《魔法の世界でプログラム》ノース迷宮
--- アルノルト Side ---辺境伯二人と、偽王の処刑が終わった。被害者となった者達が、ロルフと話をして、”とことん”までやる事にしていた。
50階層に飛ばして、逃げ出せたら許してやるという処刑方法だったが、逃げ出せるわけがない。
50階層から上に上がってきてもいいが、魔の巣窟になっている。基本を、アンデッドで揃えているので、倒して食べる事も出來ない。
50階層では、協力すれば生き抜く事は出來るだろう。協力すればの・・・話だが・・・。俺も、そこまで鬼じゃない。人數の半分位の食料や水を適時用意してある。しっかり探索をおこなって、しっかり役割分擔をすれば、ある程度は生きられるだろう。
小手調べで、元々のプログラムしか組み込まれていない、ゴブリンをぶつけてみる事にした。しっかり盾役が攻撃を防いで、後は1に二人以上が攻撃すれば、容易に倒せる程度の強さだ。攻撃対象も、最初に攻撃を當てた者に集中する様になっている。
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本當に、単純な制になっている。その後のオークは、元々の質を殘している。犯して食べるという質が殘っている者を攻撃に參加させる。命令としては、一人を食べた所で攻撃を再開する事になっている。ようするに、食べている間は無防備だという事だ。それが判明すれば、攻撃して撃退する事は容易だろう。
貴族たちは、そんな事にも気が付かないまま逃げるだけで一杯な様だ。逃げ場所なんて、用意されていると思っているのだろうか?
オークとゴブリンの前から、貴族たちが居なくなった事を確認して、ゴーレムに駆除を命じた。それから、暫くは、何もしないできを見ている事にした。
案の定。食料を得るのに、安易な方法にはしる。仲間から奪うという方法に出ている。
全員で協力しても、萬に一つの可能だったのに、人數を減らせば、それだけ可能が減ってしまう事に考えが至らないようだ。
1週間で、數が半數にまで減っている。魔のアラクネが投されてから、一気に減った。投をし待っていればよかったのかとし後悔した。もうし、プログラムの実験をしておきたかった。
AIとまでは行かないが、狀況によって作を変える制が出來る事はわかっているが、仲間同士の連攜がまだ弱すぎる。個で優秀な魔なら、それでもいいのだが、そうでもない魔の場合には、連攜が必須事項になってしまう。その為に、いろいろ調整をおこなっていたが、魔に関しての事がよくわかっていない狀態で、始めてしまったのが大きな問題になってしまった。
初期狀態では、行原理は、魔別に多違うが大きな違いはない。魔特がある場合には、特が優先されるようだ。先程のアラクネが良い例だ。
どんどん、貴族たちを餌にしてしまっている。この辺りで止めておかないと、俺が実験する事もなく、アラクネの繁で終わってしまう可能が高い。その為に、先程からゴーレムを投して、アラクネの數をエラしていく事にしている。貴族達に気が付かれないようにやるのが一苦労だが、仕方がない。
魔のAI化は、行いたいとは思っている。しかし、そのためにも迷宮ダンジョンの特を知っておく必要がある。
貴族たちは、もうく事が難しい狀況になってしまっているようだ。50階層に戻ってきて、やっと皆がまとまって居る。
これから、死ぬまで、ゴブリンの相手をしてもらおう。雌ゴブリンも用意して、犯されるような狀況も作り出してやる事にした。
それから、1週間。貴族たちでいている者は誰も居なくなった。本當に死んだことが必要なのは、偽王と二人の辺境伯だろう。その三名の首を探し出して、民衆に死んだことを知らせる。
ノース街に來ていた、難民達も、王都に戻る事になった。
それらの事を支援するまでが、ノース街の業務だと認識している。
ただ、これから暫くは、王都に居なければならないだろう。ユリウスが基盤を固めるまで、なくても、ノース街は味方になっている事を示さなければならないだろう。それに、偽王達が好き勝手にしてしまった場所の復興を行わなければならない。
舊制の崩壊のいい期待だろう。ユリウスとクリスは、舊制を壊す為の準備をしている。
その間、ノース街と王都を行ったり來たりしている。ゲート魔法の制度や利便を上げるためだ。各地に散っている、ゴーレム部隊からの位置報を手して、ゲートの行き先設定を行っている。殘っている貴族領にはゲートで行くことが出來る。これで、減ってしまった兵士の補充を急ぐ必要はなくなった。中央に、兵士を集めて、必要な所に、必要な戦力を投する事が可能になる。そのことから、より報が大切になってくる。
殘された貴族たちでは、ユリウスが王となる事を止める事は出來ない。
明日。ユリウスは戴冠する。そこで、クリスとの婚姻を発表して、前會議から始まった騒に區切りを付ける事になる。クリスは、今回の事を、隠す必要はなく、誰もが知る事が出來る方法で、事の始まりから、全てを発表する事になる。
「ユリウス。お前も婚姻で陛下だな。これから、ユリウス陛下と呼ばないと駄目なのだろうな」「やめろよ。アルノルト・フォン・ノース・ライムバッハ侯爵・・」「あ”?侯爵?俺は子爵じゃなかったか?」「明日、俺の婚姻と同時に、今回の事が公表される。そこで、お前の功績が大きすぎるから、宰相から、侯爵にしてしまってから、ヒルダを嫁にする方が自然な流れだろうということだ」「あぁ?」「そんな、腹の底から出すような聲で威圧するなよ」「・・・侯爵は、オレ一人なのか?」「そうだぞ」「他に役職が著くようなら、俺は、共和國か帝國に亡命するからな」「わかっている。子爵の上の伯爵や辺境伯では、功績に釣り合わない」「功績なんて、適當に誤魔化せよ。何のための権力だよ!」「・・・それが出來ないから、困っているのだろう?」「・・・」
実際には、出來るだろうけど、それをやるには、功績を立てたやつがなすぎるのだろう。ナーテやギルやロルフなんかも、功績はあるのだろう。でも、俺の部下として考えるのが一般的な判斷なのだろう。
ギードやハンスも貴族の仲間りが決定しているらしい
「アル。すまん。侯爵になってくれ、それ以外は本當に何もない。それに、ヒルダと二人で、ノース街に引っ込んでいてくれてもいい。宰相は、アルを宰相にしようとしていたけど、それは阻止した、その代わりに侯爵の爵位を與える事になってしまった」「わかった。いろいろ納得は出來ないけど、了解した」「そうか・・・そう言ってくれると助かる」
ユリウスは大きなため息が自然とれ出した。
「ユリウス」「あぁ」「そうだな。戴冠が終わって、クリスとの婚姻が発表されたら、葬儀を沢山しなければならないな」「そうだな。多くの知人が死んでしまった」「そうだな。ザシャとディアナもしっかりと送ってやらないとな」「あぁわかっている」
ユリウスから差し出された手を握った。子供の時に、握った手だが、大きく男の手になっている。これから王國を背負う覚悟が出來ている手だ。
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