《魔法の世界でプログラム》コンラート

「だれ?」

目の前で安多を下げる青年が誰なのか、俺には解らない。

「申し遅れました。私は、コンラートといいます。」「そうですか、私は「大丈夫です。アルノルト・マナベ様」」「・・・そうですか、それで、どう幕引きを計っていただけるのですか?「そうですね。まず、貴方の役目を終わらせてからでも良いのですが、私の方がし忙しくなってしまうかもしれません。」

隊長がこっそりとフェードアウトしようとしていたので、彼の首っこを捕まえて、地面に押し付けるようにしてから、彼の上に座る。

「アルノルト様。彼を離してくれませんか?」「なんで?」「いや、苦しそうですよ」「そうだろうな。苦しめているからな。俺がけた苦痛の1/10でもじてくれたらいいのだけどな。この手の奴は、自分は”苦痛を與える方”だと思っているだろうからな。自分がけた時に、しでもじてしいモノだ」「それはそうですが、私に預からせていただけないのですか?」「あぁそうだったな。俺に対するメリットは?」「そこの隊長よりも、回収の可能はあります。」「あぁそれね。別にどうでもいい・・・って、俺が言ったらどうする?」「そうですね。困ります。」「困っているだけか?」「そうですね。そうしたら、アルノルト様の目的を聞きますかね」「そうだな。俺の大事な馬車の”後ろの車軸に、特別な毒。を、仕込んだ理由を教えてくれ”かな。あぁ例えばだから、な。俺の馬車がし前に野営した場所で、”正義あふれる裏切り者”に、馬車の車軸に、死には至らないが、かなり苦しむ毒を隠されたなんて事はないからな。」

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俺の下では暗視を聞いていた、エードルフが「なっおまえ。知っていたのか?」「うるさいな。おまえが、三男のデブレールの犬だって事も知っているよ。あぁ犬なんて、犬に失禮だな。すまん。し黙っていてくれるかな。」

襟の部分を引っ張り上げれば首がし締まるようになる。

「・・・くっ」

「アルノルト様。申し訳ございません」「なんだ。それは?おまえは、実はデブレールなのか?それとも、何に対しての謝罪なのかはっきり言えないのか?」「すみません。謝罪は、私達の都合に寄って、貴方の貴重な時間を浪費してしまった事への謝罪です」「その謝罪はれましょう。しかし、この算數ができない馬鹿を開放するのかと言われると、それはできない。貴殿からの提示がない上に、これは大金貨1,500枚の大事な商材ですからね」

「なっそんな金払えるか!」「うるさいクズだな。おまえが払えなければ、ブタレール。あぁ違った、デブレールにでも払ってもらうか。それとも、おまえの家族に肩代わりしてもらってもいいのだぞ」「やめろ。妻も娘も関係ない。」「ほぉおまえには、娘が居るのか?そう言えば、近々帝國の奴隷商が集まるらしいな。そこで、おまえの娘を”奴隷”として売り出せば、しは回収できるだろう。ついでに、母親も付けるか!」「やめろ。そんな事出來るわけが・・・。」「出來るわけがない?本當に、そう思うのか?」「・・・・。辭めて下さい。お願いします。俺はどうなってもいいから、娘は、妻は・・・。許してください。」「最初から、そう言えばよかったのだよ。それじゃ、商人ギルドに一緒に行くか。」「はい。お願いします。」

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結構、簡単に心が折れてしまったな。まぁ今まで自分たちがしてきた事を考えれば、どんな事が出來るのか、解るだろうからな。その位の想像はできたようだな。

コンラートを無視して話をすすめる事になってしまったが、問題はないだろう。

「アルノルト様。私もご一緒してよろしいですか?」「・・・あぁ。」「ありがとうございます。その後、し話をしたい事がありますか、構いませんか?」「容に寄る。依頼主を待たせているから、それが終わってからになる。」「わかりました。それで構いません。」

一人は引きずった狀態で、後ろに従者の様に領主の息子を連れて、商人ギルドにった。商人ギルドでは、借金の明細と支払い方法を明記させた。毎月の分割払いにしたが、多分早々に払えなくなりそうな設定になっている。払えなかったときの処置として、奴隷落ちを選択させた。奴隷落ちした場合には、その時點で持っているすべてを俺が貰いける事になる。かわいそうだから、娘と嫁は、選択できるようにした。

その時點で殘っている借金の肩代わりは、契約通りに”コンラート”が追うことになる。本人も居るので、その場で了承させた。何か言ってくるかと思ったが、何も言わないで、それを了承していた。

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『ご主人様』『どうした?』『はい。し、事が変わりそうです。ザシャ様に連絡をお願いします。』『解った。』

商人ギルドの職員に”個室”がないか聞いた。”利用料がかかる”と、言われたがそんな事で迷う必要はない。銀貨2枚を渡して、誰も近づかないようにお願いした。

エードルフは、この時點で解放した。どうせ、飼い主の所に走るだろう。走った所で何か出來るではない。商人ギルドも正式な借金の書類になっているので、取り立て代行を行うと言っている。取り立て代行とは、手數料を貰って、代わりに借金を取り立てるのだが、その手數料は俺が決めるのだと言っていた。最大で、20%の手數料まで設定でき、最低は5%だと言っていた。迷わず、20%に設定した。分割支払いが無理になったら回収を行う事になるのだが、その時に、20%手數料だとけてのテンションも違ってくるだろう。

された個室にって、遮音・防音・認識阻害の結界を張った。攜帯電話を取り出して、ザシャに電話した。待っていたようで、すぐに出た。「!!。ザシャ」「アル。し、困った事になった。」「どうした?」「兄様が待っていた。」「ん?迎え?」「違う。アルに頼みたい事がある。エルフとドワーフの子供が、捕えられて、奴隷として売られる。それを阻止してしい。」「え?もうし詳しく話を聞きたいけど、大丈夫?」「うん。でも、兄様はすぐに・・・。もう、領主に文句を言いに行くつもり。今、ルトが話をして留まってもらっている。どうしたらいい?」

厄介事が、面倒を連れてやってきて、その上で、納期が確実に短くなった。功しても失敗しても問題なかったミッションが、必ず功しなければならなくなったじがする。

「ザシャ。そういう話なら、コンラートから話を聞いてから、そっちに合流する。領主に文句を言ってもしょうがない事を説明しておいてくれ。俺の方で、どこに捕えられているか、場所のヒントになりそうな事を聞き出す。」「解った。なんとか、踏み止まるように説得する」

攜帯電話を切って、結界を取り返してから、外に出る。コンラートは、まだ待っているようだ。丁度いい。

「コンラート殿。こちらの事し変わった。貴方と話がしたいがよろしいか?」「私は、最初からそのつもりですので、大丈夫です。そう言えば、彼は逃してよかったのですか?」「彼?あぁ、別にいい。逃げたら、貴方から徴収するだけだ。」「それは、怖いですね。それで、お話は、ここでしますか?それとも、私の屋敷までご足労願えますか?」「どちらでもいいが、確かな報が手にった方がうれしい。」「それでは、し歩きますが、私の屋敷まで來て下さい。お連れの方は?」「一人で大丈夫。」「そうですか、解りました。」

コンラートについていく。ヨハナから提示された地図は、記憶しているが、多分、そこに向かっているのだろう。目印になっている建があるのが解る。間違いなく、コンラートの屋敷に向かっている(だろう)。

他と比べたらしだけ立派な屋敷の前まで著た。「アルノルト様。ここが私の屋敷になります。両隣と裏側には、私の私兵や関係者の屋敷になっています。」「そうか、案を頼む。」「はい。爺。客人だ。部屋に案頼む。」

奧から、一人の老人が出てきた。正直にいうと、背中が寒くなった。この老人、多分、クラーラと同じくらいの強さがある。今の俺では、勝てそうにない。しまった。ルトだけでも連れてくればよかったか?

「客人。そんなに、爺を怖がらせないでいただきたい。」「それはこっちのセリフだと思うのだけどな。ご老人ほどの腕前。私は、知りません。」「ホッホホホ。そんな事はなかろう。客人なら、私がそちらに到著する前に、魔法を発して返り討ちに出來るでしょう。」「正面から來てくれるのなら、それも出來るだろうけどな。そんな単純な攻撃をしないだろう?ご老人?」

「爺。いい加減にしてほしいものだ。アルノルト様は、私の大切な人だ。これから、もしかしたら、もっと大切な人になるかも知れないのだぞ」「そうでしたね。申し訳ございません。アルノルト様。どうぞこちらに」「いや、私こそ失禮した。」

世の中は広いな。俺もまだまだだな。もっともっと力を著けないと、ならないな。

爺と呼ばれた執事に連れて行かれた場所は、一般的な応接室だ。調度品の”品”もいい。侮られないギリギリので揃えているようだ。

「お待たせしました。」

そう言ってコンラートがってきた。自ら、お茶のセットを持ってきた。俺の前と自分の前にカップを置いて、両方にその場で紅茶を注いだ。コンラートを観察してみる。魔法の発はない様だ。毒れている様子もない。

「大丈夫です。私に、アルノルト・フォン・ライムバッハ殿と敵対する意思はありませんし、メリットも有りません。どちらかというと、私をアルノルト様の配下にしてほしいと思っております。」「・・・。」「ヨハナとラウゴールにお會いしたのですよね?」「あぁ」「お連れの方は、すでにエルフの街に向かったのでしょうか?」「・・・。」「そうですか・・・。エルフ側にもバレてしまっているのですね。それでは、急がないとならないという事ですね。」「ヘーゲルヒ殿。幾つか質問してよいか?」「構いません。私の事は、コンラートと呼び捨てにしてください。家名が嫌いなので、できれば、母が付けてくれた、コンラートと呼んでいただきたい。」「解りました。コンラート殿。貴方は、どこまで知っているのですか?」「アルノルト様。呼び捨てでお願いします。示しがつかなくなります。」

示し?話が進まない。しょうがないな

「・・・。コンラートは、どこまで知っている?」「ラウゴールが、三男のデブレールに寢返っている事や、ヨハナが私に異存しすぎている事。他には、デブレールとルネリートが、孤児院や貧民街の子供やを攫って、帝國の奴隷商に売ろうとしている事。そして、何を思ったのか、エルフやドワーフの子供やを捕えさせて、商品にしようとしている事位です。」

かなりの手札を一気に切ってきた印象がある。

「そうか、そのエルフの若君が街に來て、領主の所に抗議に行こうとしているのは知っているか?」「それは・・・知りませんでしたが、考えられる狀況です。しかし、父に話をしても無駄でしょう。」「なぜ?」「毒です。」「そういう事か、俺の馬車から発見されるはずだった毒は、領主を苦しめているのだな。」「そういう事です。」「コンラートがどうやってそれを知ったのかは、今はいい。それよりも、奴隷商が來るのがいつで、どこに捕えられているのかは、わかっているのだろうな?」「大丈夫です。ですが、し問題があります。」「どういう事だ。」「子供たちは、私が調べている限り、4箇所に集められています。一つは助けられても、殘りの三箇所が無事では意味がありません。」「なんだ、同時に攻めればいいだけなのだろう?」「そうなのですが・・・。」「なんだ、他にも何かあるのか?」「はい。その、一箇所は、デブレールの屋敷になっています。」「・・・。そうか、そこは、俺にまかせてもらおう。さて、それで、いつ奴隷商は來るのだ?」「・・・。はい。3日後になります。すでに何人かは、來ているようです。」「丁度いい。お披目の時に、一箇所に集められたりしないのか?」「多分、私ではそこまで調べる事ができませんでした。」「そうか、あまり使いたくなかったのだが・・・。コンラート。妖の涙フェアリーティアの連中が來ている様な事はあるのか?」「それは、・・・・。わかりません。領主とルネリートが一時期頻繁に合っていたのは摑んでいますが、それ以降姿を見ていません。潛り込んでいるのかもしれませんが、私の報網にすでに街を出ていると、しかわかりません」「そうか、解った。おまえの執事を使う事になるがかまわないか?」「大丈夫です。」「そうか、それなら、二日後の朝にまたここに來る。その時に、作戦と今後の事を話す。それでいいか?」「解りました。お願いいたします。」

立ち上がって、思い出した事がある。ステータス袋から、髪飾りを取り出して、コンラートに投げる。「おまえに渡せば解ると言われただ。確かに渡したからな。」「え?あっヨハナですか?」「そうだ。」「あぁぁぁ・・・・。解りました。ありがとうございます。」

屋敷を出ようとした時に、執事に呼び止められた「アルノルト様。お願いがあります。」「なんだ?」「コンラート様をお願いいたします。」「意味がわからないな。何を"お願い”されたらいいのだ?」「そうですね。・・・・・。でも、お願いいたします。」「そうか、報酬は?」「私達、使用人15名とコンラート様にお仕えする者/お慕いする者、すべてで、どうでしょうか?」「そりゃぁ存外な報酬だな。コンラートも困るのではないか?」「大丈夫です。コンラート様もご承知です。」「解った。コンラートの事は出來る限り守る事にする。勘違いされるのは好きじゃないから言っておくが、俺の仲間の命が危ないと判斷したら、コンラートを切り捨てるからな。俺に取っては、その程度の奴だからな。」「ありがとうございます。それで十分でございます。」

屋敷から離れて、すぐ近くにあった宿屋にった。そこで、空いている部屋を3つ取った。一つは、俺が使う部屋。一つは、ザシャとディアナが使う部屋。もう一つがルトとアンが使う部屋。部屋にって・・・。

『アン。』『なに?』『馬鹿は?』『丁度、外に出ているから、眷屬が後著けている所』『解った。接した連中と一緒に捕縛して連れてきてくれ』『わかった。どうやって中にったらいい?』『適當な場所を飛び越えてきてくれ。正面から來ると面倒な事になりそうだ』『了解。』『それと、俺がコンラートに接できた事をヨハナに伝えておいてしい。それから、アンが持っている食料ですぐに食べられそうなは、全部置いていって、後4日程度で片付くからおとなしくしていると伝えてしい。『うん。解った。眷屬を殘しておけばいいよね?』『あぁそれで大丈夫だ。』

『ルト』『はい。ご主人様』『ザシャはどうしている?』『大丈夫です。』『そうか、いま宿屋にった、俺が居る所は解るだろう。3人で來てくれ。』『解りました。』

宿に3人が集まる。夜になれば、アンもやってくるだろう。それから、ラウゴールと會っていた奴らを”尋問”して、デブレールに會いに行く算段を著けないとな。多分、エルフやドワーフは、デブレールの屋敷に居るのだろう。話を聞いていた限りでは、猜疑心が強いように思える。自分の手元においておかないと安心できないタイプなのだろう。

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