《魔法の世界でプログラム》迷宮攻略の後始末

どうやら、『98』は獨自の進化をしていたらしい。魔法のある世界だからと言ってしまえば、それで終わってしまう。OSは、Wind○wsがベースになっている。どうやって、初代『98』でかしているのかを小一時間くらい問い詰めたい気持ちにはなる。そうなると今度は、マウスが無いと困ってしまいそうだ。3.1や95なら、キーボード作でもなんとかなるが、後々困るようになってしまう。

さて、どうしようか・・・。「アルノルト様。これも使えませんか?」

ユリアンネがマウスを見つけてきた。「おぉありがとう。」

さて、これで揃ったか?何が出來るのかを調べてみよう。

その前に、マニュアルがどこにあるのか?本棚を探してみる事にした。

ルトには、食事の準備をしてもらっている。ラウラとカウラには、寢室や風呂やトイレの狀況を見てもらっている。

俺のやる事を見ているのが、アンとヒルダだ。ユリアンネとナーテは、本棚を見てもらっている。

ダメだ。自分でわかる。これ以上、ここに居ると全部を調べたくなってしまう。今は”これ"を調べるときではない。最低限の設定が出來るようになればいい。

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まずは、マニュアルを探そう。

ユリアンネとナーテが本を探しているが見つからないと言っている。俺とアンとヒルダも手分けして探す事にした。

マニュアルはすぐに見つかった。

あぁやっぱり・・・・。見覚えのある文字が書かれていた。”日本語”だ。ユリアンネとナーテに聞いたが読めない。だから、今俺が手に持っている者がマニュアルだと判斷できなかった。しかし、俺とヒルダとアンは読める。

さて、中を確認するか・・・。中はこちらの言葉に書き換わっている部分とそうではない部分が混じっている。殆どが、書き換わっていると言っても良さそうだ。容は、使い方と言った所だ。簡単な作方法も書かれている。

一部見逃せない事が書かれていた。ステータスシートの一つと連攜する事が出來るとなっていた。そうする事で、作が仮想畫面上で行えるようになるのだと書かれている。これは是非やってみないと、もしかしたら、フランケンシュタイン伯爵がキーボードとマウスを使っていなかったのは、仮想畫面上での作をしていたからなのか?

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接続方法は簡単だった。『98』の前で、ステータスシートを広げて、”接続”を唱えるだけで終わった。接続にも條件が有るのかもしれない。ステータスシートに余裕がないとダメだろう。最低でも配置が出來るようになっていないとダメなのかもしれない・・・が、今ここにいるメンバーではそれは確認できない。全員、加護が1.00を越えているからだ。

するのには、”98接続”とするだけで接続できた。本の畫面が消えて、目の前に、仮想畫面が広がった。作も、手で作出來る。キーボードも仮想キーボードが表示出來るようだ。個人的には、ハードタッチが好きだから、これは慣れないと力に手間取るかもしれない。

そして、プログラムの起も出來る。っていたのは、3つ。・魔法開発ツール・迷宮管理ツール・『98』管理ツールだ、やはり”魔法開発ツール”は気になるが、まずは管理ツール周りから見てみる。名キュ管理ツールは、この迷宮ダンジョンを管理/監視する為のツールの様だ。ウーレンフートがアクティブになっているだけなので、選択してみる。やはり、ログがすごい勢いで流れている。魔の配置や作は簡単なスクリプトが組まれているだけだ。驚いた事に、部構造までいじれるようになっている。これ一日中遊んでいられる。リアル『ダン○ョンツク○ル』だ!

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簡単に、いじってみたが、それほど難しい事ではない。さてどうしたらいいか・・・。うん。棚上げだな。

魔法開発ツールを起した。開発というからには、プログラムなのだろう。基本は、RADツールの様だ。俺が使える加護が出ている狀況だ。配置とは違って、判斷もれられるようになっているようだ。SDL図で書いていくようだ。詠唱も同じようなだが、詠唱よりは複雑なが組めそうだ。これもやり始めたら終わりが見えない。移時間や待っている間にやってみる事にしよう。

管理ツールは、いろんな意味での管理ツールだ。アクセス権の設定が出來る様になっている。一般ユーザを作って、迷宮管理用のユーザを別にして作ってみた。ヒルダとアンにそれぞれ接続してもらったが、権限の有無で出來る事が変わってくる。これはいい。俺も普段は、一般ユーザ権限を使うべきだろうな。rootのパスワードも変えておこう。俺は、魔法開発ツールと迷宮管理ツールが使えるようにして、ヒルダとアンとユリアンネに、迷宮管理ツールの権限を付與しておこう。rootは、この端末でしか変更できないようにしておけばいいだろう。

これ以上はダメだ。どツボにハマるのはわかりきっている。皆にも接続は確認してもらった。接続出來る事は判明した。今は、それでいいだろう。同時接続も出來るようだ。意外とじゃなく・・・すごく優秀なじに進化している。

次は、大きな弾になりえる”攜帯電話”だが6臺だ。もう面倒だ。一臺は俺が確保して、他の5臺はユリウス達に渡して、好きに使ってもらおう。

今日は、ここで一泊して調べられるだけ調べてから、帰る事にした。

布団は最高で、風呂も良かった。ここに住んでもいいと思えるじだ。食料の問題があるから、簡単にはできそうにないけどな。

朝になって、いつものように起きた。橫に寢ているのは、今日は、ナーテとユリアンネだった。怒る気にもならないので、二人を起こしてラウラとルトに朝食をお願いした。後一日調査を行っても良いかと思ったが、ユリアンネとヒルダに”さっさと報告して、ユリウス達に後を任せたほうがいい”と、説得された。俺も、そのほうが、いいだろうと思えた

俺としては、『98』の所有権さえ與えられれば文句はない。ただ、一度ここから出てしまうと、また歩いてこなければならないのが面倒だなと思うくらいだ。

朝ごはんの時にそんな話をしたら、迷宮ダンジョンは一度踏破して階段で戻った場合には、そこまで移できる機能があるという事だ。

食事をしたら、迷宮ダンジョンから出て、ユリウス達に連絡をする。その後は、街で待っている事になる。俺は、『98』の機能の確認だな。不思議な事がまだある。フランケンシュタイン伯爵は、”アーティファクトのコピー”を行った事で有名になったはずだ。『98』はどちらかと言うと、迷宮ダンジョンの管理に特化しているように思える。開発ツールがっているが、見たじだと、迷宮ダンジョンの拡張の為に使うように思える。ステータスシートへの配置や魔道化はできそうにない。何か、まだあるのだろうか?

「なぁヒルダ。ユリアンネ。フランケンシュタイン伯爵って、どういう人だった?」「アルノルト様」「お兄様。」

二人にかわいそうな子を見るような目で見られた。

「にいちゃん。フランケンシュタイン博士を知らないのか?おいらでも知っているのに?」「そうなのか?」「うん。博士は、もともと共和國の辺境の出で、共和國の迷宮ダンジョンを攻略して、その後で王國に亡命した。その後は、王國で宮廷魔道士になるまでになったって聞いているよ。」「そうなのか?」「えぇそうですね。ナーテが言っている通りですね。共和國から王國に亡命した理由も解っていませんでした。帝國との戦爭になりそうな時に、宮廷魔道士として前線で活躍して、帰ってきたら、宮廷魔道士の地位をあっさりと捨てて王都から出ていってしまった。」「なぁその最初に攻略したと言われる、共和國の迷宮ダンジョンって今でもあるのか?」「うん!おいら知っているよ。おいらの村の近くにあるからね。でも、寂れて今では誰もっていかないよ。階層も5階層ほどで終わっていて、魔も出ないし、何か取れるわけじゃないからね」「・・・そうか、ナーテ。共和國にれたら、その迷宮ダンジョンに案してくれ。」「うん。にいちゃん。解った。」

ナーテは、俺に何かをお願いされるのが嬉しいのか?もし、犬系の獣人なら尾が”ブンブン”振られているのだろう。お禮代わりに、頭をでておく。唯一男子のパーティメンバーだし、仲良くしないとな

「何か?考えがあるのですか?お兄様?」「あぁ不思議に思わないか?」「えぇと・・・・。なにがですか?」「確かに、この場所は大発見だと思う。フランケンシュタイン伯爵が晩年どうしていたのかもわかる。それに、流れた音聲から、共和國や王國から逃げ出した理由もなんとなく判明した。そうなると、ユリアンネやヒルダから聞いた実績と合わない部分がいくつか有る。」「逃げ出したかどうかは別にして、軍部との衝突が有ったのでしょう。」「あぁそうだな。」「でも、実績と合わないとは?」「ヒルダ。お前たちは、さっき話をした時に、”アーティファクトの複製や解析”といったはずだよな。」「えぇそうですわ」「この『98』にはそんな機能はない。なくても、簡単にってみたじや、マニュアルを読んだ印象だけどな」「そうすると、アルノルト様は、まだこういう施設が他にもあると思っていらっしゃるのですか?」「そうだな。フランケンシュタイン伯爵が、攻略した迷宮ダンジョンが二つだけなら・・・。ナーテに案してもらう、迷宮ダンジョンに何か有るのだろうな。」「もう持ち出されて居るのでは?」「その可能も有るけど、行ってみないとわからないだろう。持ち出されていたとして、それがどこに有る?ここには無いようだし、共和國にも王國にもないし、帝國に渡っているようなら、すでに大量のアーティファクトでを固めた奴らが攻め込んできているだろう?」

皆が考え込んでしまった。

「まぁ行ってみればわかる。まずは、ヒルダ。ユリウスに簡単に事を説明してくれ。」「わかりました。」「ユリアンネ。暫く、けそうにないから、カウラとルトを連れて、宿屋の確保を頼む。」「わかりました」「はいにゃ」「ラウラとナーテとアンは、俺と一緒に、冒険者ギルドに行く」「かしこまりました」「うん。にいちゃん」「アル。それで、どこまで話すの?」

「何も話さない。取り敢えず、拾ったや倒した魔の清算だけだな。」「わかった。」

それぞれの場所に分かれた。俺達は、冒険者ギルドに行った。予定通りに帰ってきた事を告げた。冒険者ギルドでは、口から帰ってこなかった事を指摘されて、10階層の階層主を倒した事を話した。その上で、その場にとどまって大量の魔を狩っていたと説明した。

持ち込んだ大量の素材と討伐証明部位の為に、冒険者ギルドは一時騒然となったが、俺が”エルフに伝わる袋”を持っている事から、それは問題視されなかった。問題となったのは、清算に時間がかかるという事と、もしかしたら全部の買い取りができないかも知れないという事だ。別に金には困っていないので、討伐証明部位の確認でパーティのランキングだけあげてもらう事と、以來で出ている素材の買い取りだけお願いした。殘りは、商人ギルドで売る事にした。それでも、時間が必要だという事で、翌日にまたくる事になった。冒険者ギルドには、買い取れなかった素材は、商人ギルドや職人ギルドに売ってしいとお願いした。

「ラウラ。」「はい」「ギルとディアナに、スケルトンの鉄製の武や武を、”鋳直す”のは問題ないか確認してしい」「かしこまりました。手紙での連絡でいいでしょうか?」「あぁ大丈夫だ。多分、ギルならそれで理解して、ユリウスと一緒に來ると思う。ディアナもな」「かしこまりました」

冒険者ギルドを出た所で、宿屋を探していた、ユリアンネが駆け寄ってきた。前に止まった宿屋の同じ部屋が空いているから、そこにしたと言っていた。

「カウラ。」「はいにゃ」「ヒルダが手紙を出しに行っている。多分、ラウラも一緒だと思うから、探して二人を宿屋につれてきてくれ」「わかったにゃ」

「ルト。ナーテ。アン。悪いけど、宿屋に行く前に、買いを頼みたい。」「はい。何でしょうか。ご主人様」「多高くてもいいから、紙と書くものを用意してしい」「かしこまりました。量はどう致しましょうか?」「そうだな。そんなに多くは要らないけど・・・そうだな。紙は20枚程度でいい。」「かしこまりました。お預かりしている。資金で足りない時には、アン様からお借りします。」「あぁそれでいい。アンも頼むな。」「ん。了解。」

皆にそれぞれお願いして、俺とユリアンネは宿屋に向かった。部屋に落ち著くと、皆が帰ってきた。

手紙が屆くのに、4日程度。それから、ユリウス達の準備が整うのに、3日程度。それから、急いでも5日程度はかかるだろう。合計で12日位は待つ必要がありそうだな。

その間、『98』の機能の確認をしておこう。もしかしたら、またあの場所に行かなければならない事があるかも知れない。

待っている間。アンとユリアンネとヒルダとナーテは、俺がやっている解析を見ている。解析と言っても、何かを作っているわけではない。機能を書き出しているだけだ。後、"迷宮管理ツール”で、迷宮の機能の確認をしているだけだ。ユリウスは別にして、クリスとギルが來たら間違いなくいろいろ聞かれる。その時に、マニュアルを読めではあまりにも不親切だと思われた。

ラウラとカウラは、二人で迷宮ダンジョンに挑んでいる。無理はしていないと言っていたが、かなりの素材と討伐部位を持って帰ってきている。二人が言うには、もう俺を殘して死なないためにも、訓練しているのだと話していた。それを聞いた、他の者も、順番に迷宮ダンジョンに挑むようになった。

ルトだけは、俺の側に居て、の回りの事をしたり、ナーテにいろいろ教えているようだ。

そんなじで、過ごしていた。

10日目に、俺達が泊まる宿に先れが來た。明日の朝には、”ユリウス。クリスティーネ。クヌート。エヴァンジェリーナ。ザシャ。ディアナ。ギルベルト。7名と従者二人が到著します。”全員で來るのかよ。面會場所は、街の代をしている者が提供する事になっていると説明された。

あっ面倒な事になったかもしれない。逃げ出しちゃおうかな?

れは、その後でクリスティーネから俺への伝言として”逃げないでくださいね”

はい。解りました。

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