《魔法の世界でプログラム》冒険者 その4
「ラウラ。カウラ。右側を抑えろ、ユリアンネ。ルト。左側を頼む。ヒルダ。ナーテ。俺と正面から行くぞ」
ガーディアンと名付けたが、その魔はなるべく壊さないで無力化したい。何故か気になる。どうやっていているのだろう?
「臺座を狙ってくれ。攻撃されそうなら、躊躇しなくていい。皆の方が大事だ。」
ガーディアンの臺座に何か有るのかもしれない。攻撃は、ブレスだけだ。あのブレスは永遠に履き続けられるではないだろう。
「ラウラ。ルト。どこかから魔力が供給されていないか確認して見てくれ。ヒルダ。ガーディアンを覆うように、聖結界を作られるか?」「アル様。」「ご主人様。」「アルノルト様。聖結界準備できます。」
「ヒルダ。結界を作れ。ラウラ。ルト。どうだ?」「ご主人様。臺座が怪しいです。」「アル様。ブレスを吐く瞬間に、臺座から力が抜けます。」
「そうか、3方向から、臺座を一斉攻撃。」「「「おぉ!」」
攻撃を集中させる。ヒルダの聖結界だけではブレスを完全に防ぐ頃ができていない。だが、威力を弱めることには功している。今は、それで十分だ。
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「ヒルダ。連続で結界を作れ。出來るか?」「やってみます。アルノルト様。」
ヒルダが結界を壊される前に新しい結界を展開するようになる。これで、多は持つかもしれない。こちらの攻撃も當たりにくい問題もあるが、臺座の部分は結界で覆わないようにしている。
ブレスの屬が解れば、屬の反対で結界を作ればいいのだが、単純な理的な攻撃のようにも思える。
「一気に行くぞ」
俺とカウラとユリアンネが、近接戦闘にる。それをラウラとルトとナーテが補助する。
「ナーテ。ブレスは避けろよ。盾で防ごうとするな!」「はい!」
一旦距離を取る。結界が上手く作しているのか、ブレスの威力が弱くなっている。
「もう一度行くぞ!」
ラウラとルトとナーテが魔法で臺座を攻撃する。俺とカウラとユリアンネが、魔法の著弾した部分を攻撃する。石なのか、鉄なのか、ミスリルなのか、素材は解らないが、もろくなってきている。もうしだ。
「アルノルト様。結界がもう限界です。」「解った。ナーテ。ルト。ヒルダと代。し休んでいろ」「はい。」「わかった」「かしこまりました」
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最後の勝負に出る。結界を今まで以上に強くする。
「ラウラ。カウラ。ユリアンネ。行くぞ!」
更に突っ込む。臺座の中心部分で黃くっているが見えた。あれが、魔力を供給しているだろう。ラウラとカウラで周りを削り取る。ユリアンネがガーディアンを直接攻撃して、ブレスの方向をそらす。
俺は、空いた隙間に刀を差し込む。
急激に、核からがなくなっていく、そして、ガーディアンがかなくなった。
「終わったか?」「そうみたいですわね」
ガーディアンは確かにかなくなった。でも、なにか頭の奧でチリチリとした嫌なじがつきまとう。すでに、ガーディアンは魔力をじない。置と同じだ。
(パチパチ)
拍手?「誰だ!」
奧から姿を見せたのは、殺したいほど求めていた”クラーラ”だ。「クラーラ!」「おやおや、やはり、貴方でしたか?」
ダメだ。心がざわつく。
ラウラとカウラが左右から、クラーラに向かっていく。「無駄ですよ」
なっラウラとカウラが持っていた剣は、クラーラに一切のダメージを與えていない。幻影なのか?
「アル様。」「アル兄ィ」「ラウラ。カウラ。下がれ。」
二人が俺の所まで下がってくる。
「クラーラ。おまえは、妖の涙フェアリーティアの幹部で間違いないのだな」「おやおや。そんな事まで、どこのお馬鹿さんが教えたのでしょうかね?」「さぁな。優しい人が教えてくれたからな。覚えていないな。」
「まぁそれがわかったからと言って、アルノルト・フォン・ライムバッハには何もできないでしょう。」「そうだろうな。嫌がらせで、妖の涙フェアリーティアの拠點を潰しまくる位しかできないな」「それも難しいでしょ?」
ちっ解っているよ。正規の団として屆けているからな。地球に居た時の、新興宗教と同じだよな。”怪しい”って事だけで、破壊工作をしたら、俺の方が悪者になってしまう。それも、私怨がらみだから、俺に問題があるように宣伝されたらおしまいだ。それに、父や母を殺した奴らが、妖の涙フェアリーティアと決まったわけじゃない。クラーラにしたって、ラウラを刺して逃げた事も、ラウラの証言だけだし、拠に乏しい。
「アル。そうやって考えすぎるのは悪い癖ですよ。」「そうだな。そのせいで大事な者を失った。」「ラウラとカウラと妹君は、君の元に戻ったようだが?」「ふざけるな!クラーラ!」
炎龍を無詠唱で呼び出して、クラーラの幻影に巻き付かせる。
「そうそう、アル。それが正しい。僕と君は敵なのだからな。」「そうだな。おまえは、俺の敵だ!」
頭をかせ。今必要な事はなんだ?
「クラーラ。それはお前たちのおもちゃか?」「あぁアルが壊してしまった奴か?僕のおもちゃじゃないよ。」「そうか、エタン。辺りのおもちゃなのか?」「へぇそう言えば、エタンとブノアとも面識があったのだったね」
これで、完全にエタンやブノアとクラーラに関係がある事がわかった。わかったから"なに”かが変わるわけではない。
「あぁ悪趣味なおもちゃだよな」「そうだね。僕の學とは違う方向に進んでいるよ。でも、これは、エタンでもブノアでもないよ」「そうか、”あの方”と呼ばれている人のおもちゃか?」「違う。違う。あの人は、"こんな事"に興味はないよ。」
やはり、”あの人”のと繋がりも間違いない。あとは、妖の涙フェアリーティアの事だけだな。
「そうか・・・。クラーラ。それで、おまえの実はどこにある。教えろよ、今から殺しに行ってやる。」「怖いな。でも、全加護が使えようと、四聖獣と麒麟を従えようと、今の君では僕達に勝てないよ。」「なっ・・・どうして・・・。」
四聖獣の事はわかったのだろう。でも、俺の加護は知らないはずだ。裏切り者が居るか、それとも何かした調べる方法があるのか?
「アル。また考え事かい?僕の実はここにはないけど、攻撃ができないわけじゃないのだよ」
クラーラの右手がって、ナーテの方に照準を合わせているようだ。
「ナーテ。逃げろ。ルト!」
ナーテが居た場所に、の矢が突き刺さる。間一髪、ルトがナーテのを引き寄せていた。
「にいちゃん。おいらは大丈夫。」「あぁ」
クラーラを見つめる。不敵な笑いを浮かべている。
「う~ん。剣技も見たかったのだけどな。この狀態ではそれはできないからな。次の機會にしよう。かなり鍛えているみたいだからな」「あぁおまえや、エタンやブノアを切る為にな。」「うんうん。それでいいよ。そこのおもちゃは持って帰るつもりだったけど、君たちの闘を祝してプレゼントするよ。」
「この"おもちゃ"をか?」「そうだよ。臺座の部分はミスリルだし、魔核を利用しての魔法制を施した、拠點防衛石像だよ。」「こんなもので・・・。」
「簡単な事だよ。アル。君も魔核の有用は気がついているのだろう?魔核は、普通の魔道と違って長するのだよ。この地下なら害獣が大量発生しても問題ないだろう?それを、”おもちゃ”が殺していけば、魔核が長する"らしい"からね。」「・・・。」「懐かしい顔が見られて、嬉しくなって、喋りすぎてしまったようだ。そろそろ、僕は暇しましょうかね。」「まて、まだおまえには聞きたい事がある!」「ダメだよ。あぁそうそう、”おもちゃ”に勝てたご褒にいいことを教えてあげるよ。僕達は、ここでの実験を終えて、次の実験の為に、一度王國に戻る事にしているよ。まぁすぐに、王國を出る事にはなると思うけどね。それじゃ運が良ければ、王國で會おうね。その時には、しっかり殺し合いをしよう。」
クラーラが消える様に居なくなる。
「待てよ!なんで、父や母を・・・なんで、なんで、なんでだよ。クラーラ。答えろ!」
俺の聲だけが、地下の部屋に反響している。
「アルノルト様。あれが、クラーラですの?」「あぁラウラを殺した奴だ。」
「にいちゃん。」「ナーテ。済まない。本當なら、ブラント村の事も・・・すまん。」「ううん。それは・・・。おいら。強くなる。」
ナーテは何かをじているようだ。強くなる。そうだな。ガーディアンを”おもちゃ”といい切った。この位なら、クラーラ一人で対処出來るのだろう。壊さないで無力化出來るのだろう。だから、一人で來たのだろう。もしかしたら、何か方法が有ったのかもしれない。実がない狀態じゃないと無力化できない方法でもあるのか?でも、そんな事関係なく、強くならないと、なくても、”ガーディアン”を一人で無力化出來る位にはならないと、クラーラの前に立つ事も難しいのではないか。
「そうだな。俺達は弱いよな。もっともっと強くならないとな。」
ガーディアンを回収して、害獣がもう居ない事を確認して、ゴミや死骸を焼き払った。そして、地上に戻る事にした。ガーディアンの事は、ギルドには伏せる事にした。もうし、報がしい。それに、解析して使えるように、できないかやってみる事にした。
地上に戻って、係の人間を呼びに行ってもらって、途中までだが、刈り取ったラットを見せた。魔に変化しているや、上位種が混じっている事も報告したが、取り敢えず見つけた害獣は処分した事を告げた。
ギルドに戻ると、アンがすでに依頼を終えて帰ってきていた。アンの方は、今日は返卻された本の整理だけだったようだ。そして、明日から書生が來る事になったので、今日で依頼は一応終わりとなると言われたようだ。
宿屋に戻ってから、もう一度皆でクラーラからもたらされた報を話し合った。どうやら、共和國での実験を終えて、次の段階にったようだ。それが本當なら、俺達が共和國に居る必然もなくなった事になる。王國に戻ってもいいが、その前に迷宮ダンジョンの攻略を行っておきたい。戦力的な事もあるが、フランケンシュタイン博士が攻略した場所なら、また何か発見があるかも知れない。魔核が長するなら、その方法も知りたい。でも、妖の涙フェアリーティアの奴らが王國に行くのなら、王國に戻ったほうがいいかもしれない。
ちょっと、ユリウスに聞いてみるか?「おぉアルか?」「え?なんで、ユリウスは?」「これ置いて、執務室だ。」「そうか・・・。それで、イーヴォさんが、なんで電話に出るの?」「あぁ最近は、カール様とユリウス殿が一緒に居る事が多くて、俺も一緒に居るってわけさ」「それ理由になってないよ。」「まぁそうだな。ヒルデガルド殿も何度もユリウス殿に言っているけど、忘れるのだよな。あの人・・・。」「そうか、まぁいい。そっちは、何か変わった事ある?」「そうだな。変わった事じゃないけど、妖の涙フェアリーティアがギルドの新設を依頼してきたけど・・・」「え?それで」「あぁヒルデガルト殿が書類の不備とギルドとして不適格という事で卻下していた」「それで、申請してきた奴らは?」「そのまま、街を出ていったぞ。ライムバッハ領の他の街でも申請が出たけど、全部卻下したら、出ていったらしい。」「そう、どこに行ったかは、わからないよね?」「ん?大丈夫だぞ。冒険者に後を付けさせている。何か解れば、報がってくると思うぞ」「そう、わかった。それから、ユリウスに、相談したい事があるから近々連絡するって伝えておいて!」「おぉ了解。それじゃな」
王國には妖の涙フェアリーティアがったのは間違いないだろう、でも、まだ慌てる時ではないのかも知れない。まずは、迷宮ダンジョンを攻略してから考えてもいいのかも知れない。予定より、し早いが、ベルナベルから教えられた迷宮ダンジョンに向けて出発してもいいだろう。
片道、1週間。息で移しても、3日程度は必要になるだろう。攻略の結果は伝えないとならないだろう。それで、一度戻ってくる。攻略にどのくらい必要か解らないが、死んでいる迷宮ダンジョンなら1週間あれば大丈夫だろう。多く見て10日間。報告に戻るに、3日。迷宮ダンジョンが、フランケンシュタイン博士が攻略した迷宮なら、制室があるはずだ。あれば、そこから、ライムバッハ領の迷宮ダンジョンに移できるかもしれない。そうなれば、大分時間の節約が出來る。
スケジュール的には、街や村に寄らないで移する事を考えると・・・。20日前後で、ライムバッハ領に戻る事になる。十分だろう。後で、予定の行程を考えて、ユリウスに連絡しておこう。何も言わないで、ライムバッハ領に帰ったら、ユリウスはともかく、ヒルダには確実に怒られるだろう。
「よし。迷宮ダンジョンを攻略してから、ライムバッハに一度戻るか?」
斷罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す(第三章完結)【書籍化、コミカライズ決定】
【書籍化、コミカライズ情報】 第一巻、2021/09/18発売 第二巻、2022/02/10発売 第三巻、2022/06/20発売 コミカライズは2022/08/01に第一巻発売決定! 異母妹を虐げたことで斷罪された公爵令嬢のクラウディア。 地位も婚約者も妹に奪われた挙げ句、修道院送りとなった道中で襲われ、娼館へ行き著く。 だが娼館で人生を學び、全ては妹によって仕組まれていたと気付き――。 本當の悪女は誰? きまぐれな神様の力で逆行したクラウディアは誓いを立てる。 娼館で學んだ手管を使い、今度は自分が完璧な悪女となって、妹にやり返すと。 けれど彼女は、悪女の本質に気付いていなかった。 悪女どころか周囲からは淑女の見本として尊敬され、唯一彼女の噓を見破った王太子殿下からは興味を持たれることに!? 完璧な悪女を目指した結果溺愛される、見た目はエロいけど根が優しいお嬢様のお話。 誤字脫字のご報告助かります。漢字のひらがな表記については、わざとだったりするので報告の必要はありません。 あらすじ部分の第一章完結しました! 第二章、第三章も完結! 検索は「完璧悪女」を、Twitterでの呟きは「#完璧悪女」をご活用ください。
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