《魔法の世界でプログラム》冒険者 その3
さて、皆の狀況を確認する事にした。冒険者ギルドで皆と合流して、そのまま宿屋に向かった。
まずは、俺が魔法師ギルドに登録した事を報告した。商人ギルド・冒険者ギルド・職人ギルド・魔法師ギルド。と、4つのギルドに登録した事になる。
今日も、ラウラとカウラは大活躍だったようだ。昨日に引き続いて、地下での害獣の駆除を行う事になっていたが、昨日の駆除でかなり數を減らしていたようだ。その代わりに、特殊な個が何か出てきたということだ。対処はできたが、早急な対応が必要になる可能がある旨を、擔當者に報告を行ってあるという。もし、大々的に駆除をする時には、指名依頼を出すのでけてしいと言われたらしい。
アンは、昨日と同じ図書館の依頼だ。容がしだけ変わっていて、蔵書の整理を行ってしいと言われたようだ。返卻された本を棚に戻す作業を手伝った。人手不足が問題なだけなので、人のアサインが終われば解決していくだろう。
ナーテとルトは、職人ギルドでの作業だったが、基本的には魔道のへ魔力の充填が作業だったと言っていた。昨日俺が鉱石を大量に持ち込んだので、今までかしていなかった”爐”を、かすのに必要になる魔道への充填だったようだ。それほどの數が有るわけではなかったので、すぐに終わったらしいが、終了後に、ナーテとルトで、職人の作業を見學していて遅くなってしまったらしい。まだまだ見學しただけだけど、いずれは作れるようになりたいとは思っているようだ。
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ヒルダとユリアンネは、近くの森の中での討伐依頼をこなしてきたらしい。魔を大量に倒してきたらしいが、そんなに大きな金額にはならなかったようだ。倒した數からの判斷だから、明確なことは言えないが、去年よりも”魔が増えている”が冒険者ギルドの見解だ。二人は、換金した後で、冒険者ギルドの付から、できたら、集中的に、近隣の森に出向いて、獣や魔の討伐をお願いできないかと打診されたらしい。
「お兄様。どうしたします。」「そうだな。俺としては、ラウラとカウラの地下の方も気になるからな。首都の地下だからな。」「そうですわね。」「アルノルト様。両方共、捨て置くわけには行かないと思いますが、森の方は他の冒険者も居ます。だけれど、地下の方は、ラウラとカウラだけのようですし、地下に皆で行きませんか?早く終われば、その時に改めて、森に行く事にしても良いと思います。」
「そうだな。反対意見がなければ、明日はラウラとカウラの依頼の手伝いをするという事でいいか?」「あっアル。私は、図書館に行くよ。まだやり殘しがあるからね」「了解。ナーテとルトは?」「おいら達は大丈夫。」
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し考える。戦力的には、ラウラとカウラで対応できているようだ。変異種やボス的なが出てきたとして、どのくらいのちからなのか解らない。今の所、ラウラとカウラが苦戦したという話は出ていない。アンを除く7名で行けば、多の敵なら倒せるだろう。
問題があるとしたら、通路の広さが原因で、結局戦っているのが一人になる場合があるかもしれない。
「ラウラ。通路の広さはどんなじだ?」「迷宮ダンジョンよりはし広いです。3人程度橫に並んで剣を振れます」「天井は?」「それほど高くないです。」「そうか、弓矢は難しいという事だな」「はい。それと、音が反響しますので、音での索敵ができません。」「ラウラとカウラはどうしていたのだ?」「眷屬を呼び出すか、目視です。」「カウラは?」「匂いがあるから、匂いで探す事もあったにゃ。でも、沢山居るからわかりにくいにゃ」「そうか、探索魔法は試したのか?」「はい・・・。」「どうした?」「いえ、探索はできたのですが、地上の人やも表示されてしまって認識が難しくなってしまったのです。」「そうか、迷宮ダンジョンでは上手く行ったのだけどな。」
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地下の掃除のついでに、新しい魔法の開発を行ってみよう。
「よし、それじゃ明日は、アン以外で地下に潛ろう。アンは、引き続き図書館って事でいいのだよな?」「えぇ問題ない。」
決まればきは早い。ラウラとカウラは、2日使っている武と防がある。手れをししたいらしい。弓主になっていたヒルダは、明日は”聖魔法”で戦う事にしたようだ。ユリアンネは、今日も魔法が主だったので、明日も魔法主で行くようだ。ナーテは試しに盾役をやることにして、ルトがフォローに回る。俺は、通常通り刀で戦う事にしようとしたが、ルトが、ナーテに盾役をやらせたいといい出したので、俺は魔法での迎撃をする事になった。
武と防の調整をしながら、明日のフォーメーションを決めていく。
前衛は、ナーテとラウラとカウラ。中盤で、ヒルダとユリアンネ最後を、俺とルトの、フォーメーションで行く事にした。何度か戦っては居るが、ナーテの前衛は初めての事だ。
まだ店が締まる時間でもなかったので、ルトとラウラとカウラで、ナーテの武と防を揃える為に外に出ていった。ついでに、ラウラとカウラは武と防のメンテナンスも頼むと行っていた。
殘ったは、宿屋で魔法の訓練をする事にした。
2時間後に、ナーテ達も帰ってきたので、風呂にって寢る事にした。
翌朝、朝食を手早く済ませて、冒険者ギルドに向かった。ラウラとカウラが、そのまま地下の依頼を継続する申請を行う。ヒルダとユリアンネが、昨日行った森での討伐依頼を中斷して、地下に向かう事を告げた。俺達が考えた通りで、森には他の冒険者も向かっているので、急事態にはなっていないと言っている。それに、俺達のランクは”8"で下から數えた方が早い。そんな奴らが行っても戦力的には、変わらないだろう。それよりも、地下の方を頼みます。と、ギルド職員が言っていた。
アンも継続依頼をけた。継続の場合は、清算しなくてもいいのだが、俺達の場合は予定が変わる事が考えられる。毎日清算する事にしている。ギルドの手間は変わらないので、どちらでも良いと言われた。
冒険者ギルドを出て、ラウラの案で地下に向かう。
確かに、ラウラとカウラの報告どおりだ。風の魔法で、空気の淀みを取り払う。それから、火の魔法で視界を確保してから、奧に進む。口付近は、すでに駆除が終わっているのか、くが見つからない。
分かれ道が何箇所かあるので、その度に止まって確認をする。
「アルノルト様。」「どうした?」「何か、風を一定方向に流し続ける魔道とかありませんか?」「ない・・・けど作るか?」「えぇそうしてしいですわ。」
確かに、匂いがきつい。臭いというわけではない。いや、し噓だ。臭い。下水の匂いと言えばわかりやすいだろう。それが淀んでいるから、急に匂いがしだすことにある。
「にいちゃん。魔道だけど、おいら達の周りに匂いを防ぐ風の壁みたいなのができない?」「どうして?」「風で匂いを拡散してしまうと、おいら達の匂いをじて、害獣が寄ってこないかもしれない。」「そうだな。それで作ってみるか?」
村での生活では狩りをしていたナーテの意見は大事だ。俺達が害獣の匂いを探れるということは向こうも俺達の匂いをじれば、戦闘態勢になるか逃げるか、だろう。
「ラウラ。一旦、俺達の周りに風の壁を作っておいてくれ」「かしこまりました」
ラウラの魔法を見ながら、俺なりに詠唱を行って、風の風を作した。
こんなじだろう。魔道化は、もうし使い勝手が良くなってからでいいだろう。まずは、実験しておかないとな。
「よし、こんなじだろう。みんなどう?違和とかある?」
風は、下から上に吹くようになっている。そんなに強い風ではないが、お駆の妨げにならないように、し多めにとってある。
皆に確認して貰ったが、大丈夫な様だ。
「ユリアンネ。ラウラ。カウラ。ルト。眷屬を出して、害獣を集めてくれ。この場所で撃退しよう。」
通路が、俺達が來た場所以外は、4つに別れている場所にでた。ここで、眷屬を使って害獣が居るか探ってもらう。それで、できるだけ、ここまで導する事にした。
それぞれの眷屬が、散らばって、通路を進んでいく。
最初に異変が現れたのは、カウラの眷屬が探索していた通路だ
「アル兄ィ。きます。」「わかった。ナーテ。盾で皆を守れよ」「もちろん。」
ナーテは、盾を構えた。害獣は、聞いていた所では、ラットが中心で、魔化してしまったワーラットやポイズンラットなどが居るという事だ。盾で対応するのは難しいかも知れないが、ナーテには頑張ってもらう。
最初の波がやってきた。
「カウラ。數は?」「23。それほど多ない。魔も居ない。」「ナーテ。盾で弾いたら、メイスを振り下ろせ。ヒルダは後ろを警戒。ナーテ、全部防ごうとしなくていい。俺やカウラが居る安心しろ」「はい!」
最初のラットが、盾に弾かれた。床に転がったところを、カウラが倒す。連続でラットが突っ込んできた時には、ナーテが盾の魔法を発して、ヘイトを稼いで、ラットがナーテに集中する。俺とカウラは、近くに居るから殺していく。戦闘時間は、5分もかからなかっただろう。
「ご主人様。こちらも來ます。し數が多いです」「數は、49。」「魔は?數居るようです。」「わかった。ナーテ。まだ大丈夫か?」「大丈夫!まだやれる。」「よし、やるぞ。ルト。カウラ。魔を殘して、ラットを先に仕留めろ。ナーテは、俺達がラットを倒している最中、魔の攻撃を防げ」「わかった。」
魔化したラットの様だ。個數は、そんなに多くない。5~6程度だろう。
「カウラ。一気にやるぞ!」「はいにゃ!」
追われるように著ているラットを魔法で倒していく。カウラも的確にラットだけに攻撃を當てていく。
「にいちゃん。」「どうした?」「倒していい?」「あぁナーテ。こっちも片付きそうだが、余裕があるならやれ。ルト。フォロー。」「はい」「はい。」
第二陣も防ぎきれた。魔力も力もまだ余裕がある。
「お兄様。」「アル様」「今度は、二箇所同時か?」「すみません。」「ラウラ。気にするな。數は?」「お兄様。こちらは10程度、全部ワーラットです」「アル様。こちらは、多分100。ワーラットの上位種が一匹いそうです。」
「踏ん張りどころだ。ナーテ頼む。」「にいちゃん。任せろ!」
第三波も、しのぎきった。今までと同じように、ナーテが魔や上位種を抑えている間に、俺達がラットを狩っていく。
「こんな所か?」「ご主人様。」「どうした?」「はい。眷屬が、ラットではない、者を発見したようです。」「わかった。行ってみよう。」
ルトの案で、その地下を進む。その場所はし開けた場所になっている。
ラットの死骸も転がっている。
なんだあれは?生きではないようだ。言うなれば、テディの様な者なのだろうか?違うな。意思があるようには思えない。一定距離以のく者を攻撃しているように見える。さしずめ、ガーディアンという所か?
形は、こちらの竜のようなじだ。多分鉄か石だろうか、それがいてブレスを吐いている。攻撃しているのは、近くを通ったラットだ。
「お兄様。どうしますか?」「無視して帰るのも一つの手だと思うけどな」「お兄様!」「解っているよ。そうだな。この距離なら攻撃してこなさそうだな。魔法で攻撃してみるか?」
「アル様。魔法での攻撃がったら、移してきて攻撃してこないとも限りません。それでしたら、ここは広いですから、複數の方角から攻撃を加えてみてはどうでしょうか?」「そうだな。それがいいかもしれない・・・な」
「お兄様。」「なんだ?」
ユリアンネとヒルダが何かいいたそうな雰囲気だ。
「アルノルト様。あれがしいとか言い出しませんわよね?」「ん?言わないよ。そんな事・・・多分。」
持って帰りたいと思ったよ。変わったガジェットには興味が出るのは、當然だろう。こんな所に放置されているのだから、俺が貰っても大丈夫だろう?せっかく、貰うのなら、なるべく壊したくないのは當然のことだろう?
「ほら、しいのですわよね?」「そうだな。あれがあれば拠點防衛とか楽にできそうだからな。攻撃対象かどうかの區別が付けられるようになったら、屋敷の門とかに置いておきたいな。」「・・・あれをですか?」「あぁかっこよくない?」
皆が黙ってしまった。おかしい。絶対にかっこいいはずだ。そうだ、ここはばかりだからだ、ユリウスやギルなら解ってくれる。
「お兄様の的センスは置いておきました。誰があんなを置いたのかも気になりますわよね。」「そうだな。俺があれを設置した者だな、遠隔作は無理でも、視覚同調位はれておくけどな。」
さて、冒険者らしく、ダンジョンの最奧にあったボスに挑むことにしよう。
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