《魔法の世界でプログラム》ライムバッハ侯爵

--- アリーダ Side ---「ユリアンネ・・・それに、ラウラとカウラも良いのですね。彼は明日、神殿に行くとお話が有りました」「大丈夫です」「はい」「うん」

「そうですか?アンネリーゼとルトラウトも良いのですね。彼と一緒に來てもらおうと思っています」「お願いします」「はい。解りました」

たちの覚悟は決まっているようです。最初に話説明をした時には、責められたのですが、し落ち著きを取り戻した時に、今後の話が出來た。彼達には、本當に申し訳なく思っている。その為に、多の事なら飲むつもりで居たのだが、それらの話も一切なく、こちらの要求通りに話を進めてくれている。辛くないわけは無いのだが、それでも、自分たちが”ここ”に居る理由を考えてくれている。

--- アルノルト Side ---今日、王都の神殿から、使者が來た。明日のユリウスの戴冠後に、神殿に來てしいと言われた。

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ユリアンネ達との約束もアルので、神殿に行く必要はあると思っていたが、日にちを區切られていなかったと思う。それが、俺だけではなく、ヒルダとナーテも一緒に著てしいと言われた。

予定は、二人ともないので、戴冠の儀式が終了したら、神殿に行く事にした。ユリウスとクリスの婚姻式は、翌日になるので、問題はないと言われた。

クリスは何か知っているようだったが、俺には話せない事の様だった。

「クリス。本當に大丈夫だよな?」「えぇ神殿に行くことなら問題ありませんわ」「ありがとう。コンラートを殘していくから、それで良いのだよな?」「はい。大丈夫です。一応、彼に委任狀を持たせてくださいね」「あぁわかっている。すでに渡している。なぁクリス。コンラートがノース街の領主でもいいのだよな?」「・・・え?あぁノース・ライムバッハ侯爵は、アルノルト様で、ノース街の領主が、コンラート殿と言う事ですか?」「そうだ。駄目か?」「・・・殘念ながら・・・問題はありませんね」「よし、その時の権限は、どの程度渡せる?」「・・・一般的な領主と同じです」「そうか、租稅の変更までは出來ないのだな」「えぇ無理です。それは、これから、ユリウスが変えるつもりはないよな?」「勿論です。これからは、中央が租稅を決める仕組みになっていきます」「それならいいか・・・後は、人事は問題ないよな?」「えぇ大丈夫です。出來ない事は、侯爵家の排除や、侯爵家への納稅の義務を破る事や、侯爵家の人事とノース街以外の街の人事権ですね」「そうかぁそうかぁそれなら、城塞街は、街としてり立たないのだろう?」「・・・えぇそうですね。砦になっています」「よし、それなら、コンラートに全部任せられるな」「・・・はい。本當に良いのですか?」「え?なにが?」「ノース街は、アルノルト様が作り上げた街ですよね?」「俺だけのちからじゃないけどな」「それでもです。それを、コンラート殿が好き勝手にしても良いのですか?」「う~ん。乗っ取ってくれるのなら、それでも良いけどな。そうならないと思うし、鳴ったらったで、侯爵家の権限で領主を代すればいいだろう?ノース迷宮や、ノース大森林や、他の迷宮は、権限から外しておけば、面倒な所だけコンラートに、管理・運営してもらえるだろうからな」

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「・・・はぁわかりました。明日は、戴冠までは居てくださるのですよね?」「そうしないと、ユリウスとクリスに殺されそうだからな」「えぇ勿論です。それでなくても、ノース街からの謁見者が居なければ、寂しい事になってしまいますからね」「あぁわかっている。王冠は無事だったのか?」「えぇ問題ありませんでした。偽王は、王冠を新しく作らせていたようですが、間に合わなかったようですわ」「そうなのか・・・寶庫にもなかったのだろう?」「えぇ王冠を作れと命じられた職人の所に有りましたわ」「なんだかなぁふるい王冠を潰して、新しくするつもりだったのか?」「えぇその予定だったようですわ」「へぇいろいろ無計畫だったわけだな」「そうですわね。アルノルト様。それよりも、偽王が”あの方”とつながっていたようですけど、何か解りましたか?」

偽王は、妖の涙フェアリーティアから資金援助をけていたようだが、王都での騒が始まった辺りからの繋がりが綺麗に消されてしまっている。偽王や二人の辺境伯からの報だけしか得られていない。屋敷の中を徹底的にさらったが、書類や愚か形跡を見つける事もできなかった。

「どうやら、偽王は、”ブランカ・ゾル・バラーク”と接はしていたようだが、証拠は一切殘されていない。人相を聞き出そうにも無理だった」「徹底していますわね」「あぁ言わなければ死ぬという場面で聞いても同じだったから、本當に知らないか、記憶を消されているのだろう」「・・・アルノルト様・・・」「大丈夫だよ。奴らの目的がなにか知らないけど、気にしてもしょうがないだろう?」「えぇそうですわね」

ブランカ・ゾル・バラークに関しては、商人ギルドや冒険者ギルドで聞いても、知っている者が居なかった。そもそも、本名なのかも解っていない。わかっているのは、妖の涙フェアリーティアに関係しているという事くらいだ。

やはり、共和國や帝國を廻ってみないと、解らない事が多すぎる。王國では、妖の涙フェアリーティアのきはない。偽王の事で、貴族を全部洗ったからはっきりしている。接の有った貴族はあるが、帝國の商人としての付き合いが有っただけのようだ。共和國の様に、支部が作られたりはしていない。

「アルノルト様。明日は、お願いしますわ」「あぁ俺は何もしなくて良いのだよな?」「えぇヒルダとコンラート殿と一緒に列席してくださればいいですわ」「わかった。今日は、一旦ノース街に戻るけど、明日の朝に戻ってくるな」「はい。お待ちしています。あっあと、アルノルト様から要があった、裏路地に面した場所に、マナベ商會を開ける場所を用意して置きました」「あぁありがとう。場所は、今度教えてくれ、そこに、プライベートのゲートを置く事にする」「解りました。カルラに伝えてありますので、彼に聞いて下さい」「わかった」

クリスが部屋から出ていった。れ替わるように、コンラートが室の許可を求めてきた

「アルノルト様」「ん?」「・・・駄目なのですね?」「なにが?」「私を領主としないで下さいと嘆願しに來たのですが・・・」「あぁ遅かったね。今、クリスの許可を取った所だ。明日から、コンラートが領主として、ノース街を回してくれ」「・・・それでですね。私は、人事権がある領主ではなく、ノース街の代という立場では駄目なのですか?」「う~ん。それだと、城塞砦の人事が出來ないからね」「え”?あちらも管理するのですか?」「うん。城塞砦の方が重要だよ。ノース街なんて、ほっといても、回るでしょ?」「・・・え・・・あぁ・・・まぁそうですね。城塞砦ですか・・・上手い言い方ですね」「だろ?街って認めちゃうと、権益に煩い貴族がなにか言い出すかもしれないけど、あれは、”砦”だと言い張るつもりだ。だから、ノース街の付屬品で、そこの守・備・隊・の人事は・・・あぁぁそれなら、代でもいいのか?」

「え?あぁそうですね。後で確認してみますが、ノース街の一部だとしたら、規模がどれだけ大きくなろうと、ノース街の守・備・隊・だと強弁出來ると思います」「そうか、それなら、代でもいいかな。領主は嫌なのだろう?」「そうですね。できれば、代辺りにしてくれたほうが、ヘーゲルヒ辺境伯との関係も薄くなりますからね」「わかった、後で、クリスに聞いておくよ」「はい。解りました」「あぁそれと、ノース・ライムバッハ侯爵の代理も頼むね。ノース街には優秀な者は多いけど、貴族の教育をけている者はないからね」「私もそれほどの教育はけていませんが、承ります。でも、私は決めないで、持って帰る事にしますからね。後で、しっかりアルノルト様が決済してくださいね」「そうだな。それは、ヒルダに頑張ってもらおう。あっそれから・・・」

「あっはい。ヨハナも承諾してくれました」「そうか、それなら良かった」「はい。でも、男児が二人以上産まれた時ですからね」「わかっている。最悪は、養子を取って、それを嫁がせればいいだろうからな」「・・・そうですね。ヘーゲルヒ辺境伯の方は、大丈夫なのでしょうか?」「大丈夫だろう?遠縁から、婿取りをすると言っていたからな」「そうですか・・・父に・・・まぁ一人や二人居るのでしょうね」「あぁバルリングの依子に、メイドとして出していた娘が居るらしいからな。それを、娘として認知して、婚姻させて、ヘーゲルヒ辺境伯にすると言っていた。その子供が男子なら、俺の所に預けて、娘なら、コンラートの所の男子と婚姻させる事で、ヘーゲルヒ辺境伯を守る事になる」「男子なら?」「あぁヘーゲルヒ辺境伯としては、遠縁の者達が出てこないように、俺の所に人質として出す事にするらしい。俺は、斷ったのだが、それが許されないのなら、俺とヒルダの子供との婚姻を・・・っと言ってきた」「それはまた・・・」「それで、ひとまず、男子だった場合には、アヒムかシュトライトの所に放り込む事にした」「・・・それなら大丈夫でしょう。概ね理解しました。それにしても、アルノルト様。いろいろ大変ですね」「あぁ面倒だな。貴族ってこんなにも面倒な事が多いのだな。はやく隠居生活を送りたいよ。コンラート。ノース街でクーデターを起こすつもりはない?俺が全面的に協力するよ」「遠慮しておきます。私も、面倒事をこれ以上背負うつもりはありませんからね」「そうだよな・・・はぁ・・・なんだよ。それに、侯爵になりたくて鳴ったわけじゃないのに、この書狀の數は・・・依子になりたいってふざけた事を・・・返事を書くだけでも大変だぞ」

俺が侯爵になって、ゲートの配置を行っているそのことを、聞きつけた”貴族”や”商人”から、連絡が途絶えない。依子になりたいと言ってくる者が後を絶たない。ノース街に本店を移転したいと言い出す商人も出てきている。それだけではなく、冒険者や引退した冒険者や兵士が、ノース街にやってきている。雇いれる事は問題ないが、実力に見合う給金の設定が難しい。本當に、どっかの迷宮ダンジョンを使って、給金を決める為のテストを、行おうかと本気で考えたくらいだ。

「アルノルト様」「なんだ?」「いえ、妾の押し付けも多いようですが・・・」「あぁそちらは、簡単だ。俺は、冒険者登録をしているので、一緒に冒険に出られないような奴は嫁にしないと言ったら、9割が引っ込めた。殘り1割も、ヒルダと手合わせして、撃退したから大丈夫だ」「それは、ほぼ不可能な事でしょうね」「あぁヒルダが負けたら、次はナーテがゴーレムを使って相手する事になっている」「・・・なんですか・・・それは・・・・」「そのくらいの事が出來ないとな。これから、迷宮ダンジョンの攻略をしていくのだからな」「まぁそうですね」

「あぁそうだ、これを渡しておく、明日の戴冠式が終わったら、俺は、神殿に行くから、その間になにかあったら、頼むな」「はい。畏まりました」

コンラートに委任狀を渡した。話も一區切り付いたので、コンラートは一禮して出ていった。

俺も、ノース街に一旦戻って、眠くなるまで、斷りの書簡を書いておくことにした。

翌朝。メイドに起こされて、そのまま正裝に著替えさせられて、王城に向かった。コンラートとヒルダが出迎えてくれた。書いた、斷りの書簡を渡して、容を確認して貰って、問題がなければ、出してもらう事になる。

3人で、謁見の間に隣接している控室にる。俺達は、最後に呼ばれる事になる。

順番に呼ばれていって、俺達が最後に謁見の間に通された。

まだ玉座には誰も座っていない。宰相とヘーゲルヒ辺境伯が、玉座の橫に立っている。俺が指定された場所に移すると、宰相が、”ユリウス・ホルトハウス・フォン・アーベントロート陛下”と名前を読み上げる。列席者が臣下の禮を取る。

中央の扉が開いて、ユリウスとクリスが並んで場してくる。そのまま、玉座に座った。

宰相が、王冠をけ取り、それを、ユリウスに渡す。ユリウスが戴冠した。

一連の儀式はこれで終わりだが、この後、教會や神殿の偉い人からの教示があり、最後にユリウスが”祝詞”を捧げて終わりになる。

儀式を最後まで眺めてから、謁見の間から出て、待っていたナーテと合流して、俺とヒルダとナーテで、神殿に向かう。

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