《魔法の世界でプログラム》事説明
ダンスホールは、バスケットコート一面位の広さを持つ。辺境伯としては狹い部類だろうと話していた。
そこに、屋敷で働く者や、守備隊の主要メンバーや、出りの商人まで集まっている。俺とヒルダに注目している。
「知っている者も多いかと思うが、先に宣言する。俺は、アルノルト・フォン・ライムバッハ。ライムバッハ領主代行だ。領主は、カールが務める事になる。これは、王家に寄って決められた決定事項だ。これに不服、不満がある者は言ってしい。」
ざわざわとしているが、反対意見はない。カールが領主となる事は、前領主である。エルマールに寄って決められた事だ。
「また、カールが人するまでの後見人は、ユリウス・ホルトハウス・フォン・アーベントロートが務める。これも決定事項だ。」
先程以上に、ざわつきが聞こえる。
「アルノルト様。カール様がご領主となる事には依存はございません。後見人は、アルノルト様では無いのですか?」
ルステオからの質問だ。當然の話だと思っている。
「そうだ、ユリウスが務める。俺にはやるべき事がある。それを説明してから、皆の意見を聞きたい。でも、カールが領主で、ユリウスが後見人になるのは決定事項だ。」
ざわつきが収まらない。
隣に居るヒルダが口を開く「靜かにしなさい。今から、アルノルト様が、説明すると言っているのですよ。それを聞いてからでも遅くは無いでしょう。」「・・・貴は?」「私?ヒルデガルド・ローゼンハイム・フォン・アーベントロート。今は、アルノルト様の婚約者で、”第一夫人”ですわ。以後、よろしくお願いいたします。」「なっ。皇殿下?」「そう呼ばれていた事もありますが、今は、ただのアルノルト様の婚約者ですわ。そのつもりで接してくだされば十分ですわ。」「ヒルダ姉ちゃん。皇だったのか?」「えぇそうよ。ナーテ。」「へぇそう見えなかったな。」
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話が橫道にそれそうだったので、「ヒルダの事は、後ほど話をする。」
「あっはい。」
皆が落ち著くのをしだけまって話始める事にした。
リーヌス・フォン・ルットマンの事を含めた。今回発生した事すべてだ。聖獣に関する事以外全てを時系列で説明した。その後で、ルットマンが主犯ではなく、”あの方”と呼ばれる者の存在。ラウラを殺したのが、クラーラであった事を話した。ユリアンネを殺したのが、ボニートである事は伏せた。父や母やルグリタを殺したのが、ライムバッハで雇われた者達である事も告げた。守備隊の隊長に視線が集まる。
「アルノルト様。それは間違いないのでしょうか?」「あぁ殘念ながらな。俺がこの手で倒したから間違いない。」「そうですか・・・今回、護衛に著いたものは、10名です。クラーラを除けば、全員、ライムバッハで育った者です。」『お兄様。おかしいですわ。護衛は、クラーラを除いて、14名ですわ』「隊長。護衛は、10名で間違いありませんか?」「はい。もともと、この街の守備隊の人數はなくて、護衛に10名だすのが一杯でした。もっとしっかり・・・。」「隊長。それはもういい。終わった事だ。しかし、俺がベルリッツで確認した所、護衛は14名。クラーラをれると15名となっていた。宿の記憶も確認しているので間違いない。」
さすがに、ユリアンネがここに居るとは言えないので、適當な事を話しておく。
「・・・おかしいです。」「隊長。”おかしい”で、済む問題ではない!お主がしっかり確認していれば、旦那様や奧様・・・ユリアンネ様まで・・・。」「ルステオ。それは言うな。言ってもしょうがない。」「はい。」「隊長も気にするな。」「・・・はい。」「それよりも、増えた4名が気になるな。俺が倒したのは、3名で間違いない。殘り一名居た事になる。」「はい。アルノルト様が、倒された3名の特徴は覚えておいでですか?」「全員は覚えていないが、1人はよく覚えているぞ。」
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父を抑えていた奴の特徴を話す。
「アルノルト様。ここで斷言させて下さい。その者達は、私の部下ではありません。」「そうか・・・。最初からそう思っていたから、いいが、何かわかったのか?」「はい・・・。まずは、著ていた鎧ですが、ライムバッハ家の様式と違うようです。我らの鎧の表には文様を刻んでおりません。」「え?そうだった?」『お兄様は、ご存じないかもしれませんが、數年前に、そうするように、お父様がお決めになりました』「そうか、それじゃあの鎧は・・・。」「・・・」「どうした?知っているのなら、話せ。」「はい。部下の數名が、古くなって使わなくなった鎧を、帝國からの商人に売り渡していました。あっもちろん。その部下たちは厳罰の上、奴隷送りにしております。」「・・・そうか、その時の商人に売った鎧を著ていたのだな。その"帝國の商人”は解っているのか?」「いえ・・・」「些細な事でもいいぞ」「え?あっはい。鎧を売った部下の証言なので、信憑にはかけると思うのですが、男二人組の商人で、王都から流れてきたと話していたそうです。王都で、アルノルト様に世話になったので、お禮がてら寄ったと話していたそうです。」「なっ。王都で俺に會ったと言っていたのか?」「人相や名前はわかるか?」「名前までは・・・數日いただければ、調べられると思います。あ!1人がすごくいい加減なじがしていて軽そうだと思ったと話していました。」
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「エタンとブノア。」『え?それって、アル様』『アル兄ィ』『あぁ間違いないだろう。”あの方”の関係者だ。そこで、クラーラと接したのだろう。』
「ご存知なのですか?」「あぁ間違いないだろう。”あの方”の関係者だ。」
二人の容姿を説明した。その説明を聞いた隊長は、直ちに確認してきますと言って部屋から出ていった。
し俺も考えたいと思って、休憩する事になった。「なぁにいちゃん。その帝國の商人って、二人とも背が高くて、1人がなんか常にヘラヘラ笑っていて、小馬鹿にしたような話し方をするやつか?」「ナーテ。お前知っているのか?」「・・・うん。そいつらが來てから村がおかしくなった。」「解った。ナーテ。後で話を聞かせてくれるか?辛いだろうけど、頼めるか?」「・・・うん。もちろん。にいちゃんやヒルダ姉の為でもあるのだよね?」「あぁそうだ。」「わかった。」
隊長が戻ってきた。奴隷落ちした元部下に話を聞きに言ってきたのだ。資の橫流しは犯罪だが、守備隊としての罰を與えて、犯罪奴隷ではなく、通常の奴隷として、下働きをさせていると説明した。これも、父の配慮だった。元守備隊員たちもよく覚えていて、今でも”なぜ売ったのかわからない”と話すほど昨日のことの様に覚えていた。そして、帝國からの商人と名乗った二人が、エタンとブノアである事が確定した。そして、その二人が、俺の事。アルノルトの事を聞きまわっていた事も話してくれた。
どうやら、”あの方”は俺に取っては確実な敵として認識して間違いないようだ。
話は橫道に逸れてしまったが、話を戻して、俺のやりたい事を説明する事になった。最初は、”あの方”を探し出して殺す事を考えていたが、ユリアンネやラウラやカウラが復活した狀態では、その気分もなくなっていた。この世界の平和なんて、偉い人が考えればいい。それこそ、勇者や英雄がやればいい。俺みたいなしだけ魔法が得意な男は、気ままに過ごすのが一番合っている。
さすがに、それは理由にできない。今日の話で、どうやら”あの方”に関しては、殺すかどうかは別にして、実態を調べておく必要はありそうだ。
皆には、父と母とユリアンネとラウラとカウラとルグリタとロミルダと守って死んでいった護衛達に報いるために、本當の敵である”あの方”を探す旅に出ると説明をした。含む所はありそうだが、一応は納得してくれた。
納得してくれたので、今後の基本方針を告げる事にした。ユリウス達が3日後に到著するので、到著を待ってから、父と母の葬儀をカールの名前で執り行う。ルステオに命じて、準備を始めさせる。ユリアンネに関しては、俺が王都で俺の住んでいた場所にラウラとカウラと一緒に眠っていると説明した。異論があろうかと思ったが、こっちはすんなりと皆にけれられた。
その後、半年位かけて、カールへの権限の委譲を行う。俺とユリウスで取り仕切る事になる。これは、ルステオを始め家の者や領の街や村の代との面談も含まれる。ユリウスだけに行かせるよりも、俺がついて行ったほうが、話が早い。これらのスケジュール的な事は葬儀が終了してから決める事になる。
「代との面談が終わったら、俺は、ヒルダと共に共和國に向かう!」「なぜですか?」「”あの方”の関係者が、ナーテの居た村に來ていたらしい。俺は、奴らを追う。」「そうなのですか・・・。」「あぁその時には、家名としてライムバッハは名乗らない。ヒルダにも名乗らせない。二人とも、”マナベ”を名乗る事にする。冒険者ギルドや商人ギルドには、”マナベ”で登録している。俺達が出ていったら、お前たちもそのつもりでくように、いいな。解散。個別に話がある者は、明日以降にしてくれ。」「「「はっ」」」
細かい説明はしないまま、俺とヒルダはナーテを連れて、俺の部屋に移した。子供たちは、屋敷に隣接している客人のお付の者達が泊まる場所に連れて行って休ませていると聞いた。
さて、次は、ナーテから事を聞く事になるのだが、その前にやっておく事がある。「ヒルダ!」「なっなんでしょう。」「今、隠したをだせ。」
手をひらひらさせて、何も持っていないとアピールした「ヒルダ。ステータス袋にしまったのだろう?」「え?何のことでしょうか?」「わかった、お前はライムバッハ領においていこう。それでいいのだな。」「え・・・」『最初から正直に言えばいいのに・・・。』「うるさい。ユリアンネには言われたくない。だって、だって、だって、アルノルト様のお部屋ですよ。寶の山じゃないですか!!!」『だからって、お兄様が後ろ向いている瞬間に服を漁らなくても、後で鍵貸してあげたのに・・・。』「え?本當。ユリアンネ。お願い!」「おい。ユリアンネ。今、お前。鍵とか言わなかったか?不思議に思ったが・・・合鍵を持っていたのだな!」『え?お兄様。違います。誤解です。合鍵ではありません。私が持っているのがマスターキーです!』「なお悪いわ。どうして、お前が持っている?屋敷を出るときに、父上に預けたのだぞ」『乙のですわ。お兄様』
「なぁにいちゃんもヒルダ姉。さっきから、誰とはなしているのだ?」「あっそうか、ナーテには聞こえないのだったな。どうする。先に、神殿に行ってみるか?もしかしたら、”念話”の配置が出來るかも知れないからな。」「そうですね。これから、一緒に冒険するのなら、”念話”は有った方が便利ですからね。」「でも、スキルって配置出來るのか?」「さぁやってみないとわからないですわよね。できなかったら、違う方法を考えればいいでしょう。」「そうだな。ナーテ。どうする?先に、神殿に行くか?そんなに遠くないから、すぐに終わるし、この時期なら混んでいないだろうからな」「うん。にいちゃん達のいいようにして。」「そうか、わかった。それじゃ神殿に行くか、他の子は・・・明日でいいか。一度に行っても神殿も大変だろうからな。」
ヒルダと聖獣達とナーテを連れて、神殿に向かった。ここまで乗ってきた馬車はすでになくなっていた、代わりにルステオが用意した馬車で、まずは霊神の神殿に向かった。
神殿で付を行う。明日子供が22名來ることを告げた。先払いで全員分の料金を払う事にした。手続きを済ませて、霊神の前に行って、お決まりのセリフを、ナーテが口にした。
あぁやっぱり來た・・・。ヒルダも予想していたようだ。
アリーダ。來ているのだろう?『うれしいですね。呼びかける前に気がついてくれるなんて、ですね。!』違うからな。それで、何か話があるのだろう?『そうですね。その前に、ナーテに加護を與えましょう。それと、念話も使えるようにしましょう。どうせ、すぐに必要になりますからね。』『えぇぇぇずるぅぅぅい。私は自分で覚えたのにぃ・・・アリーダ。えこひいきだ!』『ヒルデガルド。そんな事を言うのなら、貴に渡した全部消してもいいですよ』『え?噓です。問題ないです。OKです。はい。』『ヒルダ。何を貰った?アリーダ。構わない。消してくれ。どうせろくでもないものだろう?』『ダメ!アリーダ。あぁそうそう、今はナーテでしょ。ナーテ。聞こえる?』
「え?これって、頭の中に聲が響いて・・・え?どういう事・・・ですか?」『口に出さなくても、皆に話をしたいと思いながら、考えれば、話ができますよ。私の事は、アリーダと呼びなさいね。ナーテリンデ』「え?なんで、おいらの名前を・・・。」『ナーテ。アリーダは、霊神なのだよ。一応、神殿で一番えらいのかな?』『ヒルデガルド。なんで疑問形なのかわかりませんが、私が一番えらいのには間違いないですよ。』「えぇぇぇ・・・・。」『ナーテ。お前、ナーテリンデが本當の名前だったのだな。みたいな名前だったから、ナーテなんて呼ばせていたのか?』「え?」『え?』『はっはぁ~ん。やっぱり』『アル様』『アル兄ィ』『お兄様・・・。』『なんだよ。みんなして・・俺がなにかしたか?なぁナーテ。』
『まぁアルノルトの事は、皆が話をするまで待っていましょう。それよりも、ナーテリンデ。魔晶珠と聖獣のタマゴは持っていますね。』『やっぱり、聖獣のタマゴだったのだな。魔晶珠も・・・。それじゃ』『アルノルトの考えている通りです。ルトラウトにも確認しました。ナーテリンデと共に歩きたいと言っています。それに、聖獣のタマゴの他にも・・・。それは後にしましょう。』『まだ、なにかあるのか?でも、まずは、ルトラウトだな。』
『なぁヒルダ姉。なにが起こっているの?全然話がわからない。』『う~ん。簡単にいうと、そのタマゴは、そこのユリアンネやラウラやカウラやアンネリーゼと同じで、聖獣と呼ばれる生きのタマゴで、そこにルトラウトの心をれる事で、ルトラウトが復活するって事かな?』『え?生き返るのか?』『う~ん。どうなの?ユリアンネ。』『ちょっと違うね。確かに、私達は死んだ。それは認識している。でも、新しいを貰ったってじかな。』『へぇ~。なんだって、ナーテ。』『今のが・・・ユリアンネ?』『そうか、話すのは初めてだよね。後、ラウラとカウラとアンネリーゼもいるからね。それは後だね。』
『ナーテリンデ。そなたが持っている魔晶珠とタマゴを合わせるように持ちなさい。』『はい。』
神妙な顔つきで、ナーテが言われた通りにする。アリーダが何を唱えると、魔晶珠がって、タマゴに吸い込まれていった。今回は、この段階ではタマゴは孵らなかった。
『安心しなさい。早ければ、今晩。遅くても、明日には孵るでしょう。今から、他の神殿も回るのでしょう。早く行きなさいね。また、會える日を楽しみにしていますよ。』『バイバイ。今日は、出番がなかったけど、またね』『またね。今度は話せるといいな』
気配が消えて、時間がき出す。「にいちゃん。今のは・・・。」「ナーテ。黙っていろよ。後で説明してやる」「うん。わかった。」
ナーテが加護をもらう事になりそうだな。そうなると、ナーテを冒険に連れて行かないと方が問題になりそうだ。まぁ1人位男が居たほうがいいだろう。ユリアンネもラウラもカウラもアンネリーゼもヒト型になれたときに、男型には絶対にならないだろうからな。
それから、ナーテを連れて、神殿巡りをした。加護の話は屋敷に戻ってからする事にした。各神殿に、明日の事を頼んだ。料金も全員分先納めした。
屋敷に戻った時には、すでに辺りは暗くなってしまっていた。
ナーテには申し訳ないが、もうし付き合ってもらう事にした。子供たちが休んでいる所に、一度ナーテが顔を出してみんなに安心して貰ってから、再度俺の部屋に來てもらった。
ナーテの話を聞く事になった。ナーテには、村の事を教えてもらった、ナーテの村は、王國との國境から3日程度行った所にあるらしい。この辺りは、ナーテにもわからない事だった、大人たちが言っていた。村は、貧しいながらも仲良く支え合って生きていた。農業主ながら、近くの森や湖から自然の恵みも得られる村だった。そんな村に、帝國からの商人が著いたのは、2ヶ月位まえだった。商隊を歓迎してむかえた。辺境の村としては、品を運んできたり、村の余剰品を買い取ってくれる商隊はありがたい。その上で、報という目に見えないも運んできてくれる。ナーテを始め子供たちは、親しみやすい”エタン”の話を聞きった。それは、帝國の貴族が捕えられた”聖”救い出すという英雄譚だった。最初、騙されていた聖は帝國貴族を拒絶するが、貴族が捕えていた悪者をギリギリの所で倒したら、呪いが解けて、聖と貴族は結ばれるといった容だ。結末は違うが、どっかで”験した”話の様だ。
『アル様』『アル兄ィ』『なにも言わなくていい。ラウラ。カウラ。俺がその悪者らしいからな。』「え?これって、にいちゃんの話なの?おいら、帝國貴族っていいやつだと思っていたよ。」「そうだな。後數日したら、その”聖”も來るから話を聞いてみるといいよ。」「え?本當?”聖様”に會えるの?最後に、癒やしの力で、自分を縛り付けていた悪者までも癒やして、許した聖様だよね?」
目をキラキラしているナーテには悪いけど・・・。まぁエヴァなら大丈夫かな。
「そうだな。きれいな人だから、ナーテも気にいると思うぞ」「へぇ~楽しみだな。」
「それで、ナーテ。それからどうなったの?」「そうだった。村長や大人達は、もう一人の商人となにやら話をしていたのだけど・・・。」
二日目あたりから、雰囲気が変わってきたのだと言っていた。最初はよくある話で気にもとめなかったのだが、森の中で狩りを中心にしている家と、湖で漁を中心にしている家と、農業中心の家で、言い爭いが始まったのだと言っていた。毎年発生する事だから、それほど気にもしなかったらしいが、喧嘩は一日経っても収まらないでドンドン酷い事になっていった。危険だからと言われて、子供だけ一箇所に集められた。3日目には、子供の中で年長組が村の様子を見に行ったが帰ってこなかった。
「それで、オイラ達はどうしていいのか悩んでいたら、商人の二人が來て、逃げろと言われたから、馬車に乗って國境を越えた辺りで、襲われて・・・。」「そうか、それじゃ実際に村がどうなっているのかわからないのだな。」「うん。」「・・・アルノルト様。」「そうだな。”あの方”が絡んでいるのかは、わからないけど、時系列で考えても、そこの村の人たちが、俺等を襲った可能は低いと思う。」「よかった。それで・・・。」「うん。行ってみないとわからないけど・・・。」「にいちゃん。オイラ達なら大丈夫。みんな覚悟は決まっている。それに、奴隷になる所を、ルトラウトさんに助けてもらって、今はにいちゃん達に助けてもらっている。おいら達は大丈夫。でも、でも、もし、村に行く事ができたら、どうなっているのかだけど知りたい。教えてあげたい。」「わかった、ナーテも俺達と一緒に冒険するのなら、過程で村に寄る。それでいいよな?」「うん。にいちゃん。ありがとう。」
”あの方”の目的がわからない。何かをしているのはわかるけど、それが何なのか、きがロジカルではないが、何かの実験をしているようにも思える。考えても結論は出ないだろう。數日したら、ユリウスやギルも來る。そうしたら、違う報があるかもしれないし、もうし違った考えが出るかもしれない。今日はここまでで解散となった。ヒルダもナーテも何故か部屋にとどまり、一緒に寢ると言い出した。聖獣達もそのつもりの様だ。初めての場所だし、今日だけという條件で俺の部屋で寢る事になった。幸いなことにベッドは大きく3人で寢ても困るようなサイズではない。
俺は、端で寢ようと思ったが、俺を真ん中にして、右側にヒルダが左側にナーテが寢る事になった。
HoodMaker:幼馴染と學生起業を始めたのはいいが、段々とオタサーになっていくのを僕は止められない。<第一章完>
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