て一気に消滅させる。』『『『『了解』』』』

屋敷の周りはすでに片付いているようだ。森の最奧部にっていくと、まだアンデッドが群れで居るようだ。ユリアンネとカウラに街道に向けての道の掃討を擔當させ、俺達は森の奧に踏みった。數時間、アンデッドと戦い続けた。獣のアンデッドだけではなく、ヒト型のアンデッドも大量に居た。につけているが古い事から、もしかしたら、ルトラウトの屋敷の者だったのかもしれない。かなりの數のアンデッドを屠ってきた。正直數なんて數えていない。

『ラウラ。アンネリーゼ。面倒だから、聖魔法を使う。俺が無防備になるから、守ってくれ』『かしこまりました』『わかった』

”聖の霊よ。我アルノルトが命じる。魔力20を殘して、我を中心に魔力1の濃度で広げつつ。アンデッドを滅せよ。生き殘りが居た場合は、風の霊よ。我アルノルトが命じる。ラウラに生き殘りの場所を知らせよ”

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自分を中心に、アンデッドを滅する聖魔法を展開していく。距離に比例して魔力が必要になっていく。どのくらい広げられるのかわからないが、ループさせて様子を見る。濃度も1くらいで十分だろう。

魔力が徐々になくなっていくじがする。10分位そうしていただろう。周りから、アンデッドの気配が消えているのがわかる。『アル兄ィ』『カウラ。どうした?』『どうしたじゃないですよ。アル。何をしたの?街道近くに殘っていた、アンデッドが一気に消えましたわよ』『そうか・・・功したようだな。アンネリーゼ。カウラと辺りを探ってから屋敷に戻ってきてくれ』『解りましたわ。全く・・・。』『はいにゃ』

”キーーーン”頭の中に甲高い音が響いた。

霊にされし者よ。”(ん?どこだ?)”我の姿は汝らには見えぬ。”(あぁ。)”小さき者。森の浄化大儀であった。”(え?あ。はい。良かったのですか?)”構わぬ。邪を放った者がおって、我では浄化できぬのでな。”(そうなのですか?)”そうじゃ。お主に褒を與えないとな。”(え。よろしいのですか?)”構わぬ。我の住処を荒らす者共を排除してくれたのでな。30年に及ぶゴミが片付いて気分がよい。”(そうなのですね。そういう事でしたら、喜んでおけいたします。)”青竜。朱雀。白虎。それに、玄武も居るようですね。それなら、我の分を託そう。”(は?え。あ、ありがたく頂戴致します。)”うむ。彼の者達とは違うようですね。”(どういうことですか?)”聖獣達も、汝に加護を貰っているようだ。大事にしているのであろう。”(えぇ勿論です。俺の大事な者達です。家族で仲間です。)”そうか・・・・我の眷屬も數匹渡そう。必要になるであろう。”(え?ありがとうございます。でも、そんなによろしいのですか?)

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返事が帰ってこなくなった。目の前に、出現したの珠が弾けた。その場に、一つのタマゴが置かれてあった。なんとなく、聖獣のタマゴだと解った。という事は、今話していたのは、聖獣なのだろうか?この森が聖獣は、住まう森だったのだろうか?ルトラウトが生きている?ときに聞ければ、何かわかったのかも知れない。

ひとまず、タマゴを持って、屋敷に戻る事にした、聖獣の出現で予定が変わってしまったが、森の中のアンデッドは片付いたと思って良いだろう。

屋敷に戻ったら、アンネリーゼ達も戻ってきていた。やはりアンデッドを見る事はできなかったという事だ。これで、街道の方の問題は片付いただろう。一端ベルリッツの街に戻る事にしよう。子供が居るので、今日は屋敷で一泊してから向かう事にした。

子供たちを引き連れての移で、魔法もあまり使えない。ひとまず街道に出てから、ベルリッツに向かった。”木龍”を使って、屋敷までの道を隠した。ユリアンネにも手伝って貰って、屋敷が見つからないようにだけした。後は、獣が増えてくれば、森の中を探索する者もいなくなるだろう。

朝出て、夕方になって、やっとベルリッツに到著できた。ヒルダに金を渡して、俺達が泊まっている宿屋に部屋が空いていないか確認してもらう事にした。1人1人ベッドがなければというじでもないので、ある程度の人數で部屋に押し込めばいいと考えていた。俺は、報告の為に、冒険者ギルドに向かった。付が混んでいるようだったので、先に商人ギルドに寄って、街道の狀況を報告した。すでに、アンデッドの事は話が來ていたようで、今冒険者を募って居るという事だ。全部殺しましたとは言い難いので、そのまま商人ギルドを後にした。冒険者ギルドに戻ると、ヒルダが待っていた。宿は空いていて、主人がしごねたらしいが、金で頬を叩くようにして部屋を用意させたと言っていた。後で、主人にわびをれておこう。ただ、ナーテが俺達の部屋がいいと言っていたので、一緒になる事になったとヒルダが説明した。

二人で冒険者ギルドにって、空いている付の前に行った。丁度一昨日に付してくれた人で、俺達の事を覚えていた。早速報告を始めた。まずは、リッチは存在したが、襲われたので撃退した。ヒルダが”の加護”を持っていたので、浄化できたと説明しておいた。驚いたが、ヒルダの家名を見て、一瞬止まったがプロだね。そのまま話を続けた。屋敷の権利の話にもなったが、発見者に帰屬するらしいが、縁者や子孫がいないかの確認をしてからになるという事だ。別に絶対にしいというわけではないので、ギルドに任せる事になった。子供たちの事は伏せた。ライムバッハに著いてからユリウスとクリスに相談する方が確実だろう。もしかしたら、エヴァがいい方法を知っているかもしれない。

報告を一通り終えて、清算にる事になった。初めてのまともなクエストだ。報酬よりも達が嬉しい。まずは、通常の報酬が支払われる。口座にれてもらう事にした。俺とヒルダとパーティの維持の為にもある程度れておいたほうが安心だ。次にリッチの討伐やアンデッドの討伐の確認になった、魔道に、俺とヒルダがれる。

「はぁぁぁぁぁ?」「どうしました?」「いえ、々お待ちください。」

付のお姉さんは、足をもたつかせながら奧に行ってしまった。殘された俺達は、何かまずかったのかを考えていたが、思い當たる事がない。20分位待たされた。

「アルノルト様。ヒルデガルド様。ギルドマスターが、お聞きしたい事があるそうです。」

遠くから、”おいあいつら何やったギルドマスターだと。どこかの貴族のボンボンか?”などの聲が聴こえる。目立ちたくないのだけどな。奧の部屋に通された。1人のが座っていた。こちらを向いた顔は形ではあるが、大きなキズが気になってしまう。

「君が、アルノルト殿とヒルデガルド皇殿下か?」「あっはい。アルノルト・マナベです。」「もう皇ではありません。ヒルデガルド・マナベです。」「そうでしたね。マナベ殿。いや、ライムバッハ殿の方がよろしいか?」「!?」「そう警戒するな。私は、このベルリッツ冒険者ギルドのギルドマスターをしている。イーザーラという。」「・・・。それで、なぜ私達が呼ばれたのですか?」「お主達の討伐履歴の事に関してなのだが・・・本當なのか?」「おっしゃっている意味がわかりません。」「そうか、"意味がわからないか”・・・それなら、直球で聞いた方がいいな。リッチを倒したのは、ヒルダ殿で間違いないか?」「そうですね。間違いないです。」「それ以外のアンデッドはどうした、道中二人で倒して、屋敷のリッチを倒した後は私が倒しました。」「そうか、どの程度倒したか確認したのか?」「いえ、200を倒した辺りで數えるのを止めました。」「・・・。そうか、ヒルダ殿の討伐數は、リッチが1とアンデッドが120。スケルトンが30。上位のアンデッドも混じっていたようだが、まだ魔法が仕えるという事なので、納得は出來る。かなり優秀な魔法師だと推定してだがな」「はぁ」「問題は、アルノルト殿だ。」「え?」「貴殿の討伐數は、アンデッドが1,137。スケルトンが135。上位アンデッドも含まれている。さて、教えてもらえるかな?」

あっダメな魔法だった様だ。ヒルダがもう知らない顔している。

「えぇとあの・・・説明を拒否します。確か、ギルドの規約で、個人のスキルや魔法に関しての説明は拒否出來るとなっていると覚えています。」「・・・そうか、その場合には、報酬もけ取れないがいいのか?」「構いません。別に、お金には困っていませんし、いざとなったら、冒険者ギルドを退しても困りません。」「・・・解った。私の負け・・・じゃな。報酬は払う。教えてくれ。”魔法”でやった事で間違いないのか?そして、もうアンデッドは居ないのだな。」「最初の答えには、"魔法を含めたスキルです”と答えます。後半は、正直わかりません。辺りを探しましたが、アンデッドは居ませんでした。」「そうか・・・解った」

ギルドマスターの部屋を出て、付に戻ると、さっきの付がギルドマスターの部屋にってからすぐに戻ってきた。「アルノルト様。ヒルデガルド様。ありがとうございます。報酬ですが、リッチ一が金貨1枚。アンデッドが銅貨2枚。スケルトンが銅貨1枚になります。上位種も混じっているようですが、判斷ができなかったようですので、同一になってしまいます。それから、ギルドポイントはリッチが5ポイント。その他は0です。申し訳ありません。」「いえ。いいです。清算お願いします。」「金貨一枚と銅貨が2,679枚ですので、合計で367,900ワトになります。口座におれしますか?」「はい。お願いします。」「それから、ギルドポイントも加算しておきました。」「ありがとうございます。あとどの位で上がりますか?」「ランク10になるのに、後13ポイント必要です。」「ありがとうございます。參考にします。」

禮を言って、冒険者ギルドを後にした。冒険者ギルドを出る時に、數名でストーキングしてきているのがわかったが、多分ギルドマスターの指示だとう。はっきりとした敵対行が見られない限り無視する事にした。

ヒルダと買いをして宿屋に戻った。宿屋の食堂での食事は"勘弁してしい”と言われたので、皆で食事に出る事になった。宿屋の主人に、この人數がる事が出來る店を教えてもらった。”普通”の食堂だったが、久しぶりに食べる”まともな”食事に子供たちは大満足だった様だ。言われた通りに服も買ってきている。そこで、明日からの予定を話した。これだけの人數では、高速移は限られてしまう。朝起きて、馬車を借りるか購するかして、馬車での移にした。

今日は、1人で風呂にると先に宣言してからった。誰もってこられないように、鍵代わりになるような仕組みを作った。いわゆる”つっかえ棒”だ!

ナーテは、子供たちをお風呂にれると言って一旦部屋から出ていった。今日は、ベッドをヒルダとナーテに使わせる事にして、俺はソファーで寢る事にした。

貰ったタマゴも気になるし、魔晶球も気になる。それに、妖の涙フェアリーティアとクラーラ達との関係も気になる。30年前から暗躍していたとしても、年齢的におかしい。世代代をしているのだとしたら、組織として大きいししっかりした支配構造が出來上がっているのだろう。もう報がしい。國に関わらないと報が手にはいらないのか?特に、帝國の報だと難しいがありそうだ。

いつの間にか寢てしまっていた様だ。今日は、ソファーのままだったが、何故か、ヒルダを始め、ナーテ以外の全員がソファーで寢ている。

1人1人叩き起こした「アルノルト様。違うのです。理由を聞いてください。」「ヒルダ。下らない理由だったら、これから、部屋を分けるからな。」『やぁいやぁい。ヒルダだけ別の部屋!』「ユリアンネ。お前たちもだぞ。」『え”』『アル様』『アル兄ィ』『わたしも?』「それで、ヒルダ。理由をしっかり説明しろ!」「え?あっナーテが持っている。タマゴが・・。そう、タマゴを持って寢ていたから、一緒に寢て割ってしまうのはダメだと思ったのです。はい。」「はぁ・・・。ラウラ。本當の所は?」『え?あっはい。タマゴの話は本當です。ナーテがタマゴと魔晶珠を離そうとしませんので、寢る場所は限定されていました。』「そうか、解った。今日はゆるそう。でも、あぁ何言ってもダメなのだろう。」「そうです。アルノルト様のお嫁さんになれるのですよ。それに、もう我慢する必要はないのですよ。」「わかった。わかった。どうしたら治まってくれるのだ?その病気は?」「ん?不治の病です。一生治りません。いや、死んでも治りません。」『ハハハ。そうだね。チーの病気は治らないな。服の事とか、水著の事とか・・・「ダメ!貴子姉。緒だって約束したでしょ!」』「チアキ。後でゆっくりお話しましょうかね。」「あっはい。シン兄。」

「まぁいい。今日は、馬車を手配して、次の街に向かうぞ。ナーテを起こして、皆で食事に行こう。」「はい!」

それから、昨日と同じ店に食事に行った。それにしても、子供たち。本當によく食べるな。俺もまだ日本なら子供って年齢だけど、そんなには食べられない。でも、年長者が年組をよく見ている。いい関係なのだろう。そうしなければ生きていけなかったという事もあるのだろうけど・・・な。

ヒルダは、子供たちを連れて、食料や消耗品の買い出しに行かせた。案外子供たちの方がしっかりしていそうだ。護衛にアンネリーゼとカウラを付けた。昨日からついているストーカーも二手に別れたようだ。

馬車の店は見つかった。ここ數日の街道の問題から、馬車が余っている。問題は、者が居ない事だ。子供を積めて乗らせても、2臺は必要だ。次の街まではすぐだが、ライムバッハ領までを考えると、かなりの移時間になる。品の購には抵抗がないが、人を雇うのには抵抗がある。契約社員だと思えばいいのかも知れない。

馬車は中古のを2臺購する事にした。修繕費を含めて、大金貨3枚と言われた。まずは、手付として金貨3枚を渡した。完時に、殘りを払う事にした。

『アル様。』『なに?』『馬車なのですが、速度は出ませんが、私達が牽いてはダメでしょうか?』『できそうなの?』『カモフラージュで馬は居た方が良いかと思いますが、私達なら、馬とのコミュニケーションも取れるのではないかと思います。』『そうか、馬の制が出來れば、者の変わりはできそうだね』『はい』『お兄様。私もできそうですわ。』『そうか、それじゃ馬屋に行ってみて確認して見るか?』『『はい!』』

ラウラもユリアンネも問題なく馬とコミュニケーションが取れたと言った。話が出來るじではなく、指示を伝える。みたいながわかると言った所だと話していた。それでも十分者としての役目は果たせそうだ。そして、ここでラウラから弾が落とされる。

『それに、私達、睡眠は必要ないですから、アル様のご負擔もかなり減らせると思います。』『ラウラ。それはだって話したでしょ!』『でも、お教えしないと、アル様も野営のときに・・・アル様にお休みいただくのが、私のみです。』『ユリアンネ。お前も、ヒルダと一緒に、後でお話しような。』『あうぅぅ』『ラウラ。そうなのか?でも、休めた方がいいだろうから、代で休むようにしよう。ヒルダは寢かせるけどな。お前たちに負擔をかけるつもりはないからな。』『あっはい。ありがとうございます。』

これで基本方針が決まった。馬車二臺に分譲して、ライムバッハ領に向かう。馬2頭建ての馬車を2臺でだ。子供は、11人と11人に分けた。この辺りは、ナーテに任せた。前に俺と11人とナーテ。後ろにヒルダと11人と聖獣達が乗る事になった。ラウラは、空から前方を監視している。カウラは後方を警戒している。俺も索敵を広範囲で行っている。そして、他の馬車が見えない所では、風龍と雷龍を出して、一気に加速する。馬を休ませる意味も有る上に、野盜対策にもなる。子供だけの馬車など襲ってくれと言っているようなだ。何度か、野盜を見かけたが、雷龍の先制攻撃で、電してもらった。命までは取っていないと思いたい。なるべく街や村にも立ち寄らないで、一気に進むことにした。子供を護衛していると考えると、子供だけの馬車で街にるのもおかしなじもする。食料は、馬車を近くに停めて、ヒルダと子供たちに行ってもらった。

ライムバッハ領にって多は行程も落ち著いた。街道の整備も進んでいる。最短距離ではなく、行商人もそれほど通らないであろう、山間の道を選んだ。そして、一気に加速した。馬車は使い捨ての気持ちはなかったが、結果使い捨てになりそうなじになってしまっている。

そして、ユリアンネには懐かしい。ライムバッハの街が見えてきた。

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