《魔法の世界でプログラム》マラブール迷宮

の方針は決めた。

翌日から準備を始める事になったが、準備はそれほどの時間を必要としない。食料を取り敢えず1ヶ月分用意することになるが、ステータス袋がある為にそれほど問題にはならない。武と防もなんとかなりそうだ。迷宮ダンジョンは、名稱がなく、ただの窟と表現されていた。仮稱で、マラブール迷宮と呼ぶことにしたが、迷宮ダンジョンは魔力不足になっていて、休眠狀態だと推測される。そうなると、迷宮ダンジョンから魔が産まれる事は考えにくい。近くで発生した獣や魔り込んでいる位しかないだろう。テディに確認したが、盜賊などがり混んで城にしていると、魔力がそこから提供されるので、多迷宮ダンジョンが生き返る可能があるが、俺がやった様な方法でもない限り、完全に生き返る事はないだろうという見解だ。そのことから、もしかしたら淺い階層で、獣や盜賊と戦闘の可能はあるが、それが突破できれば、後は迷路や罠に注意していれば大丈夫だろう。

「アル様。食料の手配は、私とルトで行います。」「うん。任せた。量の確保を頼む。獣が居ればいいけど、いなかったときの為に、1ヶ月程度は持っておきたい。」「かしこまりました。」「ご主人様。飲みはどうしましょうか?」「どうするって?」「水魔法で出せるので、なくていいですか?」「う~ん。水魔法の水って純水で味しくないのだよな。洗ったりするにはいいのだけどな」「解りました。買っておきます。」「すまないけど、頼むな。」

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ラウラとルトが、買いに行くために出ていった。

「アル。」「ん?」「ちょっと、武屋に行って來るよ」「あぁいいけど、どうした?」「小手が傷んでいるから、調整してもらいに行くのと、職人街でミスリル製の防が出回っているらしいから、し見てくる。」「了解。何か、良さそうながあったら確保しておいてくれ。職人ギルドにも預け金があるし、ギルド直営だと安く買えるかもしれないからな。」「了解」「あっおいらも一緒に行っていい?」「あぁいいけど、あぁ盾を新調するのか?」「うん。ついでにメイスを探してみる。今のだとちょっと軽くて、余計に疲れる。」「そういう事なら、わたくしも」「僕もにゃ」

結局、ヒルダ以外は武やと防屋を巡ってくる事になった。職人ギルドに登録していないメンバーもいたので、俺も一緒に行って、登録を行う事にした。ついでに、魔法師ギルドにも登録する事にした。

登録を終えて、ヒルダと宿屋に戻った。

「アルノルト様」「どうした?」「いえ、ライムバッハ領にお戻りになるのですか?」「そうだな。そろそろ、一旦戻ったほうがいいだろうとは思っていたからな。丁度いい頃合いだろう?」「解りました。アルノルト様。攜帯電話をお借りしてよろしいでしょうか?」「あぁいいよ。」

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ヒルダに攜帯を渡す。ユリウスに何か用事でもあるのだろうか?

話し始めたので、俺は宿屋の食堂に向かった。お茶でも飲んで待っている事にした。

10分位してから、ヒルダも降りてきた。「ありがとうございました」「うん。用事は終わったの?」「え?あっはい。クリスお姉さまにお願いが有っただけです。」「そうか。」

皆が返ってくるまで、ヒルダが聞いたライムバッハ領の現狀を整理した。領地運営は、父のおかげもあり問題は発生していない。今、問題になっているのは、難民が増えている事だ。共和國からではなく、王國の他の領から逃げ出してきた者だ。王國の法律に照らし合わせれば、捕らえて、貴族の元に送り返すのが正しい。ただし、これには抜け道があって、け取る貴族側から、輸送費と輸送にかかる人件費を負擔しなければならない事になっている。支払いを拒否する場合や、支払われない時には、逃げ出した先で捕えられた難民は、奴隷となり、逃げ出した貴族の持ちとなる。ヒルダは積極的にこれの方法を使っている。奴隷となった難民を、半月程度で開放しているらしい。それを聞いた、他の貴族の領民がまた難民となってライムバッハ領に來ているという事だ。そんなにれて仕事があるのかと思ったが、街道の整備や、各村の守備隊、及び、食料自給率を上げるための農民とまだ人手が足りない狀況なのだ。父は、周りの貴族の反を買わないようにやっていたらしいが、ユリウスとクリスは、反を押さえ込むだけの権力があるので、一気に力を付けてしまおうと考えているようだ。

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そんな話をしながらお茶をしていたら、ラウラとルトが帰ってきた。食料は無事用意できたようだ。野営用の品も全部そろえてきたようだ。後、獣や魔を裁く時用のナイフを人數分買ってきたようだ。ミスリル製で錆びないし使い勝手がいいようだ。

その後、バラバラにだが皆が帰って來て、食事にする事になった。首都での最後の食事を取った。馬車は、置いていくのも問題なので、馬車と馬を売る事にした。商人ギルドで買い取ってくれると聞いていたので、食事後に商人ギルドに向かった。

「馬車と馬の処分ですか?」「はい。お願い出來ますか?」「かなりいいものですよ。」「はい。でも、ここからは暫くは徒歩となるので、それに、そのまま乗合馬車で王國まで行く予定です」「そうなのですか?」「はい。」「それなら、アルノルト様の目的地まで、行く商隊に貸し出したらいかがですか?」「そんな事出來るのですか?」「はい。問題ありませんよ。」「それなら、ライムバッハ領までお願いします。領主の館に居るルステオに返して貰えれば嬉しいです。」「レンタル料はどうしましょうか?」「わからないので、商人ギルドで決めて下さい。」「え?よろしいのですか?」「はい。それで問題ないです。」「・・・わかりました。それで処理致します。」「お願いします。」

思いの外良いじになれた。売るよりも貸し出した方がいい。それに、ライムバッハ領に送っておけば、向こうで使ってくれるだろう。

宿屋に戻って皆に明日の朝日が登る前に出発する旨を伝えた。日の出前なら、商人もないし、冒険者のない。多目立つ速度で移しても大丈夫だろう。

ガーディアンの解析は、迷宮ダンジョンの休憩中にやってみればいい。もしかしたら、何か殘滓でもつかめたら儲けものだろう。

翌朝、朝と言ってもまだ薄暗い時間に、宿屋を出て、門を出た。近くの森の中にって、ユリアンネ。ラウラ。カウラ。アン。ルト。は、聖獣形態になり、ヒルダとナーテとおまけでテディを運べるようにした。そのまま、魔法で加速をして、森を突っ切っていく。何度か、獣や魔を倒して、解しているが、速度的には問題ない。マラブール迷宮に向けて、移は問題にならなかった。

3日目の夜には、目的地のマラブール迷宮に到著した。予定よりも、1日程度早い計算になる。道に迷わなかった事もあるが、移を晝間ではなく、夕方から朝方にしたので、商人や冒険者に見られる心配がなかったのも影響しているのだろう。全速力で突っ走ってきた。

「迷宮ダンジョンへのアタックは、明日の朝からにしよう。今日は、ここで野営しよう。」「お兄様」「なんだ?」「ここで野営地を作るのなら、皆で協力して、お風呂にられる施設にしませんか?」「どうしてだ?」「ここが生き返った時に、アルノルト印の建を殘しておくのは有意義だと思っただけです」「そうだな。それも面白いか?一等地に宿屋的な施設を作っておくか?」「賛!魔法の練習にもなるしやりましょう。」

手分けして、いろんなを作ってみる事にした。ユリアンネは、魔法制が上がって、眷屬が人形(小人)になった事もあり作業を命令しやすくなった。木材を切り出したり、それをつなぎとめる事も魔法で出來る。土をこねて、巖を組み合わせた天風呂も作った。お湯は、自前でれなければならないが、それでも天風呂の出來上がりだ。風呂と男風呂と家族風呂をなぜか作った。部屋も幾つか作る事になった。掘っ立て小屋では寂しいという意見や”かまくら”では緒がないという事だったので、ログハウス風の建にした。なぜか、宿作りで一日半使ってしまったが、皆が満足出來るが出來上がった。迷宮ダンジョンからし離れた場所の一等地だ。自分たちで作った宿で一泊してから、迷宮ダンジョンにる事にしている。別に宿を作っている最中に、サボっていたわけではない。眷屬に、中の探索をさせていた。

予想どおりに、魔はいなかった。心配された、盜賊も低層にはいない事が確定した。

ゆっくり休んで起きたら、迷宮ダンジョンにってみよう。

「主様。」「テディどうした?」「お預かりしていた、ガーディアンなのですが・・・。」

そう、宿屋を作っている時に、テディが何もできないと嘆いていたので、ガーディアンの修復をお願いしていた。修理ができなくても、何かが解ればラッキー程度に思っていた。

「おぉなにかわかったか?」「いえ、理屈とかはわからないのですが、魔核をれ直したらき出してしまいました。」「そうなのか?」「はい。しだけ殘っていた魔力でいて、今は止まってしまっていますが、主様が魔力を込めれば、き出すと思います。」「そうか、やってみよう。どこにある?」「ラウラ殿とカウラ殿にお願いして、宿屋の門柱においてあります。」「そうか!」

門柱に行くと、丁度ラウラとカウラが設置している所だった。ガーディアンの臺座は壊された狀態だったので、そこから手をれて、魔力を注する。魔力がっていくのに違和があったので、コンソールを開いてみる。魔核には、ノーパソ経由で繋げる事が出來るのは解っている。

そう言えば「テディ。俺が壊した魔核はあるのか?」「え?あっあります。これです。」

欠けてしまっている魔核を渡してきた。魔力がじられないが、ダメで繋いで見る。

繋がった!

あぁ繋がったが、中が解らない。

取り敢えず、中がどんななのか解らないが、中をコピー出來ないか?

一度、ノーパソに複寫してみる事にした、D&Dではできなかった。cmd を起した。接続しているデバイス名が解らない。でも、何かしら繋がっている報があるという事は、デバイス狀況から探してみればわかるかもしれない。そもそも、OSがファイルシステム形式になっているとも限らない。”実と仮”TRONか?でも、何か違う。いろんなOSが混ざり合っているように思える。デバイスがネットワークデバイスになっているのだ。それなら、デバイスごとに繋がっている報があるはずだ。世界一有名なOSなら、USBでのデバイスは、ドライバ経由になる。でも、デバイスドライバなんてれていない。魔核は何に相當する。USB関連デバイスなのか?違う気がする。あのOSを親機にして、端末を繋げた時には・・・。そうだ、開発ツールから見たら見えないか?開発ツールを起して、作を開始する。

コピーが取れた。これをそのまま上書きしたら、問題が発生するだろう。なくても、俺達が攻撃されてしまうかもしれない。攻撃はしてほしくないけど、門番の役目はしてしい。

どうする。條件を作ればいいのか?”我アルノルト以外又は[許可]されない者が、門を越えようとしたら、[警告]の上、5秒後に[攻撃]を行う""[警告]次の音聲を流せ「不法侵。許可されないは攻撃する」""[許可]ステータスシートに、マラブール宿屋許可証の配置がある""[攻撃]足を狙い、魔力0.1で火屬のブレスを行う"で、取り敢えずはいいか、簡単にデバッグをしてから、魔核に配置を行った。

その後、魔力を注した。魔核の出は良くないので、土魔法で周りを覆うように隠した。

気休め程度だけど、これで十分だろう。大分開発ツールにも慣れてきた、もうし、複雑な事も出來るだろう。

さて、思った以上に時間がかかってしまった。トライアンドエラーだった事もあるが、久しぶりで楽しくなってしまった。

周りを見れば、數名は、魔法制の訓練をして、夢の中に旅立ってしまっていた。よく見ると、ラウラとカウラが起きて、辺りを警戒している。俺も、ラウラとカウラに一聲かけてから、意識を手放すことにした。

置き出すと、朝食の準備ができていた。「お兄様。宿にろうと思ったら、ガーディアンに襲われましたわよ」「あぁごめん。ステータスシートに許可書を配置しないと攻撃される狀態だった。」「ひどいですわ。」「悪かったよ。なにか、宿屋に用事なのか?」「いえ、朝風呂にでも行こうと思っただけですわ。」「そうか、他の皆は?」「朝食を食べて、準備の為に、森に狩りに出掛けましたわ」「なんだそりゃ、許可は配置しておくから、風呂にりたければ行ってこいよ。俺は、ここで皆を待っているからな」「わかりましたわ。ありがとうございます。」

ユリアンネに、許可書を配置した。皆が來るまで約1時間。ユリアンネも風呂から出てこなかった。心配したナーテとルトが風呂を見に行ったら、家族風呂でのぼせていたようだ

「ひどいですわ。お兄様。家族風呂でお待ちしていたのに・・・。」「おまえは・・・馬鹿なのか?」

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