《魔法の世界でプログラム》新たな関係

--- アルノルト Side ---「ヒルダ。ナーテ。準備はいい?」「はい」「・・・うん。にいちゃん。おいらもなの?」

「あぁ"ナーテリンデと一緒に神殿に來て下さい"と、連絡があった」「そうなの?なんで、おいらまで?ヒルダ姉ちゃんなら解るのに・・・」「まぁそういうなよ。何か有るのだろう。そう言えば、ナーテは、ルトと有っているのか?」「ううん。おいらがゴーレム隊の隊長になって、いろんな所に行くように、なってからは、會えて無いよ」「そうか?ヒルダは?」

「・・・え・・なんでしょう?」

ヒルダは何か知っているのだろう。ユリアンネ辺りから、聞かされているのかも知れない。

神殿に行くまで話は聞けないだろう。王城からし歩いた所に、神殿はある。神殿に到著したら、どこかで見ていたかのように、神が出てきて、俺達3人は、神殿ではなく、奧に通された。

が相手をしてくれるのかと思ったが、そのまま出ていってしまった。部屋には、俺とヒルダとナーテが殘されている狀態になっている。

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あぁそういう事か・・・

『クスクス』『うんうん。久しぶり!』

”アリーダ!來ているのだろう?”

『エリ。エト。下がりなさい』『はぁーい』『うん!』

『しんいちさん。ごめんなさい。本當は、もっと前に渡しから説明しなければならなかった事なのですよ』

「アルノルト様」「にいちゃん」「あぁそうだった。アリーダ。これでも大丈夫か?二人も居るから、二人にも聞こえるようにしてしい」

『これで、大丈夫だと思いますよ。二人とも聞こえますよね?』

「え?あっはい」「うん!」

ヒルダは大丈夫だと思ったけど、ナーテも大丈夫なのか?まぁ念話でさんざん話しているから、その一種だと思っているのだろう。

「それで、アリーダ。今日、俺達が呼ばれたのは?」

『そうですね。もう時間が無いので、先に結論を言います』

アリーダは、そこで一息つくように、話を區切った。時間がない。今日は、ユリアンネ達から話があると聞かされている。それで、実際に來てみたら・・・。

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『ユリアンネ。ラウラ。カウラ。アンネリーゼ。ルトラウト。聖獣達の事です』

あぁやっぱりという気持ちが強い。ヒルダは知っていたのだろう。何かを必死にこらえている。ナーテも何かをじていたのだろう。黙って耳を傾けている。

『5人は、本日。霊界に行く事になります』

「え?」「・・・」「???」

『本來なら、聖獣として長してから、霊界に來る事になるのですが、しんいちさんの”おかげ”で、長が早まってしまいました。現世に神をつなぎとめておく事ができなくなっています』

「・・・そうか、それで、俺を避けるように・・・・」

『はい。申し訳なく思っています』

「そうか、それだけなのか?それだけなら、俺だけで良いはずだよな?ヒルダやナーテは必要ないよな?」

『はい。5名が霊界に來たとしても、聖獣が殘されてしまいます』

「そうなのか?聖獣と一緒に行く事にならないのか?」

『聖獣は、現世の者達です。従って、霊界に來る事は出來ません。神だけを連れて行く事になります』

「それはわかった。それで?」

『はい。5名・・・主に、青竜からの提案だったのですが、として、殘られないのなら、消滅を選ぶと言っています』

「あの・・・馬鹿・・・」

『はい。霊界としても、この世界の管理人候補をやすやすと手放す事が出來ないのです。そこで、3人にお願いというか・・・考慮して、頂いた事があります』

「??」「っ!」「??」

『3名に、それぞれ、聖獣達をれてしいのです』

「アリーダ。すまん。言っている事がわからん。れるって、そもそも、拒絶なんてしていないぞ?」

神的な繋がりを持ってしいという事です』

「ますます意味がわからん」

『しんいちさん的な言い方をすると、青竜ユリアンネと朱雀ラウラと白虎カウラを従魔として従えてしいのです』

「え?今までと何か違うのか?」

『大きく違うのは、”ユリアンネ。ラウラ。カウラ”の、神が抜ける事いう事です。そして、今までのように、常時人形になれなくなります』

「あ・・・そういう事か・・・本神だとしたら、本人達は、エリ。エトのような狀態になって、俺は、3人がっていた、聖獣を従えるという事だな」

『そうです』

「それを、俺が拒否したら、3人は・・・5人は、現世に留まれるのか?」

『無理です』

「そうか・・・それで、れた時のメリットとデメリットは?」

『っ・・・』

「アリーダ!」

『お兄様。アリーダ様。続きは、私から説明しますわ』

「ユリアンネ!どこに居る!」

『お兄様。いろいろ言いたい事が有るかと思うのですが、私達は、霊界に行く事は、決めています。お兄様にご相談しなかった事は、ご容赦下さい』「なぜだ!ユリアンネ!俺は・・・俺は・・・」『解っています。でも、お兄様。お兄様は、ヒルダがいます。それに、ナーテも、そして、多くの味方を得ました。そうですよね?』「・・・違う。俺は、お前たちが居れば、他は誰もいらない。そうだろう。ユリアンネ!」『あまり困らせないでください。だから、お兄様にご相談できなかったのです。私達が、現世に留まるということは、それだけリスクを伴うのです。もうギリギリなのです』「何がだ!」『お兄様も、気がついていらっしゃいますよね?』「・・・アンデッドや魔の數の事を言っているのか?だったら、俺が片っ端から・・・」『そうおっしゃると思いました。今位なら、それでもいいかもしれませんが、數が10倍いや100倍になったらどうしますか?私達は、私達が生み出した者が、人を私達がした國を躙するのを、見守りたくありません』「あっ・・」

『お兄様。私達は、本來なら”あの時”に死んでいました。それが、こうしてお兄様と有意義な時間を過ごせました。そして、あの時に言えなかった、別れの言葉をいえます。それが嬉しいのです』「・・・」『アル様。私も同じです。アル様と一緒に冒険して、旅をして、楽しむ事が出來ました。ありがとうございます』「・・・」『アル兄ィ!一杯、味しいものが食べられて嬉しかったよ!』「・・・カウラ・・・もっともっと、味しい者を作ってやるぞ!」『アル。ううん。真一。私も、こうして會えて嬉しかったよ。でも、もうロスタイムは終わりにしよう。私も、ユリアンネと同じで、私達の影響で生み出された者が暴れるのは見たくない』「・・・たかこ・・・」『そう呼ばれるのは久しぶりだね。それに、ユリアンネが言っているけど、別れの挨拶が出來るのだから・・・これ以上んだら駄目だよ』「・・・」

『お兄様。聖獣を宿すメリットとデメリットですが・・・メリットは、聖獣を召喚出來ます。最初の事は駄目かもしれませんが、私達が霊界で長したら、聖獣を依代に出來る可能もあります。ですよね、アリーダ様』『えぇ今のように、厳正に縛り付ける事は出來ませんが、霊界で修行して、長してくれれば、神の一部を、短い間ですが、聖獣に宿す事が出來ます。これは、私とか、エリ、エトが、現世に神託を出す時に使う方法です。それよりも、繋がりが強いので、よりやりやすい狀態にはなると思います』「・・・。それが、メリットだな。それで、デメリットは?」

『お兄様。不老になります。メリットと捕らえるかもしれませんが、多分、デメリットです。不死ではありません。ある一定の年齢になったら、不老になってしまいます』「・・・たしかに、デメリットかもしれないが、不老になって、お前たちが、霊界で修行するのを待っている事も出來るのだな?」『・・・・お兄様・・・』

「それで、デメリットは?」『それだけです』「そうか・・・見た目以外で、不老になった事が解ってしまう事はあるのか?」『アリーダ様。どうなのですか?』『・・・正直、どうなるかわかりません。今まで、その世界で不老になった者はいません。霊神に近づく行為なのですよ』「あぁそうなのか?霊神とか言われても、よくわからんが・・・それに、俺だけじゃないのだろう?だから、ヒルダとナーテも呼ばれているのだろう?」

『そうです。玄武たかこは、ヒルデガルドちあきに、麒麟ルトラウトは、ナーテリンデに、それぞれ従屬する事をんでいます』『ちー。良いわよね?』「たかこ姉。しん兄がれているのに、僕が斷るとでも思った?絶対に、しん兄は、斷ると思っていたから・・・すごく悩んだのが、馬鹿らしく思えてきた」

『ナーテ。いいわよね?』「う~ん。よくわからないけど、おいらが嫌だというと、ルトは困る?」『困らないけど、ナーテが仲間外れになるのは嫌かな』「そうかぁおいらがナーテをれれば、おいらも、にいちゃんや、ヒルダ姉ちゃんと、一緒に居られる?」『えぇ勿論。ずぅ~と一緒に要られるわよ』「そうか、それならナーテをれるよ。もう、おいら・・・一人になるのは嫌!にいちゃんと、ヒルダ姉ちゃんと一緒に居る!」

「アリーダ。言いたい事は、山ほどあるが、アリーダのおかげという側面があるのはわかっている。今は、謝しておく」『ありがとうございます。儀式的なはありません。それぞれと契約を結ぶ事で、従屬する事になります。そこで、5人は、霊界に旅立ちます』

「・・・そうか、時間も無いのだな?」『はい・・・急かすようで申し訳ない』「そうか・・・もっと前・・・あぁ俺が・・・そうか、すまなかった」『お兄様。しょうがない事です。でも、こうして來てくださいました。私達をれてくれるのですよね?』「あぁ勿論だ。ユリアンネ。ラウラ。カウラ。いつまでも一緒だ!さっさと修行を終わらせて帰ってこいよ!」『はい!』『畏まりました!』『うん。待っててにゃ!』

『ヒルダ。一つ、我儘を言っていい?』「え?僕?」『ヒルダ。素が出ていますわよ。お兄様の前でいいの?』「・・・もういいよ。それで、なに?」『お兄様と契約する時に、キスしたいけど、許してくれる?』「駄目だと言ったら、僕ののとして株が下がるね。いいよ。目をつぶっているから、その間にしてよね!」『ありがとう。そういう事で、お兄様。いいですよね?』「・・・あぁユリアンネ。ラウラ。カウラ。おいで!」『はい!』『・・・はい』『うん!』

ユリアンネとラウラとカウラは、聖獣の狀態で姿を現してから、人形に変わった。

「お兄様」

ユリアンネを抱きしめて、キスをする。

「ユリアンネ。暫くの別れだな」「はい。それまで、青竜をよろしくお願いします」「あぁ解った」

次に、ラウラを抱きしめて、キスをする。

「ラウラ」「アル様。本當に、ありがとうございます」「お禮を言うのは、俺の方だよ。ラウラ」

最後に、カウラを抱きしめる。そして、頭をなでてから、キスをする。

「アル兄ィ。早く帰ってくるからね」「あぁ待っているよ。カウラ。しっかり修行してこいよ」「うん!」

別れには違いないが、もう會えないわけではない。そんな別れだ。涙は似合わない。笑顔で送ろう。

ヒルダとナーテも、それぞれれた。

『ありがとうございます。これで、肩の荷が降りました』『アリーダ様。この頃、胃が痛い。胃が痛い。って言っていたからね。よかった。よかった』『うん。腹痛が痛いなんて・・・言っていたよね。おかしいよね』『うんうん。おかしい。おかしい』『そうだよね。アリーダ様だよ?胃が痛いなっておかしいよね』

『エト。エリ!』『怒られた!怒られた!』『エリが怒られた。怒られた』『違うよ。怒られたのは、エトだよ!』『違うよ。エリだよ』

『ふたりとも、黙って!ほら、新人を連れて行って、案してきなさい』『キャハハ。うん。わかった』『わかった。こっちだよ!』

『しんいちさん』「なんだ?」

『いえ、なんでもありません』「そうか・・・アリーダ。一つ・・・いや、三つだな。聞きたい事がある」『なんでしょうか?』「ひとつは、不老になるのはれるが、長が止まるのは”いつ”だ?この年令で・・・と、なると、いろいろ不都合があるし、老人になってからだと面白くない」『・・・前例がないので、はっきりした事は言えませんが、全盛期で止まると思います。後數年後だと思います』「そうか・・・止まった事は解るのか?」『解らないと思います』「それなら、気にしてもしょうがないという事だな。二つ目だが、俺やヒルダやナーテは、子供を作れるのか?」『それも、わかりませんが・・・多分、大丈夫だと思います。でも、子供は先に年をとってしまいますよ?』「あぁそうだろうな。でも、まぁいい。子供には影響しないという事だな」『はい。それは大丈夫です』「わかった、そして、最後の質問だが・・・・アリーダ。お前は何者なのだ?」『言っている意味が・・・』「わからないか?そうか、困ったな。言い方を変えよう。アリーダは、この世界の管理者なのか?管理者なら、この世界で起こっている事が把握出來るのではないか?」『・・・・それは・・・・』「長くなってもいい。話せ!アリーダ。お前は、俺に借りが出來たのだよな?算して行けよ!」

『はぁわかりました。でも、本當に長くなりますし、楽しい話ではないですよ?』「構わない!」

それから、アリーダは語りだした

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