《魔法の世界でプログラム》確認事項
ブラント村とブラント迷宮の話が一段落して、改めて、共和國の首都に向かう事にした。
向かう前に、食料や資を補充する事にした。バロワンさんが格安で準備をしてくれた。先行投資だと笑っていた。
魔核も質は別にして、數を集める事はできた。迷宮ダンジョンから帰ってきた冒険者から買い集めただ。
出発が遅れたのも、迷宮ダンジョンに向かった第二陣と第三陣が帰ってくるまで待って、場料を決めるためだ。無理なく狩れる範囲で狩りをしてもらって、それを、バロワンさんに見てもらって、買い取り金額の1/5程度にした。魔核がある場合には、別途買い取りを行う事にした。魔核の価値はまだ定まっていない。これから決まっていくだろう。しかし、なくてもここで見つかる魔核は、マナベ商會が獨占する事が決定している。使いみちも今の所、俺しか見いだせていないと思う。もしかしたら、エルフは何か知っているかも知れないが、ザシャ辺りに聞いてみればわかることだろう。今の所、重さで取引する事に決まった。価値が定まってきたら、徐々に値段も決まっていくだろうという事だ。
したがって、今俺のステータス袋の中には、魔核がっている。そして、持ち出したノーパソもある。よく見るとH○製だ。個人的には、M○のSur○aceが良かったが、贅沢は言っていられない。D○LLでも・・・。でも、伯爵の言い方だと、時空を越えてくるのだから、まだ可能はあるという事だな。こちらで作れるのが一番だけど、流石に難しいだろうな。何が問題になりそうか?ディスプレイ・・・は、ステータスシートを使えばなんとかなりそうだ。HDDは、それこそステータスシートの中に容量として埋め込められそうだ。CPUや演算裝置。これが問題だな。流石に、集積回路からの開発では何百年かかってしまう。お気軽にできないかな。
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準備が終わって、決める事を決めて、馬車に乗り込んで、共和國の首都に向けて出発した。「テディ。」「何でしょう。主様」「ブラント迷宮の管理室だけど、こんなアーティファクトは何臺あった?」「えぇと形狀は違いますが、でぃすぷれいの臺數だけありました。」
そうか・・・。OSはすでにこちらの世界に特化したになっていた。臺數的に、ディスプレイは全部で12枚。テディのいう事が正しければ、12臺のパソコンがある事になる。
クラウドが組めないか?テスト要員がいない。まずは、ノーパソと俺のステータスシートからのアクセスでどうなるのかを検証していくしかないか・・・。プログラムを作りたいだけなのに、まずは環境整備からか、ま、しょうがない。一旦、ブラント迷宮の管理室に戻った方がいいかも知れない。通り道だし、しだけ寄り道をする事にした。
ブラント村には、先発隊として出た商人達が仮組みした場所で店舗をオープンさせていた。食料なんかも、お抱えの冒険者や連れてきた人間に湖で漁をさせている。たくましい限りだ。俺達も1週間程度、管理室に篭もる事にしたので、商人に予定を告げて馬車を預かってもらう事にした。
管理室には、俺とラウラとヒルダとアンで向かう事にした。殘りは、ナーテを手伝う事にした。ナーテが、はないが、父親や母親や村の人の墓所を作りたいと、ルトに話した。
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俺達は、迷宮ダンジョンにって、程度に進んだ所で、人気がない事を確認して、管理ツールを起して、門ゲートを作した。迷宮ダンジョン特有の魔法で、空間を繋げる事が出來る。ダンジョンに限ってという制約があるらしいが便利な魔法だ。管理ツールから設置が出來る。目の前に門を作した。門と言いながら扉の様なで、開けると管理室に繋がる。そして、管理室にったら、設置した門を削除する。面倒だが、今はこれ以上にいい方法が思い浮かばない。
さて、管理室に著いた。ラウラには、居住區で料理を作ってもらっている。ヒルダはテディの相手だ。アンには俺の手伝いをしてもらっている。
テディは12臺といったが、端末が12臺だっただけだ。端末とは別に、48Uのラックが置かれていた。管理ディスプレイと切り替え裝置とルータ2機とギガハブ2機とUPS2機。結構な金額のだ。そして、2Uサーバが12機と1Uに4つの端末がっているサーバが4機。1Uサーバが4機っていた。ほぼフルには違いないが、しく配置されていない。工がないので、配置のやり直しはできそうにない。今後、工を見つけるか作ってしまえばいいだろう。それにしても、これが流れ著いたという事は・・・考えたくないな。汎用機なんかが流れ著いていたら・・・ちょっとしいかも・・・。何にせよ。これで、クラウドはできそうには無いけど、擬似的な事はできそうだ。まずは、全部に火がるか確認だ。
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火がっていなかった端末に火をれる。ブォンと鳴った後で、サーバ機特有のファンが回り出す。
ディスプレイに表示されている殘魔力が減っていくのがわかる。やはり、これは、使う端末の分だけ減っているのだろう。使わない。ディスプレイの火は落としておいたほうが良いのだろうか?
さて、全部の端末でオーナ登録をしていこう。流石に臺數があるので、手間がかかる。その上で、ステータスシートからの接続を確認しよう。面倒だな。一つのサーバとして見えないかな。ノーパソを除いた『98』を含めた端末全部で同じ名前でアクセスできたら楽なのに・・・な。そんな事を思ったが、機材からクラウドにはならないだろうし、難しいだろうな。
48Uの接続を確認しようとしたが、今まで端末名が振られていたが、一つのサーバとして見えている。ん?他の端末も探すが、ステータスシートからアクセスする場合に限っては、一つのサーバ群として認識出來るようだ。個別接続可能なは、『98』だけだ。
ステータスシートからアクセスする場合には、ブラントで接続が出來るようだ。もしかしなくても、分散処理が出來るようになっているのか?管理端末を起してツールを探す。やはり存在していた。各端末のリソース狀況をモニタリングするツール。起して、モニタリングを開始する。端末の臺數分のグラフが表示される。CPUやネットワークの使用量ではなく、魔力の利用量がグラフとなって表示されている。全では1%未満の利用量だ。全部が起してもその位なのは嬉しい誤算だ。今ダンジョンには、3PTがり込んでいる。魔を倒したりしたら、その都度消費されているようだ。各端末の負荷はほぼ0の様だ。全で1%未満だから當然と言えば當然だ。リソースの割當は後ほど考えればいいか・・・もしかしたら、『98』もここに持ってきたら、接続されるのか?
ステータスシートから接続する。変わらない。
開発ツールを起する。端末6が一時的に1%程度上がった。
一度終了させて、もう一度起する。端末8が今度は使われたようだ。
これで確信する。負荷分散ができている。どういう理屈なのかは検証しなければならないが、懸案事項の一つが解決した。次は、俺以外の人間が使った場合にどうなるかだし、使い方の確立が必要になる。魔道としての配置も出來るようにしなければならない。
もう一度ステータスシートから接続して開発ツールを起する。畫面は使い慣れている構になっている。配置メニューもある。配置を選択する。
”魔核へ配置する”と、サブメニューが表示された。そうか、RDTと同じように、クライアント側のリソースにもアクセス出來るのだな。これは優秀だ。
って事は、ステータス袋が設定されていて、接続が配置されていれば、ログインさえできれば、魔道の開発が出來るって事になるのか?
そうだし実験をしてみよう。”ライト”の魔法はまだ殘っている。魔核に配置して
「ラウラ。ちょっと來てくれ」「何でしょう。」「この魔核を持って、”ライト”と唱えてくれ。」「かしこまりました。でも、私、炎の加護は勿論、火の加護もありませんよ。」「うん。解っている。」「はい。”ライト”」
ラウラが魔法を唱えると、魔核の周りがりだした。魔法は発した。どういう事だ?加護が無くても発する?そうだよな。アーティファクトが魔道として、今でもいている。加護が無くても使えるから魔道と言われているのだ。
「ラウラ。魔力は消費しているじはするか?」「いえ、何も・・・。不思議なじです。」「そうか。ありがとう。あっそうだ。ラウラ。ステータスシートに接続を配置するから、それを起してみてくれ」「かしこまりました。」
ラウラのステータスシートに、ブラントに接続するアプリを配置した。
「起してみてくれ」「はい。」「何か起されました。"ユーザ名”と”パスワード”を求めてきています。」「よし。ユーザ名には、ラウラと書き込んでくれ。パスワードは俺の名前にしてみた。」
ラウラのアカウントを作した。こちらの文字がそのまま使えるかの実験を兼ねている。
「あっ切り替わりました。”ようこそ”と出ています。」「そうか、し見てもいいか?」「勿論です。」
ラウラを後ろから抱きしめる格好になってしまうが、畫面を確認する。上手くれたようだ。配置も魔法で出來るという事は、ステータスシートに配置する魔道が作れるという事になる。
今度は、それを試してみよう。後、アンインストールが出來るのかだが、これは簡単にできた。長押しして、削除でいいようだ。
だめだ、楽しくなってきた。
開発ツールを起して、配置で使う魔法があるか確認する。ツールボックスには、そのものがなかった。ノーパソを起して、開発ツールを起する。こちらには、ツールボックスに”配置”が存在している。違いを考えると、ブラントに接続して開発ツールを起すると、一般的な加護で利用するファンクションしか無いようだ。ノーパソの方は、俺が使える魔法すべてが存在しているようだ。どこまでの加護の魔法が使えるかわからないが、ノーパソの方は、俺が配置した魔法までも使えるようになっている。要するに、完全にパーソナライズされた端末だと言える。そして、ブラントは、公約數なのかもしれない。そう考えると、どこが基準になるのかという事になる。今の場合だと、俺とラウラが基準となると、風と雷の加護に関する魔法だけが表示されるはずだが、そうなっていない。地・火・炎・水・氷・木・風・雷・闇・魔・・聖と表示されている。書籍を引っ張り出してきて眺めている。出ている加護に違和を覚える。俺や闇と魔に関しては、1.00になっていない。今までの経験から、1.00にならないと、初級魔法すべてが使えるようにはならない。しかし、現狀中級の魔法も出ている。武の加護の関係だとは思うが、槌の加護や斧の加護と言ったが出ている。
特殊魔法ではなく、霊の加護の範疇ので、迷宮ダンジョンで使われたが全部出てくるのではないか?この仮説が一番スッキリする。検証は難しいが、今はこの仮説が正しいと思って思考を進めよう。
特殊魔法は、俺が直接作する端末でしか作できない。これは、なんとなく理由はわかる。リソースとして、俺が割り當てられる事になるからだ。それで、接続を配置する魔道を作して、俺以外は使った場合はどうなるのか?
なんとか配置が出來る魔道はできた。かなり上品質の魔核が必要な様だ。何個かは”配置不可能”と出てしまった。どういった仕組みなのかは今後考えよう。今は検証を進める事にする。
俺が魔道を使って、ラウラに配置する事はできた。接続も問題ないようだ。
次に、ヒルダとアンを呼んで、ヒルダに魔道を持たせて、アンのステータスシートに配置させた。配置ができたし、接続も問題なくできた。
次は、ラウラ達が魔核に配置出來るかの確認だ。ステータス袋に魔核をれている時なら、問題なく配置できた。これでは、ステータス袋を作る魔道を先に作ってから、ラウラに魔核を持たせる必要がある。それでもいいとは思うが、勝手にできてしまうのは、大規模開発を考えると問題になる。
そう言えば、ステータス袋を作る時の詠唱は(”霊よ。我アルノルトが命じる。ザシャ・オストヴァルトの魔力を使いし、ザシャ・オストヴァルトが持つ袋とザシャ・オストヴァルトのステータスプレートを繋げよ。”)だったな.これをし変えれば、袋の中をリソースとして割り當てる事ができないか?詠唱でやってみる"霊よ。我アルノルトが命じる。我が持つ袋を、ブラントに繋げリソースとせよ"
魔力がごっそりと拔けるじがした。魔法が発したのだ。俺が持っている魔核を、全部繋げた袋にれる。
そして、ブラントに接続して開発ツールを起する。”配置”を確認すると、新たに繋げた袋が認識された。魔核への配置が出來るようだ。これなら・・・。利便は後で考えよう。魔核の質を計る魔道を作って、レベル毎に保存するリソース袋を作ってもいいだろう。今のまま配置を行うと、どれに配置されるのか指定する事ができない。なくても、魔核の質で配置出來る魔法がちがう事は判明している。後は、配置された魔核がわかるようになれ・・・ば・・・。杞憂だった。袋の中で書き換え可能な魔核全部に上書きされるようだ。使わなくなった魔道は解して、魔核を取り出して再利用が出來るという事だ。魔法の上書きも出來る。これは、質を合わせないとダメだな。複雑な魔法が配置出來る魔核は、それだけで貴重なだ。やる事ができたけど、楽しみも増えた。
次は、魔道の連結が出來るかだが、これはできそうな予がしている。”ライト”の魔道と、”ヒカリ”の魔道を作した。同じような魔法だが、ライトは、火の加護を使っている。ヒカリは、の加護を使っている違いがある。両方の魔道を起するためだけの魔道を作して”ヒカレ”とした。
そして、”ライト”と”ヒカリ”を並べて配置して、”ヒカレ”の魔道で魔法を発する。二つの魔法は"ほぼ”同時に魔法が発した。
これは、予していたとおりだ。ランチャが作出來る。タイミングをずらしたり、一つ目の結果で次を起しないランチャも作る事ができそうだ。
本格的にプログラム的な手法で魔道が作れそうだ。ハードウェアが絡む部分とかは、追々考えていくとして、一通りの確認が終わった。後は、ここじゃなくてもできそうだ。
最後に一つ確認しておきたい。ウーレンフートとブラントの管理室を繋げる事ができないか?端末が繋げる事が出來るのだから、できない事はなさそうだ・・・・。
結論・・・・。簡単にできてしまった。迷宮管理ツールから門を作して、指定先を”98から1m南に離れた場所"としただけだ。最初は、ウーレンフートの管理室としたが、門を作できなかった。端末が位置報を把握している場所に限られるようだ。ちなみに、ライムバッハ屋敷ではダメだ。座標の力を求められてしまった。逆に考えれば、座標が解れば作る事が出來るということなのか?門の魔法がどういった原理なのか解れば、魔道化してしまいたい。利便を考えるのならこれが一番だろう。今はまだ知識も報も足りない。でも、迷宮ダンジョンを移できるのだから、何か方法があるのだろう。
じっくり考えながら、探してみるのも一興だろう。
「ヒルダ。アン。ラウラ。一通りの設定と確認が終わったけど、そろそろ帰ろうかと思うけど、大丈夫か?」「アルノルト様。私はいつでも大丈夫です。アーティファクトも必要そうなは持ち出せます。」「了解。アンは?」「私はいつでも大丈夫。こっちは、書籍が無いから楽だね」「ラウラは、大丈夫か?」「アル様。大丈夫です。」「よし、テディも大丈夫だろう。戻るか?」「「「はい」」」
ブラント村まで戻った。ナーテ達は、元の村長宅。ようするに、ナーテの実家に居るはずだ。皆と合流して、改めて、首都に向けて出発した。
【書籍化】雑草聖女の逃亡~出自を馬鹿にされ殺されかけたので隣國に亡命します~【コミカライズ】
★2022.7.19 書籍化・コミカライズが決まりました★ 【短めのあらすじ】平民の孤児出身という事で能力は高いが馬鹿にされてきた聖女が、討伐遠征の最中により強い能力を持つ貴族出身の聖女に疎まれて殺されかけ、討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國の魔術師)に助けられて夫婦を偽裝して亡命するお話。 【長めのあらすじ】高い治癒能力から第二王子の有力な妃候補と目されているマイアは平民の孤児という出自から陰口を叩かれてきた。また、貴族のマナーや言葉遣いがなかなか身につかないマイアに対する第二王子の視線は冷たい。そんな彼女の狀況は、毎年恒例の魔蟲の遠征討伐に參加中に、より強い治癒能力を持つ大貴族出身の聖女ティアラが現れたことで一変する。第二王子に戀するティアラに疎まれ、彼女の信奉者によって殺されかけたマイアは討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國出身の魔術師で諜報員)に助けられ、彼の祖國である隣國への亡命を決意する。平民出身雑草聖女と身體強化魔術の使い手で物理で戦う魔術師の青年が夫婦と偽り旅をする中でゆっくりと距離を詰めていくお話。舞臺は魔力の源たる月から放たれる魔素により、巨大な蟲が跋扈する中世的な異世界です。
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