準備は整った。ロルフも、約束を守ってくれて、コンラートの屋敷には、エルフとドワーフが5名ずつ待機している。

イレーネとエヴァも、ヨハナ達と合流したという。タイミング的にもバッチリだ。二人には、周囲を警戒してもらう事にした。

あっちは、これで大丈夫だろう。アンが出て來る時に、監視していた奴らも潰してきている。獣や魔も居たらしいが、それらも倒して、ヨハナ達に渡してきたと話していた。イレーネとエヴァが連れてきた者達で守ってもらえば大丈夫だろう。

決行は、明日の晝前に決めた。奴隷商達も集まってきている。帝國の奴隷商だけではなく、王國の奴隷商も居るという事だ。明日の事件を聞いて、ヘーゲルヒから逃げ出した奴隷商は、全て”野盜に襲われる”事になる。白か黒なんて、俺には決められない。ただ、奴隷商は気に食わないという理由で襲うことに決めた。

「いいのですか？」「ん？」「ラウラとカウラも奴隷だったのですよね」「あぁそれで？」「いえ、アルがいいのなら、別に構いません」「そうだな。ラウラとカウラを買った奴隷商が來ていたら殘念だけどな。來ないと想っている。今回は、”裏”の商売に違いない。奴隷商が多”裏"の事に通している事もわかっている。でも、これは話が來た時點で、斷るくらいの清廉さはしいからな。俺が取捨選択する必要はないが、明日逃げ出すような奴なら潰しても惜しくないだろう」「あぁそういう事ですね。解りました。」

準備の為に、俺とザシャは、街でしだけ買いをする事にした。特に服裝には気を使った。最初、コンラートが良いを仕立てるとかいい出したが。辭退した。デブレールに下に見られる程度の格好が丁度いい。末なじではなく、それほどいいものというレベルでもない。そんなじの服裝を選ぶ。ザシャは、その他に側ににつける防を購した。ロルフからの出された條件がそれだった。

買いを終えて、宿屋に戻ると、エードルフが、一人の若者を連れてきていた。「どうした？」「ご主人様。この者が、今回の作戦前にどうしても、アルノルト様とお會いしたいと・・・。申し訳ありません。」「ん。別にいいよ。誰にも付けられたりしていないよね？」

そう言って、ルトを見ても、大丈夫だと言うように頷いた。

「はい。監視が付いている可能はないと思いますが、用心して來ました。」「それならいい。それで、彼が”偶然、子供たちが居る場所の襲撃を知って、デブレール様に褒がしくて駆け込む”役なの？」「はい。シュトライト。挨拶を」

「初めて意を得ます。シュトライト・フォン・イェリネクといいます。」「俺は、アルノルト・マナベ。しがない、冒険者で商人だよ。最近では、肩書も増えているけど、冒険者だと想ってくれたらいい」「はい。解っております。」「それよりも、シュトライト殿は、貴族なの？」「フォンの稱號を名乗れますが、地方の潰れかけの男爵家の4男です。それから、私の事も、シュトライトとお呼び下さい。ライムバッハ様」

シュトライトは、にこやかにわかっている。俺の事を知った上で、ヘーゲルヒに逆らうという事か。

「・・・はぁ解った。シュトライト。そえで、エードルフ。彼がその役に適任なのだな」「はい。自分でも言っていますが、地方の男爵家で、それも4男ですからね。貴族社會で"のし上がる"には、”ヘーゲルヒ次期辺境伯”の後ろ盾はしいですからね。」「そうか、それなら、コンラートの屋敷で、エードルフと待機していてしい。」

シュトライトが目の前に跪く「アルノルト様。一つお願いしたき儀があります。」「堅苦しいよ。俺は、しがない冒険者だよ。」「はい。そうでした。申し訳ない。今回の作戦が上手く行ったら、私を配下・・・いえ、パーティに加えていただけませんか？」「う～ん。パーティは無理だけど、一緒にいたり、俺のために働いてもらうじゃダメかな？」「いえ、それで十分です。末席で構わないので加えて下さい。」「わかった。でも、まずは、子供たちを救い出してからだよ」「は!」

エードルフとシュトライトが、部屋から出ていった。今日の客はこれで終わりだと思って、宿で食事を取って休む事にした。

決行の日。アンとルトはすでに眷屬を配置に付けていると連絡がった。コンラートの屋敷に居るディアナからも、"おーるぐりーん”と連絡がった。どこでその言い回しを覚えたのかは、後で”アン”に聞く事にする。そして、コンラート率いる部隊はし目立つ狀態で待機してもらっている。

俺とザシャは、可哀想なラウゴールを連れて、デブレールの屋敷に向かっている。勿論、ラウゴールを先に歩かせてだ。

歩きながらでも、アンとルトから逐次報告が念話で伝わってくる。皆への連絡は、ザシャが一斉送信する事になっている。やり方も教えている。

デブレールの屋敷は、街の外壁近くにあり。大きさはコンラート屋敷の3～4倍程度だろうか。アポ取りは、してある。相手がそれに対してどう思ったのかは解らないが、今日の午前中なら問題ないという返事だった。約束がある事を告げて、案された部屋で待っている。この部屋は調度品が”下品”で片付いてしまう。一品一品は見事なものだろうが、ゴテゴテしているだけで様式も連帯もない。

30分位して、部屋の主が現れた。ハート様だ。俺は、名乗りだけして、後は、ザシャに任せる事になっている。

一通り話し終えたようだ。話をしている最中、ラウゴールのきを見ていたが、今のところ変な事を、行うつもりは無いようだ。デブレールも、俺達の服裝から侮ってくれている。本來使っている武はステータス袋の中にれてある、今持っているのは、"なまくらよりはしまし"と、いう程度の武で、駆け出し冒険者が持つような武にしている。

「それでは、オストヴァルト殿は、そこのマナベ殿に依頼して、領でエルフを探す許可をいただきたいという事ですか？」

さっきから同じ事を何度か説明している。ようするに、袖の下がほしいのだろう。

「はい。さようです。閣下。次期ヘーゲルヒ辺境伯の後ろ盾があれば、領だけではなく、周辺地域でも問題なく捜索できる力があると思っています。」

ザシャの笑顔が引き攣り始めている。ザシャが俺の方を見て、”もういいよね"と訴えている。

俺が口を挾んで、ハート様・・・違った、デブレールに賄賂を渡すのが、作戦決行の開始の合図になっている。

「マナベ殿は、どう考えているのでしょう？」

こっちに振ってきた。

「そうですね。辺境伯の後継ぎは二名・・いらっしゃるとお聞きしています。デブレール殿の方が、より領主にふさわしいとお聞きしておりまして、ザシャ様にそう進言致しました。そして、何より、領民に対して、"デブレール様はエルフに協力的だという事"を、知らしめるチャンスでは無いかと思っています。」

「ふむふむ。マナベ殿は、道理が判っていらっしゃる。そうですな。」

「もちろんです。市井の噂話だけの判斷でしたが、今日お會いして、自分の判斷は間違っていなかったと確信しました」「ほぉそんなにか？」「はい。それで、お願いにあたって失禮があっては、いけないと思いまして、持參してきたがございます。しかし、これだけの調度品を集められている、デブレール辺境伯様には、必要ないかと思って、取り出すのを躊躇しておりました。」

「儂は、心が広いからな。どんなでもけ取るぞ。」

「ありがとうございます。辺境伯様にとっては、末なですが、これをご笑納いただければと思います。」

ステータス袋から、40cm四方の箱を取り出した。

「ほぉ。これは？」「私の出陳地で取れた、ミスリル鋼を、デブレール辺境伯殿下にふさわしく、五の寶石を散りばめた寶剣にございます。」

デブレール辺境伯殿下っておかしくないか？突っ込めよ!

しかし、デブレールは、言葉なんか聞いていない。開けられた箱の中を凝視している。それはそうだろう。寶剣の下には、びっしりと金貨が敷き詰められている。

「これは、これは、寶剣というから、七かと思ったが、これはこれですばらいいだな。」「お喜び頂いて幸いです。」

一旦蓋を閉めて。

「ラウゴール殿。デブレール辺境伯様に、寶剣を”箱ごと”お渡しして、し重いので、ラウゴール殿が、辺境伯様の所までお持ちして」「はい。閣下。し、ご報告したい儀があります。」

ラウゴールがくようだ。

「それならば、私とザシャ様は一旦控えの間に移致します。辺境伯様には急な事ですので、部下の方との調整もお有りかと思います。」「そうだな。申し訳ないが、ザシャ姫とマナベ殿には、別室で待っていてもらおう。ラウゴール。それで話とは？」

俺とザシャが席から立ち上がって、一禮して部屋から出た。上手く踴ってくれよ。

別室に通された。そこは、窓がない部屋だ。ドアの前には、四人の男が待機している。

なめられたものだな。たった四人で抑えられると思われているのか・・・。

防音と遮音の結界を張る。「アル。気持ち悪い。なに、あの喋る豚は？」「あっザシャもそう思った？」「最初は、笑いそうだったけど、あの気持ち悪い目線を向けられると、吐き気がした」「そうだろうね。ザシャの中を舐め回すように見ていたからな。」「この部屋も、あわよくば、俺達を捕えてって考えているのだろうね。それよりも、ザシャ送信してくれた」「もちろん。」

それじゃ早ければ、そろそろ報告が上がってくるかな？『アル。』

早速、アンから報告が來た。『終わった？』『うん。オークション前だったのが幸いしたよ。今日、全員揃って居たからね。取り逃がしはないと思う。』『子供たちは？』『全員無事。それで、捉えた奴らはどうする？』『全員、毒を飲ませて、苦しませておけばいいかな？それとも、一箇所に集めて、後で拷問でもする？』

『ご主人様。私は、拷問に一票です。』『ルト。終わったの？』『はい・・・。しかし、』『なんだ。獣人の子が何人か待をけています。』『そうか・・。アンの方は大丈夫？』『こっちは、の子ばかりだったから、待したりしたら、商品価値が下がるからしなかったと思う。會話で、そんな事を言っていたからね』『そうか、同罪って事だな。よし、子供の移と全員捕縛して逃げられなくして、コンラートのとこの救援に向かって』『はい』『了解』

ザシャに、狀況を説明する。ザシャも、拷問に一票だと言っていた。これで、俺の一票を加えなくても、3票集まった事になり、多數決で拷問が決定した。

「ザシャ。ディアナに連絡して、次のステップに移行する。」

ザシャはにこやかに笑いながら、「了解」とだけ言って、ディアナに連絡した。

『ご主人様。コンラート陣営も無事制圧に功しました』『そうか、死傷者は？』『こちらには居ないようです。相手方で、數名、執事殿の攻撃をまともに喰らって、起き上がれなくなっているようです。執事殿が言うには、久しぶりで手加減が難しいという事です。』『わかった。それじゃ、子供たちを連れて、コンラートの屋敷に移して、それが終わったら、デブレールの屋敷の周りを取り囲むようにお願いする。』『第二ステップですね。』『そうだ』『了解しました。配置に著いたら、ご連絡します。』『頼む。し急いでくれると嬉しい。ザシャが発しそうだ。』『かしこまりました。マイロード！』

俺は、ロードじゃない。と、いうツッコミは屆かなかったようだ。

ザシャに3箇所の子供を助け出した事を報告した。ザシャからは、ディアナも”拷問”で一致したと笑っていた。余裕があるなぁっと思ったが、し手と足が震えているのがわかる。

「ザシャ。怖ければ、ここに居ていいよ。無理に、ザシャがやる事は無いのだからね」「ううん。今回は、私がやらなければならない事だから、アル。一緒に行かせて」「わかった。結界の配置はしたよね。クラーラ並の奴でなければ、その結界は破られないと思うから、危なくなくても常時展開しておいてね。」「わかった。ありがとう。」

さて、時間的にそろそろかな？ラウゴールとデブレールの話は、風の魔法で聲を運んでいる。盜聴の魔法だ。完度は低いが、ラウゴールもデブレールも魔法に関しての知識はないからバレないだろう。やはり、予想通りの展開になっている。ラウゴールが、俺達がデブレールの屋敷に捕えられている”だろう”エルフやドワーフの子供を助けに來ていると訴えた。単細胞な、デブレールはそれに乗っかった。俺とザシャと捕えて、ザシャはさんざん犯し続けた後で、エルフの里に代金を要求する。金だけ貰って、ザシャはみものとして捕え続ける。俺は、薬漬けにして、ライムバッハ領の後継ぎを名乗らせて、傀儡にするらしい。なかなかおもしろい計畫だな。その為の薬もあるのだと言っている。妖の涙フェアリーティアから貰ったと言っていた。つながっていたのは、デブレールだったのだな。これで遠慮する必要がなくなって、より殘酷に出來る。ランクが一つ上がった。なによりも、俺の友達であるザシャを犯すと言ったセリフで、死刑が確定した。

屋敷の様子が、ざわつき始める。シュトライトが駆け込んできたようだ。ラウゴールは、シュトライトの事を知っていたが、やはり落ちぶれた男爵家の4男って事で軽く見ていて、デブレールへの執りしを拒むことはなかった。

シュトライトの演技も自然だ。エードルフとコンラートが仕込んだと言っていたが、聞こえてくる話を聞いている限りでは問題はなさそうだ。

屋敷の中に意識を集中する。何人かが一箇所に集まり始めている。あそこが地下室に向かう階段が、隠されている場所なのだろう。馬鹿だよね。隠したい。守りたい。そう思うのなら、人を配置しないほうがいいだろうにね。

おっデブレールは逃げ出すのかな？數名を引き連れて、屋敷を出るようだ。ラウゴールとシュトライトに命令している。俺とザシャを捕まえろという事だ。それで、俺とザシャを捕えたら、地下の子供たちと一緒に指定された場所に來いという事だ。と、いう事は、デブレールを泳がせれば、今日のオークション場所が解るという事だ。アンとルトに念話で伝える。デブレールを監視し続ける事にした。ザシャにも同じ事を伝えて、ロルフにも同じ事を伝えた。デブレールは死刑にするが、そのための部隊はせいぜい派手にしたい。

そんな話をしていたら、ラウゴールが8人の屈強な男を伴ってドアを開けた。「あぁ何も言わなくて大丈夫ですよ。」「ラウゴール。それがお前の出した答えなのだな」「ハハハ。何を強がっていらっしゃる。さすがは、ライムバッハ家の者ですね。でも、この狀況でどうするのですか？」「ハハハ。面白い事を言うな。アンに捕まった愚か者が！」「なっふざけるな。あれは・・・。この二人を捕らえろ。男は、どうなってもいいが、には傷つけるなよ。デブレール様への貢だからな。」

複數の男がき出す

「シュトライト。構わない切れ！」「はっ仰せのままに」

後ろに控えていた、シュトライトが剣を抜いて、後ろから斬りかかる。”切れ”と命じたが、切れるとは思っていない。注意を一瞬だけそらすのが目的だ。シュトライトもそれはわかっている。派手にするのも役目だ

一瞬、俺とザシャから視線が外れたのを確認して、ザシャは結界を発した。俺は、ステータス袋から、刀を取り出した。なまくらは、近づいてきた男の足者に投げた。

投げた剣で男の足を傷つけた。抜刀して、ラウゴール以外の男を切る。腕と足を中心に切り刻む。8人居たが、一人はザシャから放たれた魔法で意識を飛ばしている。一人は、シュトライトに切られて戦意を完全になくしている。殘った6人は、俺が切った。腕や足を切斷して、切斷された箇所を抑えてのたうち回っている。

刀に著いたを払って、ラウゴールに刀を向ける。「さて、ラウゴール。言い殘した事はあるか？」「ひっ」と、だけけない聲を発して、間から湯気を出しながら座り込んだ。

「シュトライト」「はっ」

剣を後手にして、跪いて臣下の形を取る。「この豚と馬鹿共の監視を頼む。」「解りました。主様は？」「もう大事な要件を片付けてくる」「了解しました。」

丁度、この部屋は窓も無ければ逃げられるような扉は一箇所だけだ。全員を部屋に放り込んで、扉を閉じた。シュトライトに扉を守らせる。魔法で施錠しても良かったのだが、アンロックの魔法は作ったが、施錠する魔法は配置していなかったか、詠唱するのもかっこ悪いし、そこまでする必要は無いだろうとおもった。戦意喪失しているし、の傷もある。シュトライト一人でなんとかなるだろう。

ザシャを連れて、人が集まっている所に移する。あぁわかりやす・・・。ダメだろう。そこまで骨に、ここに何か隠していますってじにしてしまっては・・・。

「あ”だれだ？」「はい。はい。そんな事いいですから、どいてくれませんか？怪我したくないですよね？」「ギャハハ。聞いたか、このぼっちゃん。俺に怪我するような事をしてくれるらしいぞ。」「それなら、俺は、そっちの嬢ちゃんを相手にしたいな」「ばかぁそれはデブレール様のだからダメに決まっているだろう。」「そんな事。言われてもな、"見る”位ならいいだろう？」「それもそうだよな。どうせ、すぐに飽きておもちゃになってしまうだろうからな」「あぁそうだな。」

下品な話し聲に、下品は容。そして、下品で野な笑い方。ギルティ!

ザシャも同じ気持ちの様だ。そのまま一歩下がって、結界を展開している。それと同時に、魔法の詠唱を始める。ザシャが一歩下がったのを、”恐怖で下がった”と、でも思ったのか、數名が後ろに回って、ドアを閉めて、ニヤニヤ笑い始める。

ザシャの詠唱が終わる。俺に向けて、頷く。

抜刀して、前で一番偉そうにしている奴の隣の奴の剣にかけていた腕を切り飛ばす。が傷口から吹き出して、偉そうな奴に降りかかる。その瞬間、ザシャが風魔法を展開した。いわゆる”かまいたち”だ。俺に當たらないように制ができないと言っていた魔法だ。その為に、俺が俺と偉そうな奴を結界で覆った狀態になった事を合図に、魔法が炸裂した。3人以外は、”かまいたち”で中を切られている、よほど切られた場所が悪くなければ、死ぬことは無いだろうが、死んでしまったら運がなかったと思って、諦めてもらおう。

何が起こったのか理解できないのだろう、皆その場で立ち盡くしている。一人が足首を切られた事で、立っていられなくなって倒れたのをきっかけにして、皆が騒ぎ出した。中からが吹き出るような慘事になっている。俺もザシャも結界で守られていて、を浴びるような事がない。それがまた奇妙に見える狀況を作り出している。部屋中にが飛び散っているのに、一部だけ何事もなかったかのようになっているのだ。

偉そうな奴が「なっ何をした。」

暴れだしそうな狀況で面倒だったので、首筋に刀を押し付けた「いたら、殺す。俺の聞いた事以外の事を喋っても殺す。いいな」

頷いた。「いい子だな。さて、このような殘念な結果になってしまったが、貴方は、利口で話が出來ると思っています。違うのなら、立ち上がって下さい。邪魔なので殺してあげます。」

勿論、座った狀態のままだ。「そうですか、それでは質問です。さっき貴方たちがいった、そこのエルフに暴するとか、おれを殺すといったのは、冗談ですよね？」

「はい。はい。勿論です。」「それはよかった。冗談だって、ん？冗談でも許せない。」「だそうですよ。どうします？貴方が、そこのエルフに有意義な報を渡さない限り、貴方のは首の重さに耐える必要がなくなります。何か、役立つ報はありますか？」「・・・」「無いのですね。それでは、さよう「待ってくれ。」くれ？」

「いや。待って下さい。デブレール様「様？あぁ？」」

「デブレールが、捕えているエルフの子供の居場所を俺は知っている。そこに案するから、許してください。命令されただけなのです。本當です。」

その男を立たせて、監場所に案させた。やはり、この部屋には隠し部屋があり、そこからさらに隠し階段があって、地下に降りられるようになっていた。エルフとドワーフの子供、18名が確認できた。それ以外にも、といわれる年齢の子供が數名捕えられているのが確認できた。

さて、これで、大きなミッションは終了した。後始末をしてから、次のステップに突する事にしよう。